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◆今日ご紹介するのは、行動科学マネジメントでお馴染みの石田 淳さんの最新刊。
当ブログ的には、ガチなマネジメント系の本は苦手なのですが、今回のご本は「仕事術」「キャリア形成」に関するものであり、かなり「ツボ」でした。
副題にある「続職」とは、本書の帯によると『「転職」「起業」に続くビジネスマンの第3の選択肢』であるとのこと。
【ポイント】
■1.「1年後の今日、結論を出す!」と、まずは宣言する
転職するのか?
起業するのか?
今の会卦社にとどまるのか?
その選択を、1年後に出すことを決めるのです。そのために、1年という期間を限定して、積極的に目の前の仕事に取り組むのです。
たったこれだけのことで、リスクを犯すことなく、あなたの人生は変わります。
■2.1年後に必ずしも辞める必要はない
ちゃんと仕事に向き合っていると、新しい発見があるものです。同じ仕事でも、適当に取り組むか真剣に取り組むかで、得られる「気づき」は大きく違います。
「この職場は、じつは自分に合っている」
そう感じられる可能性も、充分にあります。そのときは自信を持って、「この会社に残る!」と決断すればいいのです。
■3.自分軸に沿って「やらないこと」を決める
効率的に自分を変えるには、「やりたくないこと」から考えてみてください。他人にとっては重要でも、あなたにとっては重要でない。そうしたことには手を伸ばさないことが、自分を変えていく近道です。
このような考え方を「劣後順位」と言います。(中略)
・1年の間にやるべきこと
・1年の間にやらなくてもいいこと
これを見きわめるためには、「自分がどうなりたいか?」を知っておく必要があります。「自分軸」を持つことが重要なのです。
■4.社内人脈こそ大事
会社を辞めてから成功する人は、辞めるまでにどれだけ不満があっても、円満に退社しているケースが大半です。
独立起業したあとも、前の職場と積極的に情報交換をしたり、ビジネスパートナーとして取り引きをしています。(中略)
そこまで評価されるのも、あなたが欠かせない人材であることを、会社の人たちがわかっているからです。
「あの社員を失ったら、会社にとって損失ですよ」
そういうことを言ってくれる人がいれば、会社の対応も変わってきます。
■5.続けやすい仕組みを作るには「前後」にまで目を向ける
続けやすい仕組みを作るには、行動だけでなく、その前後にまで目を向けます。行動科学マネジメントにおける「フロント行動リサーチ」と「アフター行動リサーチ」です。具体的には、次の3つをセットで考えるのです。
(1)先行条件(行動の直前条件)
(2)行動
(3)結果条件(行動の直後条件)
■6.できる人を見て真似る
できる人の仕事のやり方-あなたの仕事のやり方=あなたに足りないこと
このシンプルな式を、頭に入れてください。自分がやっていない行動を真似てみれば、彼らの仕事に近づけるのです。
必要であれば、彼らの仕事に同行させてもらいましょう。素直に「仕事のやり方を勉強したい」と言えば、多くの場合は受け入れられます。上司を通じて許可を取ってもいいでしょう。
会社で他人の仕事を見ることは、スキルアップにつながるわけです。
■7.「何ができたか」よりも「何をやったか」が大切
あなたが営業職であれば、契約数や売上金額よりも、訪問数や交換した名刺の数を意識して、こちらを高めるように働きます。訪問数や交換した名刺の数は、行動すればするほど増えていきます。
そうして行動を増やしていけば、やがて結果にも結びつきます。正しい行動を反復することが、自分を変える第一歩なのです。
【感想】
◆最初、サブタイトルにある「続職」というのを見た時は「何のこっちゃ」と思ったのですが、「1年という期間を限定して、密度を高めて働く」という考えは「目からウロコ」。
転職や起業を考える人というのは、大体において現状に不満があるもので、そういったモードに入ってしまうと、目の前の仕事もおざなりになりがちです。
そこを、期間を区切ることによって今まで以上に積極的に働く、というのは、ダラダラと不満をつのらせながら働き続けるより、よほど建設的。
また、積極的に働くことによって、上司の評価が高くなったり、人間関係も良くなって、上記ポイントにもあるように、結果的にそのまま働き続ける可能性も低くないような気がします。
