紙の本
50歳からのジャズ留学
2015/11/03 21:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:monk39 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者がその邂逅に落涙するバリーハリス師匠は私にとっても教則本に限ってですがメンターです。時間と金銭的に許せるなら50歳を過ぎた今ジャズ留学して見たいと心に火を点けてくれる筆致でした。まずは、改めて師匠の教則本を取り出して自主国内留学を始めています。
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凡百のフィクションが束になってかかっても太刀打ちできない圧倒的な情熱と衝動の熱量。停滞する時代と社会の狭間で挑戦する気持ちを持て余す全ての人に読んでほしい。
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大江千里、名前だけ知っているだけで、和ポップスの曲一曲も知らない。47歳からのニューヨークジャズ留学というタイトルに引かれて読もうと思った。つまらなかったら止めれば良いと思いつつ367ページ2段組を読みきってしまった。音楽は知りませんが(JAZZも)楽しく読ませてくれました。
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1990年代後半に社費留学でNYに行った。同じくNYの同じ大学に留学した同期から、「今の自分と同じ47歳でNYにJAZZを勉強しに行ったストーリー」と紹介された。色々な人生がまだまだあるはずやのにな、と言われてとても気になって手に取った。
47歳で海を渡った人の名前は大江千里。自分の世代では結構有名なポップシンガーだった。「ワラビー脱ぎ捨てて」や「格好悪い振られ方」などのメロディーはまだ耳に残っている。50歳間近になって、これから20代に交じってJAZZを学ぶというのは、ずいぶんと「格好悪い」はずだ。そのことを著者は隠してはいない。
こういうことができることはうらやましい。性格もあるのだろうし、環境がそれを許すのかということもあると思う。一方、それだけの熱量を何かに対して持つことができるだろうかと思う。
NYにいたあの頃、本当にチャレンジすることはなかった。楽しい思い出だけれども、それだけなのかもしれない。ずっと、人生で本当にチャレンジすることがあったのだろうかと反省する。
長い本だけれど、自分にとってはぐっとくる内容だった。
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ポップスのシンガーソングライターである大江千里は2008年に国内での音楽活動を休止し、ジャズピアニストになるべく単身ニューヨークに渡り、ジャズの音楽大学へ入学する。そして大学を卒業し、ジャズピアニストとして一人立ちするまでを描いた自伝的ノンフィクションが本作である。
彼が入学したThe New School For Jazz and Contemporary Musicは非常にレベルの高い音楽大学であり、21世紀ジャズを代表する三羽烏とも言えるBrad Mehldau(Pf)、Robert Glasper(Pf)、Avishai Cohen(Ba)を輩出したことでも知られる超一流校である。当然、ここに入学する学生もレベルは高いわけで、世界各国からジャズミュージシャンを志す20歳前後の若者が入学してくる。
その中で彼は47歳。日本でポップスの演奏はこなれているものの、初めてのジャズを演奏する中で、同級生とのセッションにおいて「ピアノの奴がジャズをわかってないから、俺はこれ以上演奏できない」と言われたり、教授から厳しく叱責されるなどの苦労を経て、猛練習の末に徐々にジャズピアノを体得し、教授や同級生たちに認められる様子には強く心を動かされるものがある。
音楽をやっている人はここで繰り広げられる音楽模様や教育のレベルの高さに強い関心を持つだろうし(個人的には、ドラムについても興味を持っていた彼が、Weather Report等の活躍で知られる名ドラマー、ピーター・アースキンの個人レッスンを受ける場面にワクワクさせられた)、やっていない人でも47歳から自らのキャリアをゼロリセットして新たなチャレンジを行うという点に感銘を受けるのは間違いないと思う。
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日本で成功を収めて確固たる地位も築きながら所縁も無き土地へ単身乗り込む、47歳の再挑戦。年端もゆかぬ若者から「ジャズをしていない」と謗りを受け、ポップの癖が抜けずに悪戦苦闘と足踏みを繰り返し、ストレスで原因不明の痺れに悩まされ、それでも日々何かに気付き発見し感謝し成長していく。
「もし自分だったら」と読んでいて内臓がきゅーっとなる箇所も多々ある。大江千里氏はなぜそこまで頑張れるのか。志と信念を持って何かを捨てる勇気が何かを掴むきっかけになることを教えてくれる本だ。人は幾つになっても輝ける。大江千里氏は素晴らしいエンターティナーだ。
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2018.6.20 読了。図書館で借りた。
図書館で予約したのを受け取って初めてこの本を見たら、分厚い二段組の本だった。期限内に読めるのかと不安になったが、10日ぐらいで読んだ。
4年半の留学の日々をつづっているので長くなるのは当然。芸能人の本は表面的で字が大きいものだという先入観は吹っ飛んだ。
学校の日々、夏休みのドライブ旅行、NYでのぴ(ダックスフンド)との生活、とても濃い。まだ何倍も書けるのを、ぐっと縮めたのかもしれない。ワンちゃんと留学なんて、一般人にはなかなか出来ないけど、読んでるだけで楽しい。学校の日々は大変そうだけど!
