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どんぐりの家 それから
著者 山本 おさむ
▼第1話/一冊のノート▼第2話/ななふく苑▼第3話/一杯のお茶▼第4話/谷間の花▼第5話/小さな願い▼第6話/悲の淵より▼最終話/議会請願●主な登場人物/田崎圭子(聴覚障...
どんぐりの家 それから
どんぐりの家 それから (BIG COMICS SPECIAL)
商品説明
▼第1話/一冊のノート▼第2話/ななふく苑▼第3話/一杯のお茶▼第4話/谷間の花▼第5話/小さな願い▼第6話/悲の淵より▼最終話/議会請願●主な登場人物/田崎圭子(聴覚障害者のための施設「ふれあいの里・どんぐり」に支えられて育った少女。聴覚障害に配慮した老人ホーム建設にむけて運動をする)、国武静子(聴覚障害者のための老人ホーム「ななふく苑」の施設長。ろうあ者相談員として、山村に住む老人たちをバックアップしてきた)、所長(障害を持つ人に働く場を与える共同作業所「TOMO」の所長。障害者自立支援法により、作業所の運営も困難に)、田原敏子(障害があり「TOMO」を利用していたが、障害者自立支援法によって利用料が払えなくなり退所)●あらすじ/圭子が「どんぐり」で仲良くなった郷田トキという老人が、持病のリウマチによって通所困難となり、地元の老人ホームへ入所することになった。だが、聴覚障害を持つ老人は、手話が通じないために十分な介護サービスが受けられないという現状を圭子は知る。“手話が通じる老人ホーム”を作るには多額の資金が必要な上、県の認可も下りていない。それでも圭子は、支援者とともに活動を続けるが…(第1話)。●本巻の特徴/ろうあ老人のために汗を流す、ろうあ者相談員や手話通訳たちがいる。障害者自立支援法という“美しい法律”に苦しめられる障害者たちがいる。そして、彼らを助けようと立ち上がった人たちがいる…社会のあり方を問いかける感動作!●その他の登場人物/谷口ひとみ(「ななふく苑」の新人職員)、風間(「TOMO」の新人職員)
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紙の本
丁寧に登るということ
2009/12/11 23:52
8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:helmet-books - この投稿者のレビュー一覧を見る
12月に入ってから
続けて2度、山に行く機会があった
11月は流れに流れて
一度も行けなかったので
やっと
行けないというストレスから
やっと開放されて一安心
今は
行きたい時に行ける様な
季節でもないし
行きたい時に行ける様な
仕事に就いてるわけではないので
どちらも丁寧に
登ろうと思って登った
無限に見えた残りの人生も
ある一定の仕事をはじめるに当たって
無限でないことを感じ
ひとつひとつを一日一日を
大事にしてこうとはじめた
なので最近では
結婚だの家族だの考えるようになった
そういう意味では
就職という二文字がここまでも
人生観というか価値観に
影響を与えるとは思ってなかった
しかし
更に自分を揺るがす存在となったのは
実家に居るじーちゃんとばーちゃんである
無限と思えた青春を
はるか大昔に終え
仕事をやりとげ
定年を迎え人生の有限を感じ
その前にいざ自分が立ったとき
何を考えているのか?
ふと
そんなことを考えてしまう
昔は、一緒に住むのが
嫌で仕方ないような時代があったが
今では
本当に感謝感謝である
本書は
耳が聞こえないだとか
話ができないといった障害者が
老後、どのような経緯で
社会からの孤立を招いているのかという
現状が前半
そして後半
06年に施行された
美しい法律・障害者自立支援法
その法がきっかけで
障害者の生活は逼迫し
生活は崩れ
尊厳が失われ堕落し
諦めた者まで続出した
そんな絶望的な状況下でも
社会に対して屈することなく
権利を主張し続け
勝利を生活を勝ち取っていくと言うもの
この本を読んで
山に登れるほどの体を持ち
祖父母は今でも健在
毎日仕事があって
今日は友達と外食した
本書の登場人物と比べると
とても満たされた境遇を感じるが
正直
正確に実感することができない
なぜなら
毎日毎日
仕事だって緊張したり体力的に大変だし
大きな失敗して悩んだり
自己嫌悪に陥ったりするし
人間関係に悩んだり
これからの人生に不安を感じたりするから
人は誰だって
大変な思いをしていると思ってしまう
だから
正確に実感ができない
ならば
彼らに負けないくらい
努力して頑張って頑張って
生きていけば
少しは彼らにだって胸をはれるに違いない
だから
もっと丁寧に登ろうと思ったのだ
helmet-books