◆その限られた1年間という期間に「何をするべきか」「どう働くべきか」等々が、2章以降で展開。
ポイントの5番目にある「フロント行動リサーチ」と「アフター行動リサーチ」について補足しておくと、たとえば「禁煙」なら(2)の行動は「タバコを吸う」になります。
ただ、それだけを抑えようとしても難しいので、その前後条件にフォーカス。
(1)の先行条件は「どのような条件でタバコを吸うのか」になるので、「禁煙の店に行く」という方法が。
(3)の結果条件なら、「タバコを吸うとどうなるのか?」を考え、「口の中と頭がすっきりする」と思ったら、同じ結果が得られる「ガムをかむ」という方法が考えられます。
この前後の「仕組み」により、対象となる「行動」に働きかけるわけですね。
◆これは逆に「増やしたい行動」についても同じで、たとえば「読書の習慣」をつけたいなら、「常に本を持ち歩く」というのが一般的。
私も常時、カバンの中に最低でも2冊は入っていますし、読書好きの方なら皆やっているでしょう。
しかし本書ではさらにさかのぼって「本を買う習慣」をつけるために、「毎月の書籍代を決めてしまう」ことまで推奨。
極めつけは、「インターネットのブラウザのトップページをアマゾンの売上ランキングにしてしまう」というTIPSで、なるほど書評系ブロガーなら、そういうやり方もアリかもしれません。
◆また本書では、「会社にいる間でないとできないことやる」よう、色々とアドバイスをしてくれており、脱サラ経験のあるワタクシとしては、深くう��ずくばかり。
実際、「やめてから分かる」のが会社のありがたさだったりするので、私も会社にいるウチにやっておけばよかった、と思うことは多々あります。
この点に関しては、神田昌典さんを初め、竹田陽一さんや土井英司さんも、会社員時代の経験を独立後に活かしてらっしゃるのが明らかですし、今、会社に不満がない方でも、こういうご時世ですから、積める経験は積んでおいた方が良いかと。
いずれにせよ、1年間、本気で会社員をやれば、辞める辞めないにかかわらず、ひと皮むけることは間違いないでしょう。
今だからこそ読んでおきたい1冊!
会社を辞めるのは、「あと1年」待ちなさい! 「続職」のススメ
1.「続職」という選択肢
2.現在の立場を再認識する
3.1年後に向かって続ける実行力
4.お金と時間の使い方を改善する
5.仕事の「仕組み」を作る
6.足りないスキルを身につける
7.秘められた可能性を引き出す
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2011年03月 06/016
行動科学の石田さんの新刊。
「転職」「起業」に続く選択肢として、「続職」。
続職=1年間の今日に結論を出す こと。その後に続けるのか、転職するのか、起業するのかを判断する。ある種先延ばしともいえるのだけれど、期限をきることで、やるべきこと、やらなくてよいことが明確になります。
人生の時間に区切りを入れるということ。長い(であろう)社会人生活の中にスモールゴールを設定しやすくなります。緊張感持ちながら日々を過ごしていくためにも、期限設定を「働くこと」自体にも取り入れる発想はおもしろかった。
ただ、この続職って去年の今頃に同じ事を自分の中で宣言してたのですよね。で、今年の判断がまだついていない、、、と。
決定力不足。。。。
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行動科学マネジメントの専門家で、「続ける技術」でおなじみの石田淳さんの本。
僕は近いうちに次のステージに進むつもりなので、最近はそれまでをどのように過ごすかを考えています。そんな自分の状況にぴったりだなと思って購入しました。
著者は、「転職」と「起業」に続く第3の選択肢として「続職」を提案しています。「続職」とは、「1年後に身の振り方を決断する」と決め、1年後の理想の自分を目指して今の仕事に最大限に打ち込むことだそうです。
本書の内容は、
会社を辞めるということを安易に考え、それを目的としていないか、現状から逃げてるだけではないのか?
いきなり転職や起業をするのはリスクが高い。
それを認識しているか?
そのための準備をしているか?
