紙の本
設定は良い
2016/02/24 17:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けy - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定は文句無しなのだが、読んだ後に残るものが無い。
考えた設定を淡々と見せているだけのように感じた。
惜しい。
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国際的に保護されている自然豊かなポロウの村。ここで産出される奇跡のポロウの蜂蜜は不老不死になるといわれる。そんな村へ転入してきた少年レオ。彼の行動が平和に見えた村の秘密を暴き出す。人の業を描くファンタジー。小路さんらしい夢と苦味のある物語です。
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遠くの国から編入生としてポロウの農学校にやってきたレオはなんだかとても不思議な少年
なんでもできて、なんでも知っていて
蜂蜜色のくるくるの髪の毛が似合う
笑顔の優しい男の子だけど、時々
おや?と思うことをしてるんだ
食べると病気知らずになると言われている
「ポロウの蜂蜜」は
村の固有種であるポロウミツバチがキングサリーの花から集めた蜜だけで出来る珍しくて貴重な蜂蜜
このお話は、そんな不思議な少年と、不思議な蜂蜜の物語
**
蜂蜜が好きなので手に取った1冊
とても牧歌的で優しい話だった
好きなテンポと雰囲気だ
地の文と会話文がひとつながりに掛け合ってる感じは、好き嫌いが分かれるかも
閉鎖的というわけではないけれど、こぢんまりとまとまった村の生活、決まりごと
みんなで取り組む農業、行事
特産の蜂蜜
ゆるやかに明かされていく不思議
心穏やかに過ぎていく日々に
波紋のようなざわめきが落ちて
ラストはちょっと駆け足だったかなという印象だけど
全体的にまとまりも良く
スッキリとした読後感だった
どこからか、いつか聴いたような歌が聴こえてくるような
懐かしいような気持ちになる
非常に蜂蜜が食べたい!
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古くから大切に伝えられてきた〈奇跡の蜂蜜〉を守るため、自動車も使わず、火薬も制限し、さまざまな掟に従って暮らす〈ポロウ村〉。蜂蜜の秘密にかかわる名家の一人娘サリーは、不思議な転校生レオと出会う。だが、彼がやって来たのと時を同じくして、奇妙な出来事が……。美しい山あいの村を舞台に描く傑作ファンタジー。
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「様々な苗字が混ざり合う謎めいた村」という、ディテールの作り込みがとても素敵だった。
こういう「名前」の使い方もあるのだなと。
この美しくて幻想的な世界観、是非ともアニメ化希望です。
レオの声は勿論、渚カヲルでお馴染み石田彰さんで。
しかし伝説や言い伝えというのは、やはり真相を知ってしまうと興醒めなのだな。
大概、誰かの私欲にまみれているから。
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装丁に惹かれて手に取る。
ポロウの村はあえて文明から切り離された生活を守り続けている村。レオの使命は何なのだろうとドキドキわくわくしながら読んだファンタジー。ファンタジーで終わりかと思いきや最後の最後でむむむと唸らされた。人の業って…。
それにしても今大切にしたいと思う想像する力が試される物語。小さな人たちにも読んでほしいな。想像するたのしさを知ってほしい。いや知っているはずだから思い出して、その力を豊かに育んでいってほしいと思うのです。
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文明社会から離れ、
ポロウの村はポロウの蜂蜜を守ってきたはずだった。
馬車に乗り、石畳を駆け、森を守り、花を育てる。
代々続いてきた掟。
美しい村の、特別な蜂蜜。その秘密の物語。
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奇跡の蜂蜜が採れる村の話。
ファンタジーだけれども やっぱり小路さん。
温かい世界の温かい人たちの1冊。
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他人に言ったことはないのですが、小路氏のファンタジーはかなり好きです。
もともと純粋な登場人物が多いうえに、変に幼稚にならずに子どもが一人称で語る文章が好ましいのが理由かな。
本書もその特徴が上手く活かされており、期待を裏切らない内容でした。
後半に真実が明らかになるにつれて生臭さが強すぎた点がやや残念。
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昔の、早川海外ファンタジーのような雰囲気がある。
作者は、ゲームのシナリオも書かれていたという事なので、(ファンタジーを手掛けていたかどうかは知らないが)自然な感じだ。
ラノベにもファンタジーがたくさんあるけれど、一味違う気がする。
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文明から遠ざけられた、ひっそりと隠されるようにあるちいさな村。
13歳の少年少女と村の秘密のおはなし。
主人公はどういう立場なんだろうなあと想像しながらよみました。ある程度こうかなあ、と予想ついてしまう部分はあるけれども、話が進むたびにページを読む手がはやくなる。
蜂蜜と妖精と人間と。全部ひっくるめて全部がいとおしい。はい、すきです。
秘密と使命に蜂蜜をとろりと絡め、ハーブティーをお供に世界観にひたりたいです。
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小路作品でもかなりファンタジー色のが強い1作。かなり昔、ハヤカワFT文庫がまだ全作読めていた時代(高校の時ぐらいか)の古き良きファンタジーな香りが漂よっている。
甘い蜂蜜も良く味わうと苦みやエグみが程よく利いていて、それがないと深みに欠ける、人間関係もそうで、どうしても私利私欲を完全に消せないことで味わいとなる。
かといって、それを開き直ると台無しになるわけで、私利私欲をあまり大きくせず、それをユルく認め消そうと努力する。そうであれば一番よいのだが…
後半少々駆け足なのは、仕方ないのかなぁ。
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村の為に自分を犠牲にする姿に心打たれました。
また、このような自然あふれる村が本当にあればいってみたいとも思いました。
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久しぶりに良い物語を読んだ。
満足感・幸福感を得られた優しいファンタジーだった。
様々な掟があるというのは、現代の私たちには不便にしか思えない世界だけど、掟は住む人を縛る苦しいものではなくて、心豊かに暮らす当たり前のルールなんだな。
レオとサリーとジャック、3人がいれば何も怖くない、一緒にいるだけで幸せと思える仲間なんだろうな。そういうのって素敵だな。
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Tぬオススメ本で、Rさまも絶賛されていた本。期待を大きく上回り面白かった。
とても上質なファンタジー。
文明から閉ざされたような村でとても素直に育っている少年少女たちが可愛らしい。
レオは妖精なのか?なんなのか?とずっとドキドキしながら読んだ。
なんだかちょっと良さげなハチミツを買いに行こうかしらとか思ってしまった。で、ハーブティでも飲むか。