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カント
著者 坂部恵
すべての哲学はカントに流れ入り、カントから再び流れ出す。人間理性の限界を精査し、またその全射程を見定めようとしたカント。認識の構造を解明した『純粋理性批判』、道徳の世界を...
カント
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カント (講談社学術文庫)
商品説明
すべての哲学はカントに流れ入り、カントから再び流れ出す。人間理性の限界を精査し、またその全射程を見定めようとしたカント。認識の構造を解明した『純粋理性批判』、道徳の世界を確立した『実践理性批判』、批判哲学完成の書『判断力批判』から、最晩年の問題作『オプス・ポストムム』まで。哲学史2千年を根源から改革した独創的作品群を、その生涯とともに見渡す待望の書。
目次
- 原本まえがき
- I カント思想の境位
- II カントの生涯と思想形成
- III カントの著作
- IV カントの思想と現代
- 学術文庫版へのあとがき
- カント年表
- 文献案内
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紙の本
2001/10/28朝刊
2001/11/06 22:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
西欧の古典的伝統的「理性」のあらためての批判的基礎付けという仕事を遂行したカント。難解で知られる哲学を検証しながら、その生涯を見渡す。主著をはじめ、最晩年の問題作までを跡づける。原著の刊行からは二十年余りがたっているが、明治以来の日本におけるカントの受容状況をも視野に入れた本書の意義は古びていない。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001