電子書籍
書店主フィクリーのものがたり
著者 ガブリエル・ゼヴィン , 小尾 芙佐
かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる...
書店主フィクリーのものがたり
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書店主フィクリーのものがたり (ハヤカワepi文庫)
商品説明
かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる。売れば大金になるはずだった財産の本が。もう、なにもない、自分にはなにも。それでもフィクリーは本を売る。そしてその日、書店の中にぽつんと置かれていたのは――いたいけな幼児の女の子だった。彼女の名前はマヤ。自分も一人、この子も一人。フィクリーは彼女を育てる決意をする。マヤを育てる手助けをしようと、島の人たちが書店にやってくる。婦人たちは頻繁にマヤの様子を見に訪れるし、あまり本を読まなかった警察署長も本を紹介してくれと気にかけて来てくれる。みなが本を読み、買い、語り合う。本好きになったマヤはすくすくと成長し……
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電子書籍
大好き!
2022/05/17 10:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の感じから、なんとなく好きな本だろうなと思って、実際に手に取ったら本当に引き込まれる内容でした。読むと幸せになれる本は大好きです。
紙の本
英米文学好きな人に
2021/07/12 08:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pizzaco - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店主というタイトルだけで購入した本でしたが、これが思った以上におもしろく、楽しみに少しずつ読みました。
研究者としては行き詰まりを感じた主人公のフィクリーが、妻の故郷、アリス島で書店を開きます。頑固者で、自分の好きな本しか置かないフィクリー。事故で妻を亡くした後の彼が店に捨てられた2歳のマヤを育てるなかで、島の人々、出版社の営業の女性とも打ち解けていきます。
彼やその周りの人々に起きるさまざまな日常の喜びや悲しみを描きます。
そんな各章のはじめに主人公が自分の娘になったマヤにあてて書いた書簡の形で、さまざまな文学作品の一節が紹介されています。
私も好きな本やそうでもないもの、まだ読んだことがない作品も。
本文中にもいろいろな作品の登場人物や一節がさらりと出てきて、それも楽しめました。
好きな本からその人がどんな人かわかる。本当にその通りだと思います。
電子書籍
書店主の
2020/09/01 07:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常かと思っていたら、書店ということを活かした本好きの為の小説だったのが嬉しい!
本は、悲しみを癒すこともあるよね!私も、もっと読書しよう。
紙の本
ホロッとしまくりながら読めます。
2020/05/19 22:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店主フィクリーが営むアイランド・ブックスは、船でしかゆけないアリス島に一軒しかない本屋。その本屋が、大小の事件をきっかけとして、人々をつなぎつつ、魅力的な本屋へと変貌を遂げてゆく。その物語の流れそのものが、主人公フィクリーと彼をとりまく人々の人生とリンクして、それが長く美しい物語になっている。
各章の冒頭に、フィクリーが興味を持った短編のタイトルと短いコメントがあって、続く章の内容に緩やかに関連しているという仕掛けも素敵です。
紙の本
本をよむことを見つめる
2023/03/08 09:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
島の書店の経営者とその家族を巡る、心温まる物語のように見えて、意外とミステリー。登場人物の、書店主、その娘となるマヤ、妻となるアメリアの互いの思いやりと本への愛情が、いくつかの悲劇といくつかのユーモアあふれる出来事を紡いでいく。終盤にある「ぼくたちは一人ぼっちでないことを知るために読むんだ。ぼくたちはひとりぼっちだから読むんだ。」の文章に目を止めない読書家はいないだろう。本を読むことは、孤独な行為だが、本を愛する人は、読書の豊かさに助けられ、孤独を乗り越えていく。小1の孫娘は、毎日、図書館通いだという。
紙の本
本好きのための本!
2020/03/01 14:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店主フィクリーの本と共にに生きた物語。偏屈店主が頑固を通した本屋の物語だと思っていたが違った。店に2歳の子供が捨てられてから、フィクリーが心を開いていく。巡りあった本との縁が、人と人との縁を結んでいく。縁だけで終わらず、時には隠さなければならない人間関係もあり、ドラマがありましたね。本屋さんや本に関する問題も考えさせられ、本好きで良かったと思う素敵な物語。実在する海外作品が出てくるので、海外作品好きな方には、たまらないと思う。面白かったけど、自分が海外作品に疎いのが悔しかった。海外作品も読まなきゃね。
紙の本
ある書店主の物語
2018/09/30 17:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を読むということは一人でやる孤独なことだが、本当は孤独ではない。本を読むということは作者の世界に触れるということだし、本を通じて人と人のつながりができていく。寂しい終わり方だけれどフィクリーが残したものは世に残り続けるのだ。
電子書籍
本を巡る物語
2018/05/13 04:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカ北東部の島にひっそりと佇んでいる、昔ながらの本屋さんの風景が味わい深かったです。店主と出版社勤務の女性とのほのかな恋愛模様も微笑ましかったです。
紙の本
ぐっときた
2023/02/11 08:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Robin - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。サクサク読めた。話中に出て来る作家や小説のタイトルが自分のお気に入りだったりして、思わずニヤリ。
ただ登場人物の描き分けは単純で浅い。フィクリーも偏屈とは言えない。それでもこの作者は話の組み立てが素晴らしく上手い。
次回作となる「天国からはじまる物語」もお薦め。
紙の本
本屋の一生
2020/11/21 22:11
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投稿者:ベニテングタケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
多分、恋愛小説としたらこれ以上ありきたりな本は無いと思う。
第一印象が悪かった相手が実は過去に傷があり…みたいな陳腐さがあり、語りつくされて手垢が付き過ぎた内容ではある。
でも、それぞれのチャプターごとに本の紹介があり内容に少し関わっているのも楽しく読めるし、まだ未読の本は読みたくなること請け合いなので、これは恋愛小説でも人へのというよりは本屋へのラブレターなんじゃないかなって気がした。
本筋は正直に言うとメロドラマみたいで好きではないけれど、本好きが書いた本ってことは分かる。