読割 50
電子書籍
風神の門(上)(新潮文庫)
著者 司馬遼太郎
関ヶ原の合戦によって豊臣家が大坂城にとじこめられてしまった時期、伊賀の忍者の頭領、霧隠才蔵は人ちがいで何者かに襲われたことから、豊臣・徳川の争いに次第にまき込まれてゆく。...
風神の門(上)(新潮文庫)
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風神の門 改版 上 (新潮文庫)
商品説明
関ヶ原の合戦によって豊臣家が大坂城にとじこめられてしまった時期、伊賀の忍者の頭領、霧隠才蔵は人ちがいで何者かに襲われたことから、豊臣・徳川の争いに次第にまき込まれてゆく。生来、いかなる集団にも属することを嫌った才蔵であったが、軍師真田幸村の将器に惹かれ、甲賀の忍者、猿飛佐助とともに、豊臣家のために奮迅の働きをし、ついには徳川家康の首をねらうにいたる。
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紙の本
良い本です
2024/03/29 15:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
忍者霧隠才蔵が活躍します。司馬遼太郎にとっての忍者長編シリーズ梟の城に続いてです。主人公が輝く本で、話もテンポよく進むのが痛快です。
紙の本
忍者の視点
2022/03/18 23:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊賀者の忍者霧隠才蔵の視点から戦国時代を見ると、また違った見方ができるんだなと感じる。それ程登場人物は多くないが、出てくる女性が皆んな色っぽい。だからなのか余計に才蔵がカッコいい。幸村、佐助も良い。
読みながら気づいたけど、才蔵は真田十勇士の一人なんだね。猿飛佐助の名前の方がかなり先行してたけど、こんなにも魅力的な忍者がいたとは。しかし、真田十勇士は空想上の人物らしいから、いくらでも話は盛れるのか。
紙の本
面白い。面白いが、しかし不満。
2008/07/05 22:07
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
巨匠と呼ばれる先生方と言うか、ある一定の年齢以上の男性作家さんの中には、登場人物における「女子ども」枠があるんだろうなあと、つくづく思ってしまった一作でした。司馬遼太郎先生はあくまで「漢」が書きたいのであって、女性は刺身のツマなのね。
「風神の門」は忍者ものです。関が原合戦から早幾年、豊臣秀吉の遺児、秀頼は日々壮者になり、徳川家康は日々老衰する中、天下は再び騒乱の時を迎えんとしている、そんな時代。
主人公は伊賀忍者の霧隠才蔵で、いかなる集団に属することも嫌い、ただ己の技を信じて孤高に生きている彼が、謎の美女との出会いをきっかけに、豊臣・徳川の争いに巻き込まれていきます。
才蔵と、彼とは正反対の(主に忠義を尽くし、組織と仲間を愛する)忍である猿飛佐助、二人の考え方や生き方の対比、それゆえに時に敵対し、時に助け合い、絆を深めていくさまが読み応えありました。
忍たちの活躍に加え、陰謀あり、恋あり、友情ありで、大変面白い小説なのですが、ここで最初の感想に戻るのです。
「風神の門」には、それぞれタイプの違う美女が四人も登場するのに、その誰もが、「良い体をしている」とか「可愛い性格をしている」、さもなくば、「女のわりには頑張っている」という描写に終わっているのが残念。
しかも、全ての女性が才蔵に惚れてしまい、一匹狼を気取っているくせに実は女に手が早い才蔵も、彼女らを憎からず思い、次々と良い仲になるのです。うーむ。
もうちょっとこう、なんというか、才蔵をキリキリ舞いさせる女性が出てこないものか。いっそ、猿飛佐助が凄腕クノイチだったなら……と歯がゆく思っていたところ、某百科事典の記述が目に飛び込んできました。なんと、「霧隠才蔵は実は女性であった」説があるらしい!!
ああ、どなたかこの説を採用し、クールでニヒルな女性版霧隠才蔵を書いてくれまいか。