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歴史に学ぶ
2015/08/16 07:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
知る人ぞ知る存在である本多静六さんの著書『私の生活流儀』
50年以上前に書かれた書物にも関わらず現代においても非常に役立つ言葉がちりばめられている
重要なことは、
小手先のテクニックではなく、
何十年と変わらない根底の考え方だと痛感。
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幻の名著、初文庫化。
偉大な学者でありながら巨億の富を築いた哲人が説く
死ぬまで元気に行きる秘訣。(底本は1951年の刊)
自己啓発書にありがちな怪しいタイトルである。普段
であれば買う事も手にとる事も無いが、本多静六の著
書であれば読まない訳にはいかない。
本多静六は、著名な林学者である。明治神宮の造林を
計画したことでも知られマルチな活躍をした。
独自の貯蓄投資法と生活哲学を実践し莫大な財産を築
いた人でもある。
以下、備忘的に
二宮尊徳の話。草はむしりやすい草からむしる。はじ
めから、むしり難い草をむしると嫌になってしまいは
かどらない。
仕事は早手回しに片付ける。今日の仕事は今日片付け
るのは当然であるが、明日の仕事は今日、明後日の仕
事は明日にと、ほんの少しずつでも片付ける。
仕事が溜まりに溜まると身動きがとれなくなる。仕事
の仕残りが気になって十分休養がとれず安眠出来なく
なる。
仕事の段取りが悪い人間に限って、よく時間が無いと
言う。1ヶ月は約30日、1日は24時間と誰でも同
じように決まっており、1人1人に過不足のあるもの
ではない。
本多式買物法。欲しい物は買ったつもりになる。品物
は店に預けたつもりになる。お金は払ったつもりで銀
行に預ける。すると、欲しい物も欲しくなくなり、必
要な物も必要無くなる。また、本当に必要な時に困ら
ない。「花や植木を買って枯らすよりも、店に預けて
世話をしてもらった方が良い。見たくなればまた来れ
ば良い」との事。
日本の住居は無駄が多い。1年に幾人ともない来客の
ために客間を1番良い場所にこしらえ、自分たちは不
衛生な場所で平気にいる。日本人の周辺にはガラクタ
が多過ぎる。出来るだけ整理しなければ日常生活をス
ッキリできない。
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非常に自然体で生きていらっしゃったのだと感じた。そんな中でも、確かになと感じる流儀もあった。特に家の構造や、来客時の対応。
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書かれていることは至極全うだが,さすがに古臭いか。
粗衣粗食,人生すなわち努力,努力すなわち幸福,収入4分の1天引き貯金。
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内容が全然古くなっていないのに驚く。
健康法なども、非常に参考になる。
今は、殊更、機能を食品、並びに生活に、
求めるようになってしまったが、
それは、一歩間違えれば、どんどん自分が、
弱体化する。
生き方を極めると、これほど生活がシンプルに、
なるのかと思った。また氏の常人離れした体力には驚く。ほぼ毎日、徒歩で王子から四谷まで歩く、、、27キロである。少し速めで歩いたとしても、5時間近くかかるのではないか。
その道程、詩を歌ったり、暗唱したり、
考え事をしたりと、楽しく時間を使っている。
高齢化が凄まじい勢いで社会を覆っている。
アンチエイジングという言葉があるように、
老いを何とかして遅らせたい、抗いたいと誰もが思っている。しかし氏は、老いを超越している印象がある。ほんと、怪物だ、この方は。
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歳をとっても、忙しくいること。
新ことを学び続けること。
歩くこと、食べ物に気をつけること。
学んだことを凝縮して、歩きながら
復習して、吸収しきる。
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1年後の資格試験に応用したいのは「行読法」。歩きながら大事なエキスメモを読み暗記する方法。その日に学んだことはその日か翌日には自分のものとする。
これだと、ほかに目移りするものがなく集中できそうだ。
参考にしたいことが多いが、まずは「行読法」を真似しよう。
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本業に集中!っていうのがメインテーマなのか?
