紙の本
読むのを迷ったけど
2016/02/11 18:07
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「生きるぼくら」を書くための種本。「生きるぼくら」が日本農業新聞連載小説だったとは知らなかった。コメ作りの小説を書くからには、自分がコメ作りを知らないでどうする。と自然農の黒岩夫婦から自然の田んぼづくりのノウハウを伝授してもらうことに。それに賛同して漫画家みづき水脈夫婦となんと原田マハの夫ノブさんと編集者のみっちゃんが参加することに。みずきさんのまんがでより詳しく理解できた。「生きるぼくら」を先に読むか、後に読むか悩ましいけど、やっぱり「生きるぼくら」を先に読んだほうがいいかも。この「ラブコメ」は苦労して米を食する喜びにあふれている。ぜひとも両方を読んでほしい。ふだんなにげなく食べている米。有難さが味わえる一冊だ。
紙の本
LOVE米
2018/11/08 21:15
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラブコメといっても、ラブコメディではなく、“LOVE米”。「自然農」による米づくりの体験記です。
「自然農」の鉄則は、3つの「ない」に集約されます。すなわち、
1.耕さない
2.肥料を施さない
3.農薬を使わない
近代的な方法より格段に手間がかかるけれど、自然の力を存分に活かした農法だそうです。
原田マハさんが、小説「生きるぼくら」を書くにあたって、まわりの仲間も巻き込みながら実際に米づくりに携わった体験記。
前半は原田マハさんによる文章、後半はみづき水脈さんによるマンガでまとめられています。基本的に同じ話を文章とマンガの両方で表現した面白い構成。様々な作業の実状や米づくりの器具などはマンガの方が見て分かりやすい感じです。
この米づくりが行われたのは2011年。ちょうど東日本大震災の年です。被災者への思いなども所々に登場します。
本書を読んで、米づくり、自然農というものに興味が湧きました。
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原田マハさんが、小説『生きるぼくら』を執筆するために
米作りから体験したときのエッセイと
その企画にすぐに乗って、一緒に米作りをした
漫画家、みづき水脈さんのコミックです
原田マハさんのエッセイは初めてだったのですが
すっと入ってくる文章は小説と同じ
しかし、何より驚いたのはご主人がいたこと…
勝手に、独身だと思ってた
淡々と書いているけど、生きる力に満ちたエッセイです
みづき水脈さんのコミックは、わかりやすく面白く
題名で、読むのを躊躇していたのを後悔
興味深く、面白く、素直な、本でした
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ラブコメって・・・LOVE米だったのか!w
『生きるぼくら』に続けて読まれることをおススメいたします~♪
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ラブコメ=ラブ米のこと。日本農業新聞に小説の連載の話が舞い込んだこと、東日本震災をきっかけとして、米作りをすることにした作家・原田マハさん。そして、漫画家のみづき水脈さん。それぞれの連れ合いも巻き込み、稲作が始まる。苗床作りから米の収穫までの体験記。原田マハさんが、前半でエッセイ風に文章を、後半はみづき水脈さんが漫画で、それぞれ体験記を描いている。
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以前に「生きるぼくら」を読んだのがきっかけ購入。米作りの様子がエッセイ形式、漫画形式で紹介されている。米作りの過程は、四季の自然の移ろいとともに、手間暇かけて米が作られ、農業の大変さ、自然相手がゆえの苦悩なども感じられ、食卓に上がっているのが伝わって来る。秋の収穫の時期になり、おいしい米が取れた瞬間は何事にも代え難い至福の時だと感じる。米作りに関する工程が漫画で紹介されているのはわかりやすくて良かった。コメ用語は初めて聞くものもあり、目からウロコの内容だった。農作業に適した服装の紹介もなるほどと関心。
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作者による稲作体験記。八ヶ岳の麓で自然農法により米作りをするプロセスが、作者が体験した記録として、生き生きと伝わってくる。また、同じ米作り体験をしたみづき水脈さんによるマンガも、イメージがよく伝わってきて良い。
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農業体験エッセイ?でもお米だけでなく、日本のコメだけでなく、農畜海産物は安すぎ。でも消費者としては高すぎると困る。悩ましい。
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自然農法でのコメ作りにチャレンジした著者とその仲間の1年間の米作りエッセイ。
私も米作りやってみたいが自然のスケジュールが優先して1年間縛られるのは結構難しい。
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マハさんの取材に対する意気込みが伝わります。
お忙しいのに、本当にお疲れ様です。
最初に、「お米の都合に合わせてください」のお断り。
当然ですね。自然相手ですし、都会の人は仕事を優先しがち。
それだけに、お金に代えられない喜びがあったはずで、それはこの本から痛いほど伝わってきます。
田舎の自然、甘露水、そしておいしいお米。
日本人でほんとうによかったです。
最近はお米がほんとうにおいしくなりました。感謝の気持ちを忘れそうになりますが、農家のみなさん、ありがとう!
ーーー
直接は関係ないですけれど、炊飯器メーカーの努力も。
お米のおいしさは、日本人の心・魂ですよ~
大切にしたい。
お金を出せば買えるようなものではないです。
ちょっと旅行に来て、文化を感じようとせず、お金の力で炊飯器を買って帰って何がわかるんでしょう。。。
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「生きるぼくら」という小説の作成裏が描かれた本。米作りをテーマにした小説を書くために、自ら米作り、しかも自然農を体験する原田マハさん。バイタリティに溢れている。
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自然農というのを知った。米作りの過程を知った。
毎日口にしているものがどう作られ、何が入っていて、どんな苦労があって、というのを全く知らず、そして怖いことに大して感謝もせず、なんとなーく美味しいねーなんて言いながら食べていた。
農が農業になってしまった現代社会。さらにその対価に支払われるお金は微々たるもので、効率を重視し、機械化が進み、農薬がばら撒かれ、食物本来の美しい味が損なわれてしまっている。生き物は食べることでしか身体、健康を作ることができないのに、人間は食を疎かにして新たに病気になり、化学品で体を治療し、再び病気になる。もう食の崩壊が始まった時点で、ボロボロのロボットのようなのだ。
マハさんも水脈さんも、現代の農業の在り方、そして金融工学に警鐘を鳴らしていた。あまりにも身近なのに遠い存在だからこそ、どこか他人事にしていた気もする。流石に自然農をするところまではいかないけれど、食、農について私もしっかり考えていきたいし、自然に近いものを口にしていきたい。
大自然にたまに浸かることのできる生活をしてみるのもいいもんだな、と思った。
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原田さんの作品ということで購入。
タイトルと漫画家とのコラボから、恋愛小説の漫画版と思ったが全く違う「米:コメ」作りの話だった。
日本農業新聞で連載することになった原田さん。その参考として農業体験を試みることに。ちなみに、連載の方は『生きるぼくら』で既に読んでいて、引きこもりの主人公がコメ作りで立ち直る感動的な話しだった。
この始める時期が劇的な時期で、2011年2月からで、震災当日も信州の農場に行く予定だったとか。震災後も描かれているが、コメ作りが主なので震災は抑え目。
自分自身、コメ作りは実家が農家だったし、家を出て半世紀ながら、都会のど真ん中の公園ボランティアで田んぼも畑も作っていたので、作業が良く分かる。
原田さんも漫画家のみづきさんも、楽しんでコメ作りをしているのが伝わってきて楽しく読めた。