結論を出すのを1年待とう。
その間に何をすべきかを考えよう。
1年後にどんな決断をしても大丈夫な自分になろう。
と進み、ここからは著者お得意の「続ける技術」を用いた自己啓発的なものとなっています。
「続ける技術』の説明の箇所は、以前の著書で読んだのでスキップしました。
本書を読んで、辞める時点で自分がどうなっていたいのかをイメージし、準備をしておくことの重要さをあらためて確認できました。
特に、会社員としてできることをやっておくということ、社内人脈を構築することやリソースを活用することについては、まだまだ戦略的に実行できていないので早急に考えたいと思います。思えば、この前弊社を退職した人が辞める前に「最近時間がある時には社内の資料を読むようにしている」と言っていたな。
会社を辞めようと考えている人にはオススメの一冊です。
そうでない人には「続ける技術」をオススメします。
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石田先生の著書は大好きで、殆どを読ませて頂いてます。
今回の作品も、とても優しく、わかりやすい内容でした。
■まず、目の前の事を一生懸命やってみる!
■今出来ないことを、なぜ出来ないのか考える。
■ここで出来ないことは、どこへ行っても出来ない!
そんな事を、考えさせられる一冊です。
毎日、仕事があるって幸せだなって、思います。
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行動科学マネジメントが提案する、「転職」「起業」に続くビジネスマンの第3の選択肢、「続職」誕生。 ....というのに興味がわきます(・u・)
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転職や企業の前に、「続職」という生き方もあるよ、とする本。図書館で借りた。
思っていた内容とはだいぶ違っていたものの、すんなりと読めた。
転職も起業もゴールではなくスタート。そのためにいきなり退職するのではなく、どんなことをやりたいかを見極めつつ、今いる会社の中で必要なスキルやノウハウを身につけてしまおうという物。
フリーで仕事をしようとしている人は営業スキルを身につけるべく喜んで営業職へ異動するべきだし、何かの資格を取りたい人は在職中に会社の経費でセミナーを受けたり資格を取れと。
習うより慣れろと、あたらしい環境に飛び込むのもありだけど、確かにフリーで仕事をするには事務所を借りたりプリンターを用意したりと何かとオフィスのありがたみを感じる。
一年後にやることが明確になれば、社内の煩わしい人間関係も気にせずにスキルアップや実績づくりに取り組める。
そういう本。
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感想は以下。
http://masterka.seesaa.net/article/221581172.html
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チェック項目15箇所。P221
今の会社に残るのも立派な決断。取り組む姿勢は3日で変えれてもスキルとなって現れるには時間がかかる。どんな決断をしても大丈夫な自分になる。人脈の基礎は社内人脈。成功する人ほど時間にこだわる。失敗する人・・・行動を変える方法を知らないか継続方法を知らないか。不足行動を増やし、過剰行動を減らす。続けやすい仕組みを作る。実行力・・・メリットを考え、やらなければ困ることを書く、できる人のやり方を一つだけ真似、苦手な行動は真っ先に、目標を立てたら有言。時間がないは思い込み。スケジュールに一日の予定を書いてみる。自分を高めるには朝の時間を活用する。何ができた?→何をした?読書週間とパーソナルメディアの活用。
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一年の期間に目的をもって行動をどう作っていくかが書いてあります。会社とのつきあい方以外でも使える考えかと思います。
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・なにを挑戦するのであれ会社を辞めないとムリという状況は極めて限られた場合でしかない。p21
・本気で結論を出すと誓った時、仕事とかのつきあい方も変わる。p23
・行動マネジメントの特徴は「行動」に注目する(結果ではないことに注意!)p28
・学校で詰め込んだ知識ではなく実際に現場で体験していることはビジネスでは大きなアドバンテージ。p47
・have to行動だけの意識ではやりがいは見つけられない。want to行動が必要。p51
・採用する側にたってみればわかるが、採用時はすでに働いている社員より高いレベルが求められる。転職の壁は高い。p70
・根性に頼るのではなく「続ける技術」を身に着ける。p114
・著者が紹介(提案)する「続職」とは、今の会社にしがみつくことなく、充実感を得るための働き方。p139
・遊びの達人にならなければ、仕事の達人にもなれない。p143
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1.続職という選択肢
・1年後の今日、結論を出す!
