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2010/3/20 Amazonより届く
2010/5/9~5/10
村松氏は今最も魅力的なサッカーをFCバルセロナの下部組織のコーチをかつて務めており、現在はFCバルセロナスクール福岡校でコーチをしている人。体格の変わらないスペイン人が何故強者になりえたのか?をバルセロナ、スペインでのユース年代での育成をテキストに、日本との違いを読み解いていく。サッカーに限らないとは思うが、意識の問題が大きい、ということには完全に同意。自分で出来ると思いながら動かないとできることも出来ないだろう。メンタルの部分で言えば、やはり本田の日本人としては、の特異性に期待したくなる。
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日本人と体格が似ているスペイン人が何故ヨーロッパで一番強いのかを、サッカーを取り巻く環境やメンタル、等の土壌から解説し、
日本がするべきこと、そして可能性について書いている本。
サッカーはサッカーをする事で上手くなる。
前著書にも書いてあるが、これほど単純で説得力のある
言葉はないと思う。
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面白かった。考えさせられるところもあった。
しかし、野球影響論には異論があるな。
野球が影響したっていうより、その背後にはもっと大きな
東アジア的学習文化みたいなものがあるんじゃないかな。
でも、総論としては納得。
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購入者:小林
小林。W杯を制したスペイン決して身体が大きい訳でもないスペイン。日本と変わらない体型スペインと日本のサッカー教育の違いや。サッカーの進め方の違いが非常にわかりやすい本です。
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日本サッカーの強化を目指してスペインに渡り、
10年以上もユース世代やより若い世代を始動する著者によるサッカー論。
確かにスペインリーグには、メッシをはじめ、
日本人以上に体格に恵まれない選手もたくさんいる。
国民性やサッカーの歴史にその原因を求める人も多いが、
実際にスペインで少年の指導に当たった経験から筆者は
日本ととスペインの大きな違いは子供の頃の指導体制だという。
筆者は「サッカーはサッカーをする事で上達する」という
戦術的ピリオダイゼエーション理論を軸に、
スペインと日本との環境やメンタリティの違いを踏まえて
新しい指導法を提唱している。
一番大きな要因はこのような世界を知る指導者が
日本には圧倒的に少ないという事だと思う。
いつか日本からチャビやメッシのような人材が育つことを願う。
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網羅的ではないが、スペインサッカーをよく知る筆者が日本との違いをいくつか指摘。
特にサッカーが「石の彫刻」か「家の建築」かという話は、サッカー以外にも繋がる話で興味深かった。
デカルト以来の要素還元主義を基にした機械の時代が終わり、システムとして社会や組織や都市をとらえる生命の時代が21世紀だといわれるが、サッカーにもそうした考え方が応用できるということだ。
戦術的ピリオダイゼーション理論というのも要はそういうことで、サッカーはパスやシュートや個々の選手の能力に還元してとらえられるものではなく、11人の有機的な人間によって生み出される有機的なシステム同士が対峙するものだということにほかならない。個人もチームも有機的であり、それが「サッカーはカオスでありフラクタルである」という言葉に端的に示されている。
こうした考えがヨーロッパで戦術論が浸透している背景にある、というよりも、サッカーをより深く捉えているからこそ、要素還元主義では勝てないということを学んだというほうが正確かもしれない。
翻って日本のサッカーを取り巻く言説やトレーニングや解説者の発言を顧みるに、筆者も指摘するように、戦術に対する理解が不足しているように思えてならない。
かといって技術論を繰り広げるかといえばそうでもなく、やたらにアツい帰化ブラジル人などが日本で人気を得ている状況を見るに、日本人は寧ろ精神論が大好きなようであり、日本はヨーロッパより二段階遅れているような気がしてならない。
昔から言っているが個人的には根拠のない精神論は大嫌いである。
日本のサッカーが見ていてつまらないのは、そこに戦術的思考があまり見てとれないからではないだろうか(解説含め)。その点、ワールドカップのスペイン、ウルグアイなどは見ていて面白かった。
世界最高峰のサッカーは、スポーツが持っているライブ感、選手の立身出世物語・偶然に左右される悲哀、国・地域同士の威信をかけた戦いという要素に加え、他のスポーツにはないサッカー独自のスピード感、ボール1つで始められる極めてすそ野の広いスポーツ性、さらに上述の知的好奇心を刺激する仕組みが相まって、世界最高のエンターテイメントかつアートとして存在することができるのだろう。
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スペイン・バルセロナのユース年代でコーチもする著者がスペインサッカーを解説。
①スペイン代表の変化
②バルセロナが強い理由
③日本的サッカーの欠点
④スペイン的サッカーの感覚
⑤日本の子供にあるモノ/ないモノ
⑥メンタリティー
指導者には読んでもらいたい一冊…
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スペインのサッカーが何故強いのかを書いた本。面白い。やはり、スペインのサッカーの歴史というかポリシーが貫かれた結果なのだろう。精神論に偏らないので、素人にも面白く読めました。
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前半では、スペイン代表がユーロ2008を制すことができた理由、バルセロナのサッカーがあれほどの強さと美しさを持つ理由が分析されている。
ここまではごく一般的なサッカー批評の書籍の内容である。
この本の真骨頂はそれ以降、スペインにおける選手育成の話である。
大学卒業後、指導者を目指しスペインに渡った著者が見聞きしてきたことから、日本におけるサッカー指導の問題点を指摘している。
(野球的指導、システム論、ポジション適正の見極め、等)
そして、部活動中心の選手育成のシステムを、ただ欧州に習いクラブ中心に改めろというのではなく、現状の枠組みの中で、どのように良い方向に持っていくかを模索しようとしているところに好感が持てる。
最後にはモウリーニョが拠り所とする戦術的ピリオダイゼーション理論を紹介している。この理論が難解なであることも手伝ってか、尻切れな感じで終わっているのが残念だが、ページの制約上仕方が無いのだろう。
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[ 内容 ]
サッカー・スペイン代表選手の多くは、実は日本人と同じくらい小柄だった!
