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電子書籍
千鳥舞う
著者 葉室麟
女絵師・春香(しゅんこう)は博多織を江戸ではやらせた豪商・亀屋藤兵衛から「博多八景」の屏風絵を描く依頼を受けた。三年前、春香は妻子ある狩野(かのう)門の絵師・杉岡外記(げ...
千鳥舞う
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千鳥舞う (徳間文庫)
商品説明
女絵師・春香(しゅんこう)は博多織を江戸ではやらせた豪商・亀屋藤兵衛から「博多八景」の屏風絵を描く依頼を受けた。三年前、春香は妻子ある狩野(かのう)門の絵師・杉岡外記(げき)との不義密通が公になり、師の衣笠春崖から破門されていた。外記は三年後に迎えにくると約束し、江戸に戻った。「博多八景」を描く春香の人生と、八景にまつわる女性たちの人生が交錯する。清冽に待ち続ける春香の佇まいが感動を呼ぶ!
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紙の本
テーマや題材の描き方がとてもよい。話の詰め方には若干難あり。
2015/09/07 10:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
福岡で女絵師が〈博多八景〉を描く連作集。絵のことや福岡の行事、政治、あるいは土地の人の逸話などを様々に盛り込みつつ、しっとりとした情緒を全体的に漂わせて仕上げているところがとてもいい。各話で一景ずつ絵ができあがっていき、その絵とどこかで重なるような人間関係が語られる、という仕立て方も洒落ていると思った。
難を言うなら、詰め。話の展開自体はおもしろくても、最後の落とし方が「あ~そうなるのか~」とがっかりするものもあった。例えば、ある男性が昔思いを交わしていて今は尼になっている女性を訪れる話、最後の最後まで尼として逢うのは断る形のほうが話としては美しいし余韻もあると思うが、結局看取る話になるのがどうも…。まぁこういった点は人の好みのちがいがあると思うが、他にもメロドラマチックな結末があり、そういう話はそこまではよくても最後で興が削がれた。