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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2015/01/30
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • ISBN:978-4-16-767010-8
一般書

電子書籍

まとい大名

著者 山本一力

江戸の街を駆け、火と闘った男たちがいた。おとっつあんは、みんなのために命を懸けて火事を退治しに行くんだ――。おのれの命とひきかえに町を守った深川・南組三之組の火消し頭徳太...

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まとい大名

税込 784 7pt

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まとい大名 (文春文庫)

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商品説明

江戸の街を駆け、火と闘った男たちがいた。
おとっつあんは、みんなのために命を懸けて火事を退治しに行くんだ――。おのれの命とひきかえに町を守った深川・南組三之組の火消し頭徳太郎。幼いときからその背中を見て育った息子の銑太郎は、やがて一人前の火消しへと成長していく。炎の恐怖と闘い、火消しに体を張る男たちの誇り高い姿を描いた、山本一力の真骨頂。

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評価内訳

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紙の本

江戸の火消しは、壊しだけれど……

2010/11/08 20:04

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

江戸の火消しは、壊しだ。延焼の境界線を拵えて、境目の建物を壊す。まとい持ちは、その境界線を示すために、屋根の上に踏ん張る。

だから、火消しは、町の人々から感謝されると同時に、境目になって家を壊された人々から恨まれる。全編、このジレンマが、深川佐賀町大川亭のかしら徳太郎と、その息子銑太郎と、二代の火消しの物語を貫く太い柱となっている。

徳太郎の前に真っ向から立ちふさがったのは、検校だ。御上から拝領した屋敷を、壊されてなるものか! 杖を突きたて、突き出す。徳太郎はその杖を奪って二つに折り、配下の火消したちを指揮して検校屋敷を壊した。

> 「わたしは命同様に大事な屋敷を壊された。おまえも命でもって責めを負え」

検校がこう言ったとき、何もほんとうに死ねと思っていたわけではなかった。だが、一旦鎮火した後で、再び、出火したのを知った徳太郎は、自ら燃え盛る炎の中に入っていき、文字通り、命を捧げて火を消し止めたのだった。

真冬に屋敷をこわされた検校と多くの座頭や勾当などの眼の見えない人々は、代わりに掘っ立て小屋を建てて貰って、隙間風を何とか防ぎながら、寒さに震えて暮らした。検校は損料屋からたくさんの蒲団を借りた。

なんだか、1995年1月17日の阪神大震災で、おおぜいの人々が仮設住宅で暮らしたことを思い出してしまった。

徳太郎は江戸の人々から英雄としてもてはやされ、御上からも御褒美を戴いた。息子の銑太郎は、わずか五歳で、かしらを継いだ。もちろん、実際に火消しをするわけではないが、おとなの火消したちと一緒に毎日の訓練に参加し、火事の現場にも行って、火の粉の飛んでこない場所で水をくんだり、乾燥した建造物に水を掛けるなどの手伝いをした。

銑太郎十歳のとき、同い年の少年金平と喧嘩した後、金平の家の近くで火事が起こった。金平は、家を壊さないように火消したちに言ってくれ、と銑太郎に頼む。だが、銑太郎は、それはできない、と答える。金平の家は、とうとう、壊されてしまった。堀に流れる、壊された家の一部が杭に引っ掛かったとき、金平は、石を投げる。振り返った金平の眼には大粒の涙が、そして銑太郎の眼にも大粒の涙が。

その後、銑太郎が遊びに行くと、銑太郎や金平と同じ年頃の女の子が、年下の子供たちに、銑太郎と遊んではいけない、あの子のせいで、金平ちゃんは家を壊されたんだから、と言う。女の子は、みんなと一緒に雪玉を投げようとして、ふと、銑太郎の眼に浮かぶ涙に気づき、雪玉を取り落としてしまった。

銑太郎の悲しみは、実は、徳太郎もずっと胸の中に抱え続けていたものだった。徳太郎も、同じ悲しみを抱え続けて、火消しのかしらを務め続けていた。

銑太郎と遊んじゃだめ、と言った女の子、ひのきは、豆腐屋の娘だった。ひのきの家が火事になったときも、大川亭の火消したちが駆けつけた。その日も雪が積もっていた。幸い、火は小さく、家は壊さないですんだ。火が消えるまでの間、銑太郎は、雪をたくさん壁のそばに積んで、火の粉が飛んできても燃え移らないようにしていた。ひのきは、そんな銑太郎をしっかりと認めた。

銑太郎もひのきもりっぱな若者と娘に成長し、結婚する。だが、私は、結婚式の直前に、ひのきの母が漏らした嘆きに、心から同意する。みんな、銑太郎の父の徳太郎が、自らの命を捧げて火事を消したことをほめたたえるけれど、誰にほめられなくてもいい、娘の夫となる人には無事で長生きしてほしい。まったく、そのとおりだ。

