- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2015/10/24
- 販売終了日:2017/12/01
- 出版社: KADOKAWA/角川書店
- レーベル: 角川文庫
- ISBN:978-4-04-279104-1
読割 50
電子書籍
愛しき者はすべて去りゆく
著者 著者:デニス・レヘイン , 訳者:鎌田 三平
もはやボストンのこの界隈に、幼く無垢で無防備なものたちの居場所は無い。ここは崩壊した家族、悪徳警官、詐欺師、そして、夜毎テレビで誘拐された自分の娘について報じるニュースを...
愛しき者はすべて去りゆく
愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)
商品説明
もはやボストンのこの界隈に、幼く無垢で無防備なものたちの居場所は無い。ここは崩壊した家族、悪徳警官、詐欺師、そして、夜毎テレビで誘拐された自分の娘について報じるニュースを観るアル中の母親が住む場所だ。少女が消えて80時間が経過し、捜査依頼を拒み続けていた私立探偵パトリックとアンジーは遂に動き出す。しかしこの少女の捜索は、2人の愛、精神、そして生命までをも失う危険を孕んでいた――。巧緻なプロットと派手なアクションで最後まで一気に読者をひっぱる、大人気シリーズ第4弾!
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紙の本
血の繋がりよりも心の繋がり
2015/09/18 10:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コハル - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ4作目とは知らずに読んでしまいましたが
過去のエピソードが違和感なく紹介されるので
まったく気になりませんでした。
恋人同士の探偵コンピが行方不明の4歳の女の子を捜すという話。
この作家のモヤッとさせ方が好きだけれど、
今回もハッピーエンドとは思えない結末にやはりモヤモヤ。
親子の絆とは血の繋がりではなく、心と心の繋がりなんだと
あらためて思いました。
終盤、法と人情のはざまで大岡裁きをできなかったがゆえに
探偵コンビに赤信号が。
どうなるのでしょうか。
親子が一緒にいるのが最良と単純に言えない昨今にため息。
紙の本
読みごたえ充分のシリーズ四作目
2001/11/11 17:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エンドルフィン - この投稿者のレビュー一覧を見る
『スコッチに涙を託して』以来、このシリーズもいよいよ四作目となった。この著者は最近早川書房から出た『ミスティック・リバー』ではデニス・ルヘインとして紹介されているけれど、この角川文庫のパトリック&アンジー・シリーズでは最初からデニス・レヘインと紹介されている。まったく紛らわしいなぁ。
私立探偵のパトリックとアンジーは、四歳の少女アマンダの誘拐事件の調査を依頼される。すでに警察も捜査している事件で、二人は乗り気がしなかったものの、アマンダの母親ヘリーンの母親失格ともいえる態度に、逆にアマンダへの同情をかきたてられ、調査を引き受けることになる。当初、麻薬取引のもめ事から行方不明になっていた二十万ドルと関係があると見られたのだが、事件は予想外の展開をみせ、パトリックとアンジーの二人の関係にも影響を及ぼしていく。
底辺には幼児虐待という暗いテーマが横たわっており、物語はなかなか重厚である。そして、事件の決着のつけ方の是非も、いろいろ考えさせられる。また、ミステリとして見たときにも、意外な展開とあいまって、期待通りの出来といってもいいだろう。さりながら、注文をつけるとすると、このシリーズの持ち味であった軽妙さが影をひそめているのがとても残念だ。重苦しいテーマを扱っても、パトリックとアンジーのコンビのある種の明るさが良い点だと思っていたのだが、シリーズを追うごとに雰囲気が暗くなっていくようで、とても気がかりだ。
なお、海外ミステリに関心のある方は、小生のホームページThe day of wine and mysteryを一度のぞいてみてください。