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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2015/10/02
  • 販売終了日:2018/04/27
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社学芸単行本
  • ISBN:978-4-08-781567-2
一般書

電子書籍

牛と土 福島、3.11その後。

著者 眞並恭介

【第37回講談社ノンフィクション賞受賞】牛よ、ふるさとの大地を守れ! 2011年3月11日、東日本大震災。約3500頭の牛が警戒区域に取り残された。2ヵ月を経過した5月1...

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牛と土 福島、3.11その後。

税込 1,320 12pt
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牛と土 福島、3.11その後。

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商品説明

【第37回講談社ノンフィクション賞受賞】牛よ、ふるさとの大地を守れ! 2011年3月11日、東日本大震災。約3500頭の牛が警戒区域に取り残された。2ヵ月を経過した5月12日、警戒区域内の家畜に対して殺処分の指示が言い渡された。処分を受け入れられない一部の牛飼いは、牛たちを生かすべく力をそそぐ。困難を極める餌の調達、警戒区域への立ち入りをめぐる行政との攻防。やがて、荒れ果てた農地での放牧が、農地の保全、ひいては土地の除染の可能性をもつことが判明し、牛飼いたちは生かされるべき牛たちが生きる意味を見出していく。

目次

  • 序章 安楽死という名の殺処分/第一章 警戒区域の牛たち――餓死でも安楽死でもなく/第二章 飯舘村の牛たち――人も牛も姿を消した/第三章 飛散した放射性物質――土と動物の被曝/第四章 放れ牛と牛飼いの挑戦――牧柵の内と外……牛の生と死/第五章 ふるさとを遠く離れて――牛の時間と人間の時間/第六章 牛が生きつづける意味――牛飼いを支援する研究者/第七章 被曝の大地に生きる――家畜と野生の狭間で/第八章 帰還困難区域の牛たち――牛が守るふるさと/第九章 検問を越えて牛の国へ――牛が教えてくれたこと/終章 牛と大地の時間

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評価内訳

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紙の本

いつか帰る日のために

2015/12/06 22:53

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投稿者:okadata - この投稿者のレビュー一覧を見る

原発事故が発生した当初警戒区域内には約3500頭の牛がいた。それが2015年1月20日現在、安楽死処分が1747頭、処分に不同意の所有者にいる飼養継続が550頭、畜舎内で死亡した牛を合わせた一時埋却処分が3509頭となっている。事故後に自然交配で生まれた数と餓死・病死などで死んだ数はわからない。

2011年5月11日菅総理は家畜は所有者の同意を得て殺処分するように指示を出した。犬や猫のような愛玩動物であれば、動物愛護の精神からも殺処分になんてできないはずだ。しかし、家畜は産業動物といわれ、経済的価値がなくなれば存在理由はない。その状況下で牛飼いはどうやって牛を生かせ続ける意味を見つけるのか。

国の指示に同意した牛飼いの方が多数派で、飼養を続けるとそこにはいがみあいも起こる。「なんでおめえらは国の言うとおり、安楽死の指示に従わないんだ」「警戒区域の牛は平等に死んでもらわないと、おめえらが牛を生かしているうちは、同意したおれらがばかを見る」東電や国ではなくどうしても近くにいる意見の違う人に当たってしまうのだ。

牛を飼い続けるためには電気柵を作ったり、特に冬場は限られた時間内に餌を運んだりとやるべきことは多くある。そして殺処分に同意しない飼い主には圧力もかかる。「牛が他人の土地に侵入してものを壊したり迷惑かけたりしたら、それは飼い主であるあなたの責任ですよ」と言う県職員もいた。一時帰宅をした時に逃げ出した牛の被害を受けた人からの苦情はある。そしてここでも身近な飼い主に不満は向いてしまう。

警戒区域内への立ち入りにはオフサイトセンターの許可が要る、そして国の指示に反して牛を飼い続けることを理由にするとなかなか許可が下りない。「我々としては立ち入りを拒んでいるということではなくて、公益のルールで入っていただくなら、公益のルールの範囲で申請書の中身を、ちゃんと我々のほうで読めるものにしていただかないと、町が許可してうちが同意というかたちはとりにくいのです。」これに対する牛飼いの吉沢は警戒区域内に住んでいることを暴露し、さらに職員を責める。「僕は一生問うよ。あんたたちは逃げた、腰抜け役所ですよ。それが今更何を制限するというのか!」

研究者の中からも牛を生かす動きが出てきた。牛がどんどん増えないように去勢をしてまわった医者は生体除染の見通しが立っているという。汚染されていない飼料を3ヶ月程度給餌すれば、被爆前と同じレベルまで清浄化できることがわかってきた。警戒区域の牛の40%が出荷基準を満たしており一律に殺処分する理由はないという。実際には売れないだろうが。行き場のない牛を生き残らせる可能性があるとしたら研究対象に使うしかない。被爆だけでなく牛による農地保全の研究もある。

不幸なことではあるが事故からしか学べない科学的知見もある。今回の事故で被爆した牛の調査によって、筋肉の種類によってセシウムの残り方が違うこととその規則性がわかってきた。また、牛が汚染された山野菜を食べたエリアでは、土壌のセシウム汚染は低減し、排泄した場所の汚染度が上がる。うまく糞尿を回収すれば農地の除染ができる可能性はある。

チェルノブイリの調査ではがんや奇形など有害な影響が数多く報告されているが、今の所福島では重大な遺伝的損傷はまだ観察されていないという。「チェルノブイリの森」によると森で見られる野生生物は健康な個体ばかりだったというが、おそらく障害を負った個体は生き残れないからだろう。家畜の肉牛の寿命は30ヶ月ほど。事故後に生まれた中にもすでにもっと長く生きている個体もいる。本書で何度も登場する双子もそうだ。

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