紙の本
人が成長していく物語
2017/05/15 13:08
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投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定は『ビブリア古書堂』に一見すると近い…と思ってしまいます。
本の知識は豊富だけど、内気な女性店主(司書)…その容貌も、ビブリア古書堂に似ている雰囲気を受けるので、そこで「なんだ、模倣作か」と読むのをやめる人もいるかもしれません。
…が、読み始めると、とても暖かい気持ちになっていきます。
ミステリではなく、人と人が接して成長していく物語…といった感じでしょうか。
恋愛要素のような部分もありつつ、そこまでガッツリとラブストーリーに動きません。
「本を書けなくなった主人公」と、「あることがきっかけで人との交流が極端に苦手になった店主」が、その弱さを克服していく話でした。
深く物語が進んでいくわけじゃないので、物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、「読書で疲れたくない」「癒されたい」という人には向いていると思います。
イラストはラノベ調ですが、文体は児童書に近いかも?
優しい気持ちになれる本です。
紙の本
本によって救われていく主人公たちの話
2015/10/04 00:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SeasideParadise - この投稿者のレビュー一覧を見る
貸本喫茶店なんだけど、無料で貸してる。つまり親切な喫茶店というか。いいなぁそういう喫茶店の常連になってみたい。そこに来たのは書けない新人作家。貸本屋のほぼ店主兼司書さんも明るいようで人に対して心を閉ざしていて。でも本によって救われていく主人公たち。この先の話もちょっとみてみたい。2人の関係の進展も読んでみたい。
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想像しているお話とは違いました。
司書とサブタイトルにかかれているので、図書館司書かと思いましたが、どちらかというと本のソムリエというニュアンスかと思います。
お互いに共感する部分があったのかもしれませんが、読んでいて、書けない作家と臆病な司書の距離感が急に近くなっていてちょっとびっくりしたのと、読んでいてちぐはぐな感じがしました。
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一晩で読んだ。私の今読まなければいけない本、というわけではなく、私が読みたい本だっだと思う。だからここまで読み込めた。出会えてよかった本。
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苦しいことも、悲しいことも、たくさん。
この世界、本には書いてないことだらけで、
逃げ出したくなるようなことばかりです。
でも、逃げてください。
戦わなくていいです。つらいと思ったら、その時点であなたに勝ち目はありません。
私は逃げ続けた。逃げ続けて、幸せになった。
本ってそういうためにあるもの。そんなふうに考える人だっています。
本にできることは、本に頼んでしまえばいい。
あなたの為に書かれた、世界でたった一つの物語を。
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この物語を読んで、同人誌もいいよな……って思うようになった。いいよな、というのは自費出版で本を出すのも、という意味です。晃司の書けなくなった原因が予想の斜め上でびっくりしました。おもしろかったです。こんな喫茶店あれば常連さんになるのになあ。
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草食系男子と対人恐怖症のヒロインのお話。物語の中にオリジナルの小説を登場させているが、クオリティを薄くせず世界観を創ってある。惜しい点は主人公とヒロインの距離感が徐々に近づいていくという感じではなく、急に”デートに行こう”という切り出しが早いかなと感じる。人物の心境の移ろいが、もう少し明瞭になったら面白いかなと感じます。世界観はとても素晴らしい作品でした。
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二人の仕事は、喫茶に集まる客のために、その人に必要な本を用意するソムリエに近い。
自分を表現したい作家の意思と商業誌という狭間で苦悩を抱え、何も書けなくなった主人公の晃司が、店長であり司書の文弥子から、司書補の仕事を学んでいく。
後半では、中学時代から友人付き合いが上手くいかないヒロインをメインに、彼女の成長が描かれ、そんな彼女を通して、再び彼の創作意欲へとつながる。
苦い学生時代を経て大人になりかけの二人が綴るハートフルな物語
ただ一人のためだけの本を求めた主人公達のように、万人受けではないお話だった。青臭くて
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4690.html
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貸本喫茶店なんだけど、無料で貸してる。つまり親切な喫茶店というか。いいなぁそういう喫茶店の常連になってみたい。そこに来たのは書けない新人作家。貸本屋のほぼ店主兼司書さんも明るいようで人に対して心を閉ざしていて。でも本によって救われていく主人公たち。この先の話もちょっとみてみたい。2人の関係の進展も読んでみたい。
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本好きなら通いたくなるだろうな、と思える喫茶店が舞台。設定がよく、さらに主要キャラの味付けも基本的には悪くないだけに、妙にすいすいと進んでしまう人間模様の変化に違和感というか残念感を感じてしまった。
また表現がストレートすぎ、かつ演劇的な展開をするので、文字で読んでいると情景&心理描写に深みを感じにくく、アメリカンコーヒーにガムシロップを入れすぎたような、薄さとまとわりつく甘さを感じた。
端々にすてきな言葉は散りばめられているので、この設定で実在本を使って掘り下げて欲しい!