「世界との体格差」を抱えながらも、2008年にヨーロッパ王者に輝き、2009年には国際Aマッチ35戦無敗という前人未踏の大記録を打ち立て、今や「世界最強」の強さを誇るスペインサッカーの中にこそ、「日本が世界で勝つためのヒント」はある。
FCバルセロナスクールの現役日本人コーチが、“小さな巨人”の強さの秘密を探り、日本サッカーの強化策を提言する。
[ 目次 ]
第1章 スペインはなぜユーロ2008を制することができたのか(体格差を補う戦術と弱点を補う精神構造;スペイン代表の躍進を促す国内サッカー事情)
第2章 強く美しいサッカーの源流・FCバルセロナの世界観(ヨーロッパ王座奪還の舞台裏;育成現場にあるスペインサッカーの秘密)
第3章 リフティングはうまいが、サッカーが下手な日本人(日本のサッカー;サッカーの本質)
第4章 日本サッカーが世界で勝つためのヒント(未来へのヒント;サッカーの本質を探る)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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私自身はサッカーをほぼ全く知らないんだけども、各国の文化や考え方、姿勢の違いを知ることに興味があるので、タイトルに惹かれて読んでみた。少し古い本だけど、楽しめた。
スポーツは万国共通だけど、お国違えばそのスタイルはこんなに違うのかと改めて驚く。
この本の前半部分はスペインサッカーの事情などが詳細に書かれていて、何も知らなかった私はふーむそうなのかー、的な初めて知る情報として読み進めた。
後半部分は、日本サッカーの事情とそれを進化させるための著者の理論が展開されていてなかなか面白い。
「リフティングはうまいが、サッカーは下手な日本人」
なんて言葉は著者がスペインで指導者として試行錯誤した後に日本サッカーを見たときの感情をうまく表してるなと思う。
日本では野球的な思考回路が染み込んでいる、と著者は感じたんだけど、私はそもそも日本に要素を細分化する思考が根強くて、それが野球にしっくりとあったんじゃないかなぁと想像している。
古来日本にある剣道などの素振り何百回みたいなトレーニング方法を、野球にも、サッカーにも応用しているんじゃないかなと。
ただ日本では必要以上に「何が起こるかわからない状況」という要素を排除した反復練習を多くしているんじゃないかなぁと思う。
「サッカーは、サッカーすることでうまくなる。」
これはスポーツに限らず、仕事でも何でも、「実戦」という場数を踏まなきゃ本質を知ることができず、結果うまくならないということを改めて知る言葉だなと思う。
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決勝前ギリギリで読み終えました。
スペイン代表のサッカーのいわば模範であるFCバルセロナでのコーチング現場で働く著者の言葉だけに納得しがいがあります。
「日本のサッカーは『野球的トレーニング』によって育まれている」
日本は今まで「野球>サッカー」の文化だったのでそれがどのような影響をもたらしているかはハッキリわかりました。テクニックはあるが、それが実践的であるかどうかの問題だということ。ゴン中山はリフティングができないケド、ゴールを決める。それはテクニック意外に試合中生かせる技術をもっている、そういうことなのでしょう。そして野球とは異なり、小さい頃からポジションそれぞれのトレーニングを行っていないことも盲点らしい。随所に「確かに」と思うことが多く、いちサッカーファンとして日本の指導者のレベルアップを切に願います。
たぶん今日の決勝でも「体格が近い」ということでスペインと日本を比較するメディアはいるでしょう。それが間違っているとは思わないけど、この本を読めばなぜスペインが強いのか、日本とはこんなに差があるのかが分かります。
歴史を言い訳にしていないトコロにも好意をもてる本でした。
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著者はFCバルセロナで指導者の仕事をしている人。スペイン人も日本人と同じく身体が小さいのに世界を制しました。その秘密はどこにあるのかを解析します。その他、著者の体験などを綴っています。
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日本の野球を取り巻くような状況(親が週末毎に応援しにいく少年野球時代→全国優勝を全員が目指す高校球児→プロ野球)がスペインではサッカーでできている。結果を求めた先に美しさがあった。
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育成年代の話が中心。
サッカーを上達するにはサッカーをしなければいけない。日本の野球式トレーニングは確かに効率が悪いかもしれないが、一流選手はその単調なトレーニングの中でも実践のイメージを持ってやっている。一概にどちらがいいかは難しいところ。
育成年代のコーチしてみたくなった。