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明日から俺らがやってきた
推薦入学して女の子にモテようか、それとも良い職に就くために上の大学受験しようか──。青春もなく進路に悩む俺、高校3年生・桜井真人の前に未来から“俺”が時間を超えてやってき...
明日から俺らがやってきた
明日から俺らがやってきた 1 (電撃文庫)
商品説明
推薦入学して女の子にモテようか、それとも良い職に就くために上の大学受験しようか──。青春もなく進路に悩む俺、高校3年生・桜井真人の前に未来から“俺”が時間を超えてやってきた! しかも二人も!! チャラ男とガリ勉の桜井真人……って本当に俺かよ!? 同じく進路に悩む 『氷の女王』 こと高瀬涼と仲良くなった俺はこれからある決断をすることになるが……。 ちょっと大人になった“俺ら”とおくる未来系・青春ラブコメ! (……なのか!?) 第18回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞作。
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紙の本
未来の自分が進路指導!
2015/09/11 16:31
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
桜井真人は進路に悩む高校生だ。望めば大学に推薦入学も出来る。ただしそこは、不純異性交遊学部などと揶揄されるチャラい大学だ。将来のことを考えれば不安もある。なら受験をして、一つ上のレベルを目指し、一流企業に就職すべきか…。そんな悩みを抱え、進路調査票を前に固まる真人の許に、6年後の自分が二人やってくる。彼らは受験をした未来と、推薦をした未来だった。
受験を選んでも、推薦を選んでも、どちらも主観的には不幸な人生になる。そう宣言されてしまった真人は、一層、どちらを選ぶかで悩むことになる。そんなとき、同じ様に進路調査票を提出していない、氷の女王と呼ばれ敬遠されている美人の高瀬涼と話をする機会を持つことになる。そして彼女の意外なほどのお人好しぶりを知り、未来の自分から彼女が悪い男に騙されることを伝えられた真人は、彼女が将来不幸にならないよう、彼女が相談できる友達を作ろうとする。
気の良い友人の寿ゆかりの助けを借り、未来の自分からアドバイスも受けながら、涼の妹の高瀬優も紹介してもらえるほど仲良くなった真人だったが、突然、涼が真人とゆかりを避ける様になる。一体何があったのか?
あの時に戻ってやり直したいという願望を持つ人は少なくないだろう。でも普通はそれが実現することはない。しかし真人にはそのチャンスが与えられた。厳密には、失敗した未来の自分が、失敗する前の時点に訪ねてくる訳だが。そして失敗を回避しようとする。
だが、未来を知れば幸福な未来を選べるとは限らない。知っている未来から変化すれば、その先にあることは文字通り未知だ。結局、そこで選択をするのは自分でしかない。望む未来を引き寄せるべく努力をして諦めないことが、幸せを呼びこむ王道のやり方なのだろう。