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夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場
著者 森 瑤子
森瑤子復刊第二弾は大人の官能を描く衝撃作。小説家の私は、末娘の夜尿症などの問題行動を機に、半年ほどセラピストとの対話を続けていた。「母がしてくれなかったことを、自分の子供...
夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場
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夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場 (小学館文庫)
商品説明
森瑤子復刊第二弾は大人の官能を描く衝撃作。
小説家の私は、末娘の夜尿症などの問題行動を機に、半年ほどセラピストとの対話を続けていた。「母がしてくれなかったことを、自分の子供たちにしてあげよう」。そう思いながら子育てをしてきたがうまくいかず、家族との不協和音に自身の精神状態も追い詰められていた。夫との関係もずいぶん前から冷え切っていた私は、夫婦の再和合を目的に、南国の地へ旅に出かけるが、その旅先で夫と「情事」や女性の「性」について問答してしまう。セラピストとの会話を反芻し、現地の男とのエロティックな対話を経て、私は家庭内の問題や自身が抱える心の暗闇の原因に、幼少期の体験があったと気づき……。妻、母、そしてひとりの女として「性」と向き合い、自己を解放していく姿を大胆に描く。また1980年代当時にあたり前として認識されていた「あるべき母親の姿」を、真っ向から破壊した本書。既成の価値観にとらわれず、女の本能に切り込んだ革新的小説!
著者紹介
森 瑤子
- 略歴
- 1940~93年。静岡県生まれ。東京芸術大学器楽科卒業。広告会社勤務、英国人コピーライターとの結婚を経て、78年「情事」で第2回すばる文学賞受賞。著書に「TOKYO発千夜一夜」他。
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