紙の本
少なからずこう言う要素は内包してる。
2015/12/14 20:26
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二組の母娘の話。二組とも極端な例だけど、多かれ少なかれ母と娘の関係ってこういう要素はあると思う。
離れたいのに離れられない、離れたと思ったのに繋がれたままだった。
心の底から憎んでるのに嫌いにはなれない、みたいな。
紙の本
期待外れでした
2015/09/19 17:48
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投稿者:ななこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は読後感があまり良くなく、スッキリしませんでした。
興味深いテーマではあり、若いときなら楽しめたかもしれません。
今の私にはちょっと重いかな。
紙の本
終わり方がちょっと残念
2015/08/23 07:48
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投稿者:東野ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
二組の母と娘。母から罵られ現代でいうところの虐待を受けて育った千遥、一方母の愛情をたっぷりと受けて育った亜沙子。
後者の亜沙子の方が一見幸せそうに聞こえるが、実はそうではなかった。
実は母親に認められたい千遥の思い、愛情を注いでくれる母親から逃れたい亜沙子。
読み進めるほどに次の展開が気になりあっという間に読んでしまいましたが、亜沙子の結末にはしっくりきたものの、千遥については本当にそれで良いのか。母への復讐は?という疑問が残りました。
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一筋縄ではいかないんですよね、母と娘。血が繋がっていてもうまくいかないものはいかないし、血が繋がっているからなぜ? どうして? が止まらないこともある。表面上うまく関係を紡げているように見えても実際は違うのかもしれない、それが母娘。
唯川恵さんの作品久しぶりに手に取りました。さすがですね。あらわすことが難しいどろどろな嫌悪をじつにうまく描写されている。途中吐き気までした。巧いなぁ。
プロローグはひとりの女性のブログからはじまる。毎週末のランチを娘と過ごす日々を書き綴ったブログであり、ちょっと贅沢をし、早くに夫をなくした母一人子一人の女のブログだ。
それを読んで鼻白む母と不仲な【千遥】と、そのブログの筆者の娘である【亜沙子】のふたりの目線で物語は並行し、進む。
単に母娘の関係の難しさを描いているだけではないのが素晴らしいと思った。ここにあるのはもはや狂気。ラストにかけて恐ろしすぎて鳥肌立った。うわー、唯川さん意地悪いなぁ、腹黒いなーと、思わず苦笑い。でもそれがこの小説を際立てて良くしているし、そう簡単にはうまくまとまらない、それが母娘よねとも。
以下ネタばれあり。
わたしは二人の女性どちらにも肩入れすることなく物語を読み進めました。言葉という虐待で幼いころから苦しめ娘をトラウマに追い込んだ千遥の母親よりも、娘にべったり依存、ブログを使い第三者へやんわりと屈折した愛情を見せつけ、次男とのお見合いを無理やり設定し、やがてその男が小児性愛者であることがわかり婚約を破棄した娘を慰めるのではなく、なんとかしてその男との結婚をさせようとすること、ブログに書いちゃったしなんとかして、、、と手首まで切っちゃうこと、それから仮病を使って娘の気を引こうとすること、そしてそれに気づいた娘が海外へいってしまった、しょ気てるのだろうけどそこに最後のエピローグでのブログ内容はぞっとしました。
脳梗塞で母が倒れたことで大嫌いな母を介護することになった千遥。排便した母に臆することなく献身的な世話をするたび母に「ありがとう」とつたない言葉で感謝され、しだいに過去のトラウマと向き合った千遥。婚約も破棄し、大嫌いだった母と毎日向き合い、ブランド服も脱ぎ捨て地元の友達とつるみ、ようやく幸せだなって、愛があふれかえってた瞬間に、幼いころから母に言われ続けた「泣けば許されると思うな」と後遺症が残る現在の母から言われたところで千遥の話は終わった。
ほんと意地悪いなぁ、唯川さん笑。ぞっとするよ。読者に想像させるのは構わないけど、もう破滅だよね。せっかくいい感じにまとまったのに、それ言われたら千遥はどうするんだろ。殺しちゃうんじゃないだろうか、母親を。
いろいろ考えさせられる小説でした。これはもうホラーそのもの。久々にぞっとするいい小説が読めたなと個人的には大満足です。
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母と娘。どうして一筋縄ではいかないのだろう、この関係は。
愛情と憎悪。保護と束縛。多分はじめは「一方的に与える愛」のはず。無防備な生まれたての娘を胸に抱いたときには無限の愛を感じるはず。それが少しずつ変わっていく。愛の形も、そしてその関係も。変わっていくのは母か娘か。
ここに出て来る二組の母娘。関係がうまくいっていない千遥と母、そして一見仲睦まじく見える亜沙子と母。愛してほしい、受け入れて欲しい、けれど束縛しないでほしい。母親がコントロールしていられる間は娘が我慢することで均衡を保っていた。けれどその関係が少しずつずれていく、その様子に読みながら安定と安心の光を見つける、のだが。そのままでは終わらないところが唯川さんの唯川さんたるゆえんか。
