紙の本
19世紀英国風ファンタジー
2010/08/07 21:01
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
19世紀のイギリスの様な舞台設定。煉獄と名付けた違う世界から様々な物質を引き出す煉術が発展しつつある世界。本来なら第一王女として表舞台に立てるはずだったアルテミシアは、その身の内に煉獄への扉を宿し、そこから染み出す毒気により周囲の生物をしに至らしめるため、その存在は隠され、地下での生活を強いられていた。
そんな彼女の側にいるのは、身の回りの世話をするメイドのイオと、煉獄への完全な耐性を持つフォグという少年騎士のみ。アルテミシアとフォグの二人は、王宮付きの煉術師として、王と自分たちのの立場を守るため、様々な事件に駆り出される。
一見するとアルテミシアの特異性に目がいくが、自分の毒が自分に害をなさないのはよく考えれば普通で、そうではないのに完全な耐性を持つフォグの方が不思議。この謎は、物語の進展を通じて解き明かされる。
ヒロインを王女にすることで、物語の中心を煉術というファンタジー要素だけでなく、それを核とする政治にも関係することができるようにした感じがする。だから、技術を駆使した戦闘だけでなく、煉術というもの自体にもスポットライトがあてられるのだ。
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藤原祐さんの新作。
ほんのちょっとダークなファンタジー。でもこの雰囲気好きです。
設定も緻密ですし。この方の作品らしいかと。
すごく読みやすいし面白いです。続きに期待~。
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表紙を見て迷わず買い。
生まれてからずっと世界と交われずに成長してきた少女
そこに存在するだけで、周囲を拒絶する毒を垂れ流す存在。
彼女の世界は地下牢と大事な人が数人のみ。
他者との交流がほとんど無いせいか、幼く残虐で、そして儚く脆く。
その彼女の毒を障害としない唯一のヒト…。
彼にもまた重い過去があったり。
まさかそうだとは思ってもみませんでしたよ。
少女の戦闘服がとにかく可愛い!
袖の無い背中が大きく開いた上に、裾が長めのドレス
スカート部分は鎧付き。
二の腕まである手袋?袖?とかとか
もう最初の椅子に座ってるカラーとか可愛すぎます!
<あらすじ>
現世のひとつ下の階層に位置する異世界【煉獄】。
そこに満ちる大気は有害であり、一方で人の意志に干渉して森羅万象へと変化する性質を持っている。
エイ国第一王女であるアルテミシア――
アルトは、その煉獄へ繋がる扉を身の裡に孕む特異体質の持ち主だった。
常に毒気を身に纏い近寄る者すべてを殺してしまうが故、普段は呪われた子として城の地下牢に幽閉されている。
しかし彼女は時折、外の世界へ出る。
従者である少年騎士フォグと共に、王家の密命を受けて。
煉獄の毒気を練り超常を操る【煉術師】として――。
策謀と毒気が渦巻く都市【ハイト】で繰り広げられる薄闇の幻想物語
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囚われの姫とその従者である少年騎士の物語。
少女小説とかでよくありそうなネタ。個人的に大好物です。
そして2人のチートすぎるスペック。どことなく中二っぽくて熱いバトルを広げてくれます。
なんだこれ。超おもしろい。読み始めてから最後までワクワクが止まりません。
もちろん2人の強い力には色々と暗い事情があって、藤原さんの作品の魅力はそのシリアスな背景を持つ登場人物の心の駆け引きだったり行動だったりするので、そこにも期待です
一つ不満点があるならば、ヒーローのフォグが目立ちすぎてヒロインのアルトの影が薄い点。カワイイのに…!
次巻はもう少しアルトの活躍がありますように!
