電子書籍
定跡道場 先手四間VS早仕掛け
著者 所司和晴
パソコン将棋ソフトの最高峰、「東大将棋」に収められた定跡講座を元に加筆、修正を加え、再編集したものが「新・東大将棋ブックス」です。本シリーズは定跡解説の第一人者、所司和晴...
定跡道場 先手四間VS早仕掛け
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定跡道場 先手四間VS早仕掛け (新・東大将棋ブックス)
商品説明
パソコン将棋ソフトの最高峰、「東大将棋」に収められた定跡講座を元に加筆、修正を加え、再編集したものが「新・東大将棋ブックス」です。本シリーズは定跡解説の第一人者、所司和晴七段が一つの定跡を深く掘り下げ、形勢がはっきりする終盤にいたるまで徹底解説を施しました。1ページに3つずつ図面を収録していますので、盤に並べなくても変化が頭に入ります。振り飛車退治には居飛車穴熊と言われるようになって久しいのですが、居飛車穴熊は本質的に受け付けないというファンの声も多い。本書はそんなファンの期待に応えるべく、先手四間飛車と△6五歩早仕掛けの攻防を1冊にまとめました。
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紙の本
帰ってきた東大将棋
2009/10/06 23:12
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ココちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「定跡伝道師」の異名をとる所司和晴七段の東大将棋シリーズが帰ってきました。
第一弾は▲四間飛車VS△6五歩早仕掛けです。
東大将棋シリーズの売りは、ひとつの戦型に絞り更には開始の基本図も限定することで、
たくさんの変化手順を載せていることが挙げられます。
本書で言えば「早仕掛け」に絞りさらに4一金型に限定するという具合です。
もちろん適当に4二金型を省いているのではありません(笑)。
△4二金を指すとその分先手にも▲3七桂と指されて、将来▲4五桂と跳ねられてしまう欠点があります。
本書では4五に桂を打って反撃する手順が紹介されているくらいで、
桂跳ねで済まされるのは損が大きいでしょう、というわけです。
他にもメリット・デメリットはありますがそれは読んでのお楽しみ、詳しく解説されています。
四間飛車VS急戦の本はたくさん出ていますが先手居飛車急戦が多く、
先手四間飛車に対する後手居飛車急戦の本は少ないです。
「一手遅れているので損なようですが、そうともいえない面があります」と所司七段。
本書でも双方が秘術を尽くした攻防が紹介されます。
詰む、詰まないの終盤まで踏み込んだ手順もありますので勉強になります。
ちなみに基本手順として扱われているのは、△6六歩▲同銀△6五歩▲同銀の仕掛けに、
△同桂▲同飛△7七角成▲同桂に△8七角からの押さえ込みです。
この手を中心に解説した本はあまりなかったと思います。
前シリーズ同様、ひたすら定跡を紹介した初心者お断りの本です。
それでも解説が丁寧になり、ちょっとわかりやすくなった気もします。
対象を決め打ちした本ですから、四間飛車命な方には文句なしにオススメです。