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(内容)
作家デビューしたもののヒットが出ず、書くことすらできなくなった晃司は、祖父の紹介で喫茶店の住み込みアルバイトをすることに。喫茶イストワールは客のリクエストに応じて有名無名の作家たちが書き下ろした“同人誌”を貸し出す一風変わった喫茶店。そこで晃司は、司書をしている幼馴染みの文弥子と再会して…。傷ついた人々の心を癒す、世界でたった一つの物語。
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無料で本を貸す喫茶店を舞台にした人間模様を描いた物語です。
本を書けなくなった作家がその喫茶店で働き始めることから始まります。
設定も世界観も面白いしそんな喫茶店があったら絶対通うなぁと思いました。
司書さんの悩みや苦しみもわかるし。
人間関係って複雑だし難しいです。
漫画の同人誌には触れることはあるけれど小説は全くないのでとても興味を持ちました。
小説の同人誌読んでみたいです。
ただ話の展開が早すぎるかな、と思いました。
数ヶ月に渡っていると思っていた時点で1週間しかたってないことに驚いたし。
司書さんが元々好きだった、ってわけでもないのにいきなり付き合うとか…過程をすっ飛ばしてる感満載でした。
お話そのものは面白いけれどそこは戸惑いました。
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折角『この作品』を読んだので、感想をば。
この作品は、大きな事件もなければ、謎解きも甘い甘い恋愛ストーリーもありません。
ただ、読み終わった後にほっこりと温かい気持ちになりました。
ハラハラ・ドキドキのサスペンスや濃ゆいキャラクターがたくさん登場する小説も大好きですが、その合間にひとやすみ。物語をゆったりと読みたい時にオススメの小説でした。
余談ですが、こんな喫茶店があればいいなと羨ましく思います。
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作家デビューしたものの、書けなくなってしまった主人公。
祖父の紹介で働く事になったのは、貸し本がある喫茶店。
連続短編になっていて、どういう店なのか
飾ってある女の人の絵はなんなのか
なぜ書けなくなったのか、徐々に分かってきます。
とりあえず、編集者のやり方が最悪だ、というのが
読後感でしょうか?
いや、他にもあるはあるのですが、それが一番強いです。
何だかこう、友情物語、というべきか
目に見えない結びつき、というべきか。
そんな話でした。
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【あらすじ】
たった一人の読者のために、この物語を贈ります――心に迷いを抱えたお客様を癒す、ハートフル・ストーリー。作家デビューしたもののヒットが出ず、書くことすらできなくなった晃司は、祖父の紹介で喫茶店の住み込みアルバイトをすることに。喫茶イストワールは客のリクエストに応じて有名無名の作家たちが書き下ろした“同人誌”を貸し出す一風変わった喫茶店。そこで晃司は、司書をしている幼馴染みの文弥子と再会して…。傷ついた人々の心を癒す、世界でたった一つの物語。
【感想】