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地方創生の正体 ――なぜ地域政策は失敗するのか
「地方創生」で国はいったい何をたくらみ、地方をどう変えようとしているのか。国はこれまで自治体を様々な手段で手なずけてきた。ここへ来てさらに「選択と集中」の効率至上主義の論...
地方創生の正体 ――なぜ地域政策は失敗するのか
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地方創生の正体 なぜ地域政策は失敗するのか (ちくま新書)
商品説明
「地方創生」で国はいったい何をたくらみ、地方をどう変えようとしているのか。国はこれまで自治体を様々な手段で手なずけてきた。ここへ来てさらに「選択と集中」の効率至上主義の論理で、地方を侵略しようとしている。住民は、そして自治体はこの動きにどう立ち向かっていけばよいのか。気鋭の社会学者と行政学者が、地域政策は失敗の歴史であったことを検証。地方創生から震災復興まで、地域社会救済という名目でなされる国策の罠を暴き出し、統治構造の病巣にメスを入れる。
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紙の本
胡散臭い「地方創生」「震災復興」ということば
2023/11/02 15:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私も前々から「地方創生」「震災復興」といった言葉は胡散臭いなあと思い続けていた、中央の政治家、役人の考えていることは決して地元には利益がない。政治家は利権のことしか頭にないかもしれない
紙の本
行政学及び社会学の枠組みで、地域政策の抱える問題(「失敗」)について述べた本
2017/01/21 19:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とある地方の公務員 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「福島復興再生」や「まち・ひと・しごと創生」などの地域政策が抱える問題について、社会学者と行政学者が対論しています。
福島復興再生特別措置法では、福島復興再生「施策は、福島の地方公共団体の自主性及び自立性を尊重しつつ」、また「福島の地域のコミュニティの維持に配慮して講ぜられなければならない。」(2条3項、4項)とされているにもかかわらず、なぜその「基本理念」に反する施策が策定され、実施されてしまうのか?
まち・ひと・しごと創生法で、自治体は「国との適切な役割分担の下、地方公共団体が実施すべき施策として、その地方公共団体の区域の実情に応じた自主的な施策を策定し、及び実施する責務を有し」、また「国民は、まち・ひと・しごと創生についての関心と理解を深めるとともに、国又は地方公共団体が実施するまち・ひと・しごと創生に関する施策に協力するよう努める」(4条、6条)とされているように、「まち・ひと・しごと創生」が自治体の責務や国民の努力とされてしまうのはなぜなのか?
本書では、こうした地域政策が抱える問題について、「国-自治体-市民」の関係を軸に考察がなされています。
一方で、あくまでも「行政学は、組織が失敗する理由を研究する学問であ」り(東京大学法学部「法学部に進学される皆さんへ 3年次・4年次開講科目のためのリーディングリスト」(2015年12月)9頁)、「今日の行政学は実学ではない」(本書263頁)ことからか、地域政策の失敗に対して具体的にどのように対応すればよいのか? ということがほとんど述べられていません。
しかしながら、地域政策の抱える問題(「失敗」)の主要な論点は述べられており、自分の仕事を振り返るために、地域政策にかかわる地方公務員にはおすすめの良書です。