この方は、大学教授とは思えない他人についてよく考えている方だなと思う。部下とどう向き合うか等書かれている部分が、会社て働く人をイメージする内容。大学教授って、もっと自分の事しか考えてない変わり者のイメージあるけれど、色んな人がいるものです。
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図書館で借りて読んだが、1冊購入して手元に置いて度々読み返したいと思った本。
約70年前に当時86歳の方が書かれたとは思えない、今でもとても参考になる仕事への姿勢や日々の生活の中での心の持ちよう、おかねへの考え方などが、読者への親しみが伝わってくるような文章で書かれている。読みやすい。読みながら、なんとなく前向きな気持ちになり、無理せず頑張ろうと思える本。
ただ、育児をしている女性・妻の立場で読むと、育児への関わり方がどうだったのかは分からず、本多氏の仕事や勉学や趣味の生活も、妻の働きがあったからこそできていたことであったのではと思いながら読んでいた。(もしかしたら当時は使用人などもいて、育児はそういった方が支援してくれていたのかもしれないが、分からない...)
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「わが処世の秘訣」がピックアップできないので、似た内容のこの本をチョイス。
生き方・考え方を変えた本。
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処世に関する賢人の知恵が虚心なく書かれている。本書を含む3部作は社会の為にと余す無く書かれたのだろう。それにしても60-70年?前に書かれたものと思うが内容が色褪せていない。また当時はインフレだったようで、現金価値の低下などデフレ育ちの僕にとって馴染みない心配事も垣間見えて面白かった。
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いつの世にも、根本的な重大問題は山積している。個人の力ではどうにもならぬ 難関が立ちはだかっている。しかしながら、各人各個の心掛け次第で、それも 順次に取り崩していけぬものでもない。
せいては事を仕損ずるというが、せいてしなくともすむ仕事を、ゆっくり、先へ先へと手際よく片付けておけば、やがてせく必要もなければ、せいて事を仕損ずるのともない。先へ先へと片付けた仕事には、いかなる場合もほとんど手落ちというものがない。仕事の大きな手落ちは、あわてて片付けようとする際にのみ起きるようだ。
人間は老衰するから働けぬのではなくて、働かぬから老衰するのである。
生じッかな学校卒業生は、その学校出ということにとらわれてしまっていかん。美術学校を出たって、必ずしも初めから一家の生活を犠牲にして、金にならぬ絵を描いてなくちゃならんというわけはない。学校の先生になれるなら、一応学校の先生になって、それから絵でもなんでも、改めて勉強すればよろしいではないか。わずか3年や四年の学校生活で、長い一生の方向を、自分自身でせばめようとするのは実につまらん。
本多流の致富奥義
第一に、常に、収入の四分の一を天引き貯金すること。(平時収入の四分の三で生活する)
第二に、いくらか貯まったところで、巧みに投資に回すこと。
第三に、ムリをしないで最善を尽くし、辛抱強く時節の到来を待つこと(十割益半分手放し)
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多少内容に雑なところもあるが、有名な成功者だけに成功するために必要な原理原則が押さえられており、大変参考になる著書でした。
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自分よりも100年前に生まれた人が、その時代のクセに影響を受けることなく書かれた本という気がする。「この御義理と申すのが、どうも文字通り義理に適っていないのだからはなはだ困りものである」この面倒さを昭和26年に言い、かつ「社交生活の眼目は相互の実意を通わせ合うにある。一切はその精神を主にし、形式は従に」とまで言い切る。これは立派である。令和の時代になっても形式が重要視されるケースがいかに多いか。最近そういう考え方と戦ってばかりいる気がする。「人生即努力、努力即幸福」という処世観、これが86歳時の結論、到達点なのだろう。自分は現在55歳。無理はしないが、だからといって成長を拒むような遠慮はしない。前向きに、貪欲にやっていこう。
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お金ではなく、自らの生活の中で意識していることをエッセイのように、まるで孫にでも話しかけるように伝えてくれます。特に二宮尊徳を例に出した草むしりの話は現代においても、今後人として生きていく中で変わらずに存在する黄金律のような言葉だと感じました。この言葉や本多先生の考えに触れられるだけでも一読の価値は大いにあると感じました。