紙の本
安心感のあるラスト
2015/08/22 12:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伽羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シャイニングの続編という事で、翻訳されるのを非常に心待ちにしていました。
タイトルから想像して、大人になった主人公が医者になり、悪霊と戦うストーリーかと思いきや、ドクタースリープというのは主人公のニックネームのようなものだったんですね。あと、輝き能力を持った少女が心身共に強い事!この少女が悪に倒される事はないだろうと、安心して読み進める事が出来ました。
シャイニング発刊から時が経った今だからこそ、書けたストーリーなんだろうなと、納得しています。
紙の本
最後に感動が待っている
2016/09/11 08:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さんぽジスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさかのシャイニング続編の登場で、ボルテージが上がりまくりで読んだ。悪役が主人公たちに思ったよりも翻弄されるので、ちょっと物足りないかな?最後の最後にあの方が…!ここが感動ポイントでした。
投稿元:
レビューを見る
「シャイニング」の続編の下巻。
敵が思ったより大したことがないのが物足りないですが、バトルラストの協力者たちに涙しました。
ダンが幸せな気持ちになれて良かったです。
投稿元:
レビューを見る
「シャイニング」がはホラーだとしたら(大まかなカテゴリー)こちらはファンタジー。これもまた大まか過ぎるジャンル分けで恥ずかしくなりますが。
上で味わったゾクゾク感そのままに下ではジェットコースター並みのスピード感ページをめくる手が止まりません。
スティーブン・キングはこれまでの本もそうですが、大まかなカテゴライズは必要ないですね、ただ、スティーブン・キングの本は凄いってことだけ。
もったいなくて、内容をこまごま書くことはばかられますので。
投稿元:
レビューを見る
景観荘での惨劇を生き延びた少年は大人になり、介護職を転々としながら放浪生活を送っていた。酒とは縁が切れない──こんな序盤から始まり、ダニー、“かがやき”を持つ少女・アブラ、子供らを狩る不老不死集団・真結族、この三つのストーリーがじわじわと拡がっていくのが上巻。それぞれが触れるか触れないかの距離感を保ちつつ、強烈なキャラクターを軸に、不穏な空気をまとってどんどん進む展開に凄みを感じる。とにかく面白い!
下巻になるとさらに一段深まって、“かがやき”が重要なキーとなる。不思議な能力を持ってしまったが故に、苦悩の多い人生を歩んできたダン。そんな彼がアブラの師となり彼女を導いていく。この辺りのダンの成長と決意には胸が熱くなる。興奮して読んだ上巻に比べて、下巻はサスペンスに満ち、登場人物たちの心情に深く切り込むような厚みが増す。
あっけない印象も拭えないので☆五つとはいかなかったが、今年のベストはほぼ決まりかな?
投稿元:
レビューを見る
前半にくらべ、後半はさらーっと進んでいった。物語が佳境に入り目まぐるしく展開する…ってのも、あると思うけれど、ホラー感は薄れてファンタジーの要素が強くなった感じ。ただ、キングのなかでも「リーシーの物語」が大好きな私は、こういった感覚はまた嬉しい驚き。
最後の章のおだやかな美しさ、「血が血を呼んでいるだけだ」のフレーズ。心にズシンときた。
投稿元:
レビューを見る
すばらしき鎮魂。
「人生は車輪、その唯一の仕事が回転することであり、だからこそ動きはじめた場所にかならず戻ってくる」
投稿元:
レビューを見る
死は誕生に一歩もひけをとらない奇跡だ。
36年ぶりに刊行された、名作シャイニングの続編。面白いに決まってるー!
学生時代にガクブルしながら読んだ前作。Itのピエロ張りにトラウマになったのは、実は生垣動物だったりする・・・∩(´;ヮ;`)∩コワイコワイ
けなげでかわいかったダニー君はアル中の放浪者になっていて、ハロルドもママも故人。シャイニングは、彼を幸福にも不幸にもしなかった。だけど、ダニーの人生の分岐点で、それは確かにきっかけになった。
スピード感のあるサスペンス、向こう見ずなアビーのキュートさ、わかり易く悪役の真結族、という使い古したネタをそろえつつ、ダニーとその過去を絶妙にからめて飽きさせないキングの筆致、さすがです。
そして個人的ハイライトは、最後にダニーがルーフ・オブ・ザ・ワールドで見る光景。シャイニングがただのパニックホラーでないのは、幼いダニーが父親を心から愛している部分だと思う。本能で息子を愛する母親より、ダメで弱い父親を慕うダニーの無垢さが、恐怖も悲しみも超えて胸に迫るのだ。この記憶が、キャンプ場でのラストシーンをきらめかせる。
あと、ダニーが金庫から出した亡霊の使い方が秀逸でした。コンチェッタも凄いけど、まさかホレスをこう使うとは・・・!そしてダニーとアビーのつながりにびっくり。これ、若いキングなら書かなかったよねきっと。
てことで、生垣動物にビビりつつ、シャイニング再読しようかなー・・・
投稿元:
レビューを見る
最後まで楽しく読むことが出来ました。終盤、「シャイニング」読んでたら絶対に嬉しくなる演出が。怖いだけじゃなくて胸が一杯になる小説でした
投稿元:
レビューを見る
持て余す超能力、姿を消す子どもたち、トウモロコシ畑の惨劇、現代を生きる吸血鬼、絶対に帰りたくない場所への帰還、夢の中でのリアルな戦い、などなどキングお得意のお膳立てが揃ってます。
最近のキングは長過ぎ、ノリ過ぎ、とお嘆きのスリラー好きの諸兄におすすめです。
投稿元:
レビューを見る
お客さんの最後の1人まで満足させてやりますよ!というキングの心意気が実に気持ちのいいエンタメ。
出てくるキャラやエピソードに何度声を上げたことか!