卒業後の話も本として出して欲しい。また書こう、とあったので。
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「思い立ったら吉日」とは言うものの中年になると新しいことをはじめること自体が億劫になるのに、相当なキャリアを捨ててしかも外国へ行って1から学びなおすなんてすごすぎる!カッコよすぎー
そして時折出てくるポジティブなのか考えていないのか分からないような姿勢…そう!結果はどうあれ何かをあきらめる必要なんてないんだな、と思わせてくれた本
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47歳で今までの音楽活動を中止し、アメリカのジャズ大学に入学。
大江千里さんがそんな思い切ったキャリア転換をしておられたとは、まったく知らなかった。
すごいなぁ。そんなこと普通できないよ。
本書では、大学での四年に渡る日々が綴られているが、それはもう読んでいて気の毒になるほど過酷な日々。自分が全くジャズを知らなかったことを痛感し、子供といってもいいくらいの同級生と席を並べ、自分が培ってきたポップスの音楽性をジャズに塗り替えるべく練習を続ける日々。
本当に大変だったと思う。
そしてそれらを乗り越えて、今はニューヨークでジャズピアニストとして活躍されているとのこと。
人生100年時代を地でいく人だ。
大江さんのジャズも聴いてみたい。
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申し訳ないと感じるくらい、この本を手に取るのが遅かった。スラッピージョーシリーズは、繰り返し聞きながら、なぜJazzなのか? そんな思いはずっと無かった。そうだったのか。青春期ではないことにも感動、五十歳前後のこんな純粋なもがき。
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大江千里さんを好きな方には合うのだと思う。
一念発起して、ジャズの大学に通う勇気は素晴らしい。
ただ、文章はダラダラと日記を読まされているようだった。
落ちなく終わった感じだった。
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47歳で犬と単身ニューヨークに渡り、ジャズの学校に入学して一からジャズを学ぶ日々の記録。
日本ではアーティストとして活躍していた日々から一転、ポップスとは異なるジャズの世界に身を置き、年齢も国籍もさまざまな同級生達と切磋琢磨していく日常が綴られている。
何歳になっても好きなものを妥協せずがむしゃらに追求してしくのは素敵だなと思いました。
年齢も国籍も関係なく、ジャズが好きでジャズへの情熱が半端ない人たちとの交流や才能あふれる人々との出会いが大江千里さんの言葉で描かれていて楽しく読めました。
大江千里さんってこんな人だったのだと日本のメディアから受けた印象がガラッと変わりました。
何歳になっても始めることはできるし、遅くないのだと勇気をもらいました。
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2008年。日本での名声を捨て、47歳で単身ニューヨークの音楽大学へジャズを学びに入学した大江千里さん。そのニュースを聞き、当時40歳だった私は、大きな驚きとともに、なんだか羨ましい気持ちになったのを思い出します。
本書は、大学入学から4年半のニューヨークでの生活を千里さんが綴った作品。日本であれだけのトップアーティストだった人が、本場のジャズの学校では、全くの素人で何もできず、先生からも仲間からも怒られたり無視されたりと、メチャ厳しい日々を送ります。それでもあきらめない。プライドも捨てて、基礎から一歩一歩、地道に学んでいくんですね。
ジャズという音楽は、軽く聞き流していると、適当に演奏しているようにも聞こえますが、じっくり耳を澄ますと、いろんな楽器の音の重なり、繋がり、うねり(Groove)が魅力的で病みつきになります。本書を読みながら、ジャズの奥深さを千里さんとともに疑似体験しているような気分にもなれました。
現在、千里さんはニューヨーク在住で、ジャズ演奏活動とともに、新しい音楽家の発掘にも関わっているそうです。47歳で海外で人生リセットしてそこまでいくとは。才能と努力の賜物なのでしょうが、やはりスゴイ。
2021年の1冊目。まだまだコロナで厳しい世の中ですが、元気をもらえる1冊でした。
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やりたいことがあれば年齢なんて関係ないっていつのは簡単だけど、実際には年齢を言い訳にしてしまうことがどれだけ多いことか。
そんなショボい思いを吹き飛ばしてしむうくらい、千里さんの音楽への熱い想いが溢れていた。
印象に残ったところはたくさんあるけど、渡米の収穫として「自分の選択に自己責任をとれるようになったこと」というところでは考え込んでしまった。
いくつになっても、人は変われるのかもしれないな。
そして、大江さんの書く文章にはリズムがあって、読んでると鼻歌を歌いたくなる。好き。
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面白くない訳ではなかったが、特に惹き込まれることもなく、だんだん読んでいて飽きてきた。何より長すぎ。
3/4くらいまで読んだが、売り払ってしまった。