どこまでいってもこの関係は終わらないのだろうか。娘であり母である自分はどうだ、と考える。母は重荷か。娘を飲み込んではいないか。答えはいつでるのだろう。
最後にずぶりとやられる。いつまでたっても勝てないのだな、母親に、娘は。
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この小説はやばい。たくさん母娘の話は読んできたけど、ダイレクトに胸に響くし自分の現実と重ねすぎて目をつぶって、次のページが開けなくなったりもした。私は亜沙子だな、と思ったけど、千遥は別の意味でとにかくやばい。
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母と娘、と言うより親子間でのよくある心理描写。
親サイドから見たら気持ちは良くわかり、又、子供サイドからも良くわかる。結局決めるのは自分、と言うこと。
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よくある母と娘の話。
あれ、最近もこんな本読んだような・・・
きっと不変の問題なのだろう。
わかるけど、どうしようも動けないって、
こういう問題のことを指すんだろうなぁ。
よく身に覚えがあるけど、この主人公たちと同じような場所に自分も捕らわれているのを実感した。
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「王様のブランチ」で紹介され、読みたいと思っていた本。
母娘関係がテーマ。
母娘の関係を指す言葉ですぐに頭に浮かぶものは、「友達母娘」、「一卵性母娘」でしょうか。
この言葉を頻繁に聞いていたころは、友達のような、姉妹のような母娘の関係が絶賛されていたような気がする。
それがいつしか、母と娘の関係には危険性がはらんでいるという認識に。
でも、母と娘の関係は家庭内のことで、なかなか表に出ず、声を出す人もいなかったのでは…
それが最近、小島慶子さんが母との確執を語ったり、NHKの「あさイチ」で特集されたり。
少し前に、篠田節子さんの「長女たち」を読んだ時にも、長女って生きにくい面を持っているんだなぁ…と感じた。
かくいう私も実は長女。それも兄弟は弟だけという。
とっても興味深く、読み切りました。
千遥は官公庁の外郭団体の契約社員。
母から逃れたくて、大学から実家を離れてくらしている。
亜沙子は父を病気で亡くして以来、母と二人暮らし。
まったく違うタイプの二人だが、母との関係に縛られている。
結婚を機に、母との関係を変えたい二人だったが…
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母と娘の呪縛と依存を描く。「毒親」がまるで流行りのように昨今よく書かれる。ちょっと前まで母に対する嫌悪や精神的虐待のような話はタブーのようだったのに…。
娘の側から一方的に書かれる母親ってちょっと可哀想とも思えるのだが。
二人の母と娘の関係、それぞれの結婚相手がだんだん微妙に絡み合ってくる。そういうところがすごく上手いと感じる。
ラストもよかった。
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この本、ある意味「ホラー」だ。「母の呪縛」という名のホラー。2人の女性の結婚に向かおうとする過程が、交互に語られている。「千遥」は母から虐待に近い行為を受け故郷から逃げ出した女性。「亜沙子」は母子家庭で母と仲良く暮らしてきた女性。2人は「母の望む結婚」を放棄したことで、呪縛から解放された気分でいた。だが、そう思ったのは彼女たちだけ。「母の呪縛」の深さを最後の3ページで思い知らされる。結婚はゴールでは無い。新たな呪縛のスタートなのではないだろうか。彼女たちが母親になった時、新しい「呪縛」を生み出しそうだ。
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母娘!
ああああもう共感しまくり
私はどちらかというと亜沙子寄り
そんでもって途中で気付いて
呪縛から解き放れてきた
まだ姉の存在があったから良かったけど
亜沙子みたく母ひとり子ひとりじゃ無理だったと思う。
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母に疎まれ、母に怯えてきた32歳の千遥、母に愛され、母が大好きな27歳の亜沙子。二組の対照的な母娘が交互に描かれる。
娘たちは母の呪縛から逃れて幸せになれるのか…ラストの5ページでゾッとした。怖い、怖すぎる。
これは最早ホラーだ。
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二組の母娘のお話。怖いわ。私には娘はいないけど、私自身が娘なわけで、母との関係は良好でした。
この話は特殊な例かな。
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2組の母娘関係。
依存しあっている母娘と、言葉による虐待がずっと続く母娘。
女が女を書くと怖いと言うけど、やっぱり怖い。
しかしながら、母娘の関係はこれほど大げさではないけれど、少なからずあると思います。
自分の意志は自分で決めていかなくてはいけません。