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脱亜論 ─まんがで読破─
著者 福沢諭吉 , Team バンミカス
明治18年、新聞「時事新報」に無署名で掲載された社説で、福沢諭吉によって書かれたといわれている。1853年の黒船到来、鎖国体制の崩壊、そして明治維新。激動という言葉すら甘...
脱亜論 ─まんがで読破─
脱亜論 (まんがで読破)
商品説明
明治18年、新聞「時事新報」に無署名で掲載された社説で、福沢諭吉によって書かれたといわれている。1853年の黒船到来、鎖国体制の崩壊、そして明治維新。激動という言葉すら甘い大激震の時代。明治政府は儒教的な伝統を保守するのか、近代文明を受容し邁進するのかを迫られた。西欧列強に良いように操られず、独立国として矜持を保つためには、どうすればいいのか。近代文明を、清濁あわせ飲む覚悟が必要である、と福沢諭吉は説いた。脱亜入欧の源流であり、ひいてはその後のアジア各国への侵略を促したと批判され、現在の嫌韓・嫌中に通じると捉われかねないが、決してそうではない。日本はもちろん、伝統的国家構造を保つアジア全体を顧慮し、これからのあるべき姿を示した論なのである。
目次
- 西欧の風
- いざ西欧へ
- 明治維新と東アジア
- 時事新報と脱亜論
- エピローグ
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チャイナと朝鮮に絶望するに至る道のり
2015/12/06 14:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福田陽二郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の『まんがで読破 学問のすすめ』にもあるように、江戸時代の抑圧的な人間関係で苦しみ、そこから抜け出すために学問の道に進む福沢諭吉の幼年期~青年期が漫画ならではの形で上手く描かれている。福沢が自由を求めた先に西洋文明があったのは必然であり、朝鮮の近代化への支援も同じであった。しかしそれは失敗に終わり、福沢が支援した金玉均他の独立派は非文明的な残酷な処刑によって晒し者にされる。かくして絶望した福沢はチャイナと朝鮮とは縁を切り、西洋文明国と共に歩むことを強く主張する「脱亜論」を書くに至る。
これら一連の流れを漫画で上手く表現している。この漫画をきっかけにして読者それぞれが様々な本を読み続け、考察し続けていくのが良い。
紙の本
福沢諭吉って?
2015/12/29 20:59
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
福沢諭吉は、どんな人なのか?知ってるつもりだったのに、知らないことがいろいろあって、タイトルの「脱亜論」に至るまでの諭吉の姿がよくわかりました。どの人物も、ちょっとかわいらしすぎかも。金玉均の描き方も、正しいのかどうかよくわからない。でも、「脱亜論」を議論しやすくしたのは確か。