・会社を辞めるのは目的ではなく手段
・「自分がどうなりたいか?」という自分軸を持ち、「やりたくないこと」を紙に書きだす
2.現在の立場を再認識(会社員の間にできること)
・「have to」ではなく「want to」で行動したほうが身につくものが多い
・営業や宣伝の人が、郵便の封入れやのりづけ作業が事務員より速い→雑用に時間を取られていたら、必要な仕事ができないという意識を持っているから、自然と身につけようとする
・会社にいる間に、他人にはない強みを身に着け、それをうまくアピールすることで人から必要とされる=自分ブランドの確立
3.1年後に向かって続ける実行力(時間の重要性)
・英語で日常会話を習得するには5年かかる。ビジネスで英語を使うだけなら半年で何とかなる。
例:急成長した受験勉強
・カレンダーに記録
・周りに宣言
4.お金と時間の使い方の改善
・残業より前業(朝を活用)
5.仕事の「仕組み」を作る
・「何ができたか」より「何をやったか」
営業職なら、契約数や売上金額よりも、訪問数や交換した名刺の数を意識してこちらを高めるように働く→やがて結果に結びつく
・スキルは並行してではなく順番に身に着ける
6.足りないスキルを身につける
・時には会話力より文章力
・未経験の仕事に積極的にチャレンジ
←学校で学んだことより現場で実践の方が重視される
・社内人脈
7.秘められた可能性を引き出す
・ゼロから身につけられるスキルは1年で2つが基本
やみくもに手を付けたらどれも実現しないまま終わる
・健康
・本を買う
<参考文献>
・ドラッカー『マネジメント』
・『さあ才能に目覚めよう』
・カーネギー『人を動かす』
・『夢をかなえるゾウ』
・ジェームズアレン『原因と結果の法則』
・千田琢哉『伸びる30代は20代の頃より叱られる』
・大前研一+柳井正『この国を出よ』
・『28歳からのリアル』
・中島孝志『20代に必ずやっておくべきこと』
・松下幸之助『道をひらく』
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中身は薄いが、方針がいい、自分の考えと近いところが多い、MOESの法則
1年後に決断するという区切りをつけて、その決断を出せるように動く。
いきなり会社を辞めるというのは、決断のようで決めてはいない。嫌だという状態に流されているだけ。
じぶんがどういう人生を歩みたいかを考える、何が好きか、何が向いていて今何ができるか、
どういう人と関わりたいか、どう社会に貢献するか、誰のため何のために働くか、を1年かけて考える。
そのためには今の会社でなるべく、できることをしておく必要がある。
自分ブランド、自分が何のプロフェッショナルかをはっきりさせる。会社で知られるくらいに。
決断の前に、会社でその能力を育てておく。能力を育てられる点で会社員は恵まれている。
続ける技術:
①何を続けるか
②具体的な行動を考える
③ゴールを明確に
④定量的に評価
⑤行動を見直し修正
行動誓約書。毎日自分は何をするか、今何を目標としているか。
家:atcoder水色,github、会社:GAN、データ分析、git、pix2pix
実行力①メリットを考える
②やらないと困ること
③やり方を真似する
④苦手なことから
⑤周囲に宣言
1年の間に取れるスキルの数は限られる
貯金を増やす、人脈を広げる、読書するはスキルと別に行っておく
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会社に所属していることで得られるメリットを再確認するとともに、将来転職をするのであれば、在職中に準備しておくことなどが参考になった。
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会社を辞めることを前提ではなく、一年という期限を決め、そのなかで自分の人生と仕事について考えてみて、結論を出す。会社にいないと出来ないことは確かに沢山あるので、それを再認識するだけでも大きいと思う。
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前半で述べられていた「続職(退職その他を判断するまでの期間を設け、現職に積極的に取り組む)」は、短いスパンで明確な目標を立て、物事に積極的に取り組み、成果を実感できる、とても良い考え方だと感じた。実際に転職するにしろ、起業するにしろ、同じ在職期間を無駄にしないということは、単純だが非常に重要なことだと感じた。後半以降の内容には特に有用であると感じたものはなかったが、「続職」的な在職期間のとらえ方を、改めて認識できたことは有意義であったように思う。