私は、江戸の人々が、徳太郎の英雄的悲劇的な死を賞賛するだけならまだしも、銑太郎が、母きぬの乗った船がひっくりかえって溺れているさなかに、そっちを助けに行かずに火事を消しに行ったことを、話を誇張してまで賞賛するのを見て、吐き気がするほどいやらしい、と思った。銑太郎本人は、母を助けられなかったことを心から悔やみ、悲しんでいるのだ。人の不幸が劇的であればあるほどおもしろいとばかりに、噂はどんどん銑太郎や徳太郎を人間離れした英雄に仕立てあげていく。葛藤や後悔や悲しみを共有する事もなく、無責任に褒めそやし囃し立てて、犠牲を強いる圧力。ひのきの母が、叫び出したくなるほど、抵抗を感じたのも道理だ。褒められるために命を粗末にしていいものか。

それは、火消し本人たちが一番わかっていることだ。かしらの指図に絶対従うのも、毎日稽古を怠らないのも、火事場から生きて帰ってくるためだ。

この物語の時代は、八代将軍徳川吉宗の治政で、町奉行大岡越前守忠相は殊に火消しの充実に力を入れていた。江戸には町火消しの他に、広大な面積を占める大名屋敷の火消したちもいる。大名火消しは、普通、町の火事には出動しない。例外は関宿藩久世家と加賀藩前田家の火消しぐらいだった。

物語の終わり近くで、彼ら大名火消しが、大川亭の火消したちと、大きく関わってくる。そこで明らかになるのは、町火消しと、大名火消しの、火消しの流儀の違いだ。大名火消しは、壊しの火消しではない。先祖伝来の屋敷は、一棟といえども、燃やしてはならぬ。もちろん、壊してはならぬ。あくまでも、水をかけ続けるだけだ。

だが、それでは、既に大きくなった火を消し止めることはできない。火はますます盛んに燃え続けるだけなのだ。

大川亭だけでなく、江戸中の町火消しと、大名火消したちとが力を合わせて、火を消し止める作業に取り掛かる。

そのとき、大川亭のかしら銑太郎が提案したのは、深川の祭にヒントを得た、壊しと水掛けとを合わせた方法だ。

ラストシーンで、銑太郎は、父徳太郎の、火に対する想いを知る。江戸では冬の気候が乾燥して大火事になることが多いため、大岡越前守忠相は、ついに、冬場の火の使用を制限し、ひとり者は外出を控えるようになどとの触れを出した。だが、火があってこそ、人々は、明りや暖をとることができる。火があってこそ、人々は命を守ることができる。火事が起こるのは、人々が火の使い方を誤るせいだ。徳太郎は火に詫び、火に感謝していた。銑太郎は、その想いを知り、受け継ぐ。

> 「ようう、千両役者」
> 「まとい大名」
> 方々から声が投げられた。
> カアーーーン、カアーーーン。
> 鎮火を報せる半鐘が、掛け声に重なった。

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紙の本

文字通り、火消しに「命」を掛けた男達

2010/09/08 08:30

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

 山本作品にただの一つもハズレはないが、時に手を叩きたくなるような大当たりがある。そういう作品からは物語の素晴らしさに加え、江戸の文化や人々の心意気の美しさが、まるで脳裏に流れ込むかのように伝わってくる。まるで自分がお江戸の辻に立って、その物語の世界を垣間見ているような気にさえなってしまうのだ。本作品、その、大当たりである。最大限に物語が盛り上がる構成でありながら、最小限コンパクトにまとめてあり読みやすい。文章も描写も素晴らしく、あらゆる面で高い完成度だと感じられた。山本作品は、江戸を舞台に色々な職業をテーマとした作品が多い。駕篭かきであったり陶芸であったり。女衒を扱った物語もあった。本作品は、これまで無かったのが不思議な程の「町火消し」がテーマである。度重なる火事に何度も泣かされた江戸の人々。その人々の生活を、命がけで守った火消し人達の物語。
 大火になりかけた火事を、自らの命を持って防いだ伝説の火消し、父徳太郎。幼い銑太郎はその強い父の姿と、人々の徳太郎に対する敬服の気持ちをしっかりと心に焼き付けて、父の遺志を継いで火消しとなる。そして幼くして、火消し集団大川亭のかしらとなり、必死に日々精進していく。その姿に、何とも心打たれてしまう。何せ、ひとシーンごとにカッコいいカッコいい。ぐっときてやまないのだ。幼い銑太郎が段々と成長していく様は、読んでいて思わず目を細めてしまう。そして大川低のかしらとして立派に成長した銑太郎を、誰もが敬うようになっていた。ところが物語終盤に、とんでも無い場所で、火事が起きてしまう。その場所に江戸中の火消しが集い、決して起きてはいけなかった火に、立ち向かっていく。銑太郎もその中にあって、荒くれの火消したちを束ねていった。そしてその火と対峙した時、はるかな時を越え、父の想いが伝わってくるのだった。その深い深い思いに触れたとき、銑太郎はまた一歩、火消しのかしらとして成長していく。
 もちろん物語としてもとても面白いし、江戸の風情を味わうのにも持って来いの本作品。でもさらに、本作品では江戸の「色味」を味わってみられてはいかがだろうか。物語所々に描写される、火消したちの半纏。その美しさは読んでいて、瞼の裏にその色が浮かんでくるようだ。原色の、美しさ。
それを想像するだけで、わくわくと楽しくなって物語に引き込まれてしまう、そんな作品だった。

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2010/03/08 04:22

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2010/04/16 09:00

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