商品説明
警視庁捜査一課の鷺沼は迷宮入り事件を担当する。14年前、12億円を騙し取った男が金とともに消されていた。捜査する鷺沼は12億円の行き先をつかむ。それは神奈川県警――。大藪春彦賞作家が組織に闘いを挑む男たちを描く長編警察小説。
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紙の本
緻密な構成と、謎が謎を呼ぶような展開に圧倒されました。
2017/12/15 12:06
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
緻密な構成と、謎が謎を呼ぶような展開に圧倒されました。本作では、警察内部の熾烈な権力争いに、12億円もの現金が絡むことで命懸けの戦いへと突き進む。その諜報・暴力機構を動員した戦いは、まるで二重三重スパイが血みどろの戦いを繰り広げるスパイ戦争の迫力がある。登場人物では、韮沢・鷺沼は基本的に良識派であるが、その他はむしろ欲望に弱い普通もしくは普通以下の人間である。まず、宮野刑事に関してはむしろ卑劣とも言える悪徳警官のお手本みたいな人格なのだが、その軽いノリで徐々に良心を目覚めさせていく辺りが面白い。そして、ヤクザ・福富は昔ながらの義侠心を持ち合わせた任侠の人として実に魅力的である。