ぜひ『シャイニング』を読んでから手に取ってほしい。
投稿元:
レビューを見る
スティーブン・キングの名作「シャイニング」の続編。
前作において、オーバールック・ホテルのおぞましい悪霊に取り憑かれた父親から逃れた母と少年。母は既に亡くなり、少年は成長したが、父親と同じアルコール依存症に陥り、荒んだ流浪の生活を送っていた。
その暮らしを改めるため、彼はたどり着いた町でホスピスとして働き始め、その「かがやき(シャインニング)」の能力で死期を迎えた人に安らぎを与え始めた。
そんな時、唐突に彼よりもずっと強い「かがやき」を持つ人物からのメッセージが届き始める。そして、それは彼に助けを求めるメッセージに変わった。
再び、あのおぞましいものが活動を始めているようだった…
シャインニングは小説と映画は全く別物(キングはキューブリックの作った映画を全否定している)ですが、僕はどちらも好きです。
そして、キングのファンでもあるので、シャインニングの続編は相変わらずのキング節炸裂といった感じで、大変楽しめました。
投稿元:
レビューを見る
いよいよ恐るべき「真結族」との対決が佳境に入ります。いまいち強いのか弱いのかよくわからないけれど(苦笑)、恐るべき存在であるのは確か。張り巡らされる罠の攻防にはらはらどきどきさせられっぱなし。
ダンとアブラの意外な繋がり、ダンの用いる思いがけない手段、そして舞台はあの因縁のオーバールックへ。とんでもない盛り上がりを見せる下巻、一気読み間違いなしです。
ジェットコースター的展開でぐいぐい引っ張られて、時にはくすりと笑わされ、時にはほろりとさせられたり。大満足の一作。そして厄介ではあるけれど、ダンとアブラの持つあの能力はやはり「かがやき」と称するのが一番ふさわしいように思えました。
投稿元:
レビューを見る
なんだか悲壮感すら感じさせる「真結族」との対決が迫る。
とはいっても昔のキングよりはねちっこい描写も少なく、軽快に物語は進んでいきます。そこはちょっと物足りないような・・・
最強の「かがやき」を身に着けているアブラは本当に力の使い方を間違えないのでしょうか?この後「キャリー」につながるような気がしてなりません。
投稿元:
レビューを見る
スティーヴン・キングの名作「シャイニング」から36年。
「シャイニング(輝き)」とは、ここでないどこか、ここにいない誰かと通じ、念でそれらを動かすことのできる特別な能力。
かつて、真冬のホテル「オーバールック」の惨劇を生き延びた少年ダニー・トランスは、父親ジャック・トランスと同じアルコール依存と癇癪に悩む中年男性ダンになっていた。
だがダンの「輝き」は生き続けており、ホスピスで死に行く人々を安らかに送る「ドクタースリープ」と呼ばれていた。。。
キングは「シャイニング」を書いた者と本作を書いた者は別人、と言うが、確かに続編でありながら趣がかなり異なる。
「シャイニング」は亡霊や怨霊が跋扈するゴシックな香りのするホラーであったが、本作は、リアルに存在する魔物、人外種族「真結族(True Knot)」のローズ、そして12歳の少女アブラというすばぬけた超能力者が登場し、そこにダンを加えた主要人物3人の戦いを描くジェットコースターサスペンス(←訳者による)になっている。
従って「シャイニング」の重厚な恐怖を味わいたい向きには少々物足りない。だがこれはジャック・トランスではなく、ダン・トランスの物語。ダンはダンであって、36年前のジャックではない。さらにアブラという存在を得て、危うい「輝き」の系譜の継続に期待を持たせる。
キューブリックの映画「シャイニング」は、観る方としては十分に恐ろしく楽しめるものであったが、ジャック・ニコルソンの演出や「輝き」の取り上げ方の薄さでキングが大いに不満を持っていたことは有名だ。
結局、キング自身が脚本を書いてテレビドラマ化され、ごく普通の父親、夫である男性が徐々に狂って行く様が、実に切なく描かれていた。
本作も当然、映像化が検討されていると思うが、ダン、ローズ、アブラの戦いは多くが「頭の中」で行われる。なかなか複雑だ。どんな映像で表現されるのか。なおさら観たくなる。