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1巻はたいてい導入編という形が多いけれど、ちょ~とわかりづらい。
世界観が把握できないからかな。
また、弱そうに見えて滅茶苦茶強いおとこのこが出てきましたね。
れじみるの二人に関係が似ている。
人には理解されない力で、歪なでも前向きな絆を持つ二人。
次巻を楽しみにしてます。
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大好きな藤原祐さんの新シリーズ。
現在2シリーズ同時連載をしている様ですが、
@HOMEと違って、此方はいつも通りな感じで良かったです。
いつも通りとは云っても、何処となくメルヘンな印象を受けますが。
特別過ぎる境遇と異能を持った少女と少年のお話。
登場人物が割と幼い所為か、何となく可愛らしい雰囲気を感じます。
でも読み進めていくと、やはり藤原祐さんらしい苦悩を背負った感じで、
驚くような内容もあってハラハラ出来ました。
まだ明かされていない事や気になる事がいっぱいなので、
これからが一層楽しみです。
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藤原祐は周りから勧められてた作品なので、新作をきっかけに購入。
イメージ通りのダークさだったが、ファンタジーとしてもよくできていた。設定も緻密で、専門用語も多かったが、しっかりした話のおかげでついていけた。
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異世界ファンタジー。世界観の設定や人物の設定が面白くて、挫折することなく読めました。『煉獄』という世界がうまく作られていると思う。そこにいれるんだ、煉獄を……! ちょっとびっくりです。そして、なにより、この話で萌えたのがアルトとフォグ。アルトがとにかく可愛らしくて、頬がいつの間にか緩んでいたり。
二人がどうなるのか、楽しみです。
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個人的には、うーん…というのが感想。
今までの藤原作品とは違い、異世界という設定なので、どうしても説明が冗長になってしまい、読むのがきつい。
ラノベのファンタジーってこんなもんだったっけ??
他の方のレビューでは高評価でびっくりです。
ただ、いつもどおりキャラの生き生き具合は健在。
期待をこめて辛口で。
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産業革命期のヨーロッパをモチーフにした異世界を舞台に、「煉術」と呼ばれる術を駆使して繰り広げられる、剣と魔法のダーク・ファンタジー。 常用外漢字の多用や皮肉の利いた言い回し、理系文系幅広く取り入れた設定などが、この作家さんの持ち味ですが、今回も遺憾なく発揮されています。あと、ネーミングセンスがやや独特。
人に害を為す「煉獄」の毒気を武器にして戦う、という設定からしてどす黒いものを感じますが、それに加えばったばったとこともなげに相手を殺してしまう 主 人 公 サ イ ド 。
男女コンビを組むとどうしても偏執的な愛情を醸してしまうのは、「レジンキャストミルク」と似ているかもしれません。
導入部となる1巻目は世界観や相関などの基礎知識を身につける意味合いが強いので、話よりも解説に重きが置かれている印象ですが、しっかり伏線は敷いている気配。
19世紀くらいのヨーロッパの勉強をすればもっと設定を楽しめるでしょう。
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2011/03/10読了.
はい,そんなわけで煉獄姫です.
煉獄という異世界の毒気を扱う煉術.
煉獄の毒に対する耐性は生まれ付いての才能以外の何物でもない.
煉術を扱う者を煉術師と呼ぶ.
煉術を扱うには煉獄への扉を開かねばならない.
この物語は煉獄へと連なる扉を体内に持つ特異体質の少女と
煉獄の毒に対する完全な耐性を持つ少年のファンタジーな話.
みたいなもんか?
文字通り使用者の命を削る煉術が発展した国でのお話.
テンポ良く進んでなかなか面白かったよ.
続いてるみたいなんで気にしておこう.
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古き良きライトノベルな雰囲気。最近はこういう作品の方が落ち着くし面白いと言うのは年寄り臭いか。ちょいちょい気になる描写はあったけど、ベテランの安定感。この人の作品は初めて読んだけど割と好き。
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永遠の少年と呪われた姫君の物語
華やかに残酷に
花の香りをまき散らしながら
世界は巡る
蜘蛛の巣のような陰謀の上で
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設定が凝っていて面白いです。
中世のヨーロッパな雰囲気が好きです。
名前のセンス、いいと思いますΣd(´∀`)
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ダークファンタジー系。面白かった!
異世界である煉獄の大気は、何にでも変化する力を持っていたけれど、その瘴気は人間にとって有害だった。
その煉獄への扉を開いて、大気を練ることで経済的に成長した国・エイコク。
煉獄への扉を体内に持っていることで猛毒を纏い、隔離され存在を消されたエイコクの王女アルト。
強い体性を持つことから、姫に仕える従者のフォグとともに、煉術師として任務を遂行していく。
猛毒を持つがゆえに、人と接することがあまりなかったアルトは、残酷で純粋で可愛い。とてもキュンとくる。
ツンとしてるようでフォグに甘えてるんですよね。もう、可愛いです。
ふたりともチートwゆえに、バトルは爽快感があるなぁ。
陰謀渦巻く感じと、アルトとフォグとの信頼関係がたまらなくよかったです!