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投稿者:Meimu - この投稿者のレビュー一覧を見る
コバルト文庫を読まなくなって久しいですが、あらすじに惹かれて購入。何処か遠いところのお姫さまや王子さまのお話というだけではない魅力がありました。主人公が王妃という身分に縛られた人生から自らの意思を持ち新たな人生へ踏み出していく姿を素直によかったと思えました。
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投稿者:Apple - この投稿者のレビュー一覧を見る
敵に追われて心神喪失になった主人公が逃げるシーンで、自分だけが不幸ではないのだと侍女に叱られる場面がある。死にたいという主人公に対して苦労の連続だった侍女からすると甘えるなという部分があるのも分かる。主人公にも責めるべきところがあるのだと。箱入り娘、世間を知らないと言われて主人公はショックを受ける。
確かに物言い1つ違っても印象は変わるし、相性もある。彼女は自分の役割を果たそうと精いっぱい頑張っていたが、それを夫に伝える術を与えられなかった。
聞く耳を持たないといけない夫は始めから彼女には近寄らず会話すらする機会を持たなかったのだから。
このシーンでこのセリフはちょっと酷だなと思った。
夫は愛人が居ても人として誠意を見せるべきだったし、愛人に安らぎを求める前に妻に向き合って自分の気持ちを話し合うべきだった。
投げかけるのはお前などいらんという言葉だけ。
始めから彼女という存在を見ようともしなかった。
夫は落とし前をつけず逃げて逃げて最後まで死に逃げなんて1番ズルい方法だ。
まずは夫の弱さが責められるべきであって、主人公の落ち度では無いのだから箱入り娘と片付けられるのは可哀想過ぎた。
紙の本
もう少しページ数が欲しい。
2016/01/10 10:08
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投稿者:そそら - この投稿者のレビュー一覧を見る
政略結婚で嫁いだものの、相手がボンクラで苦労したあげくに後始末までさせられる話。 主人公のルクレツィアは可愛くて好感が持てるので前半の展開はイライラしつつも楽しめた。もう少しページ数が欲しい、じっくり読みたい作品。
紙の本
前半は悲惨だけど後半はワクワクします
2016/12/30 18:21
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投稿者:みかみか - この投稿者のレビュー一覧を見る
王太子に嫁いだら既に恋人がいて一度も見向きされないルクレツィア。
それでも懸命に王妃として頑張るけど、馬鹿国王は側室に入れ込んだ挙句に国を傾かせ、身勝手に人生を終えてしまいます。
前半は悲惨の一言です。
でも、後半は頼りになる親友と出会い、素敵な男性と心を通わせます。
不器用だけど自分だけを愛してくれるメルヴィンと手厳しいけど優しいティアナ。
この2人に出会えた事はルクレツィアにとって僥倖だったと思います。
私的には悲惨な過去があるのに懸命に生きるティアナが好きです。
彼女も幸せになって欲しいと思いました。
あと、残念に思うのはメルヴィンとルクレツィアの甘い場面が少ない事。
もう少しページ数があれば……と思ってしまいました。
紙の本
一気読み
2020/02/14 21:47
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投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
敵国の王とのハッピーエンドはコバルトの王道でしょうか。最初の夫、シメオンが自害したのは意外だった。なにごとも責任を取らずに逃げてばかりの人だから、マリーと子供をつれて真っ先に逃げ出すかと思った。ルクレチアを囮にして。あんな潔い人とは思わなかった。
紙の本
私はあまり…
2018/01/08 22:42
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投稿者:まりぽーさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルクレツィア、あまり派手には動かないなあ。
まあ現実はこんなもんか、みんながみんな破天荒だったら大変だもんね。
あんな運良く収まるところに収まれば苦労しないと突っ込みたくなる気持ちはあるけど、でもそうなったらいいなあとは思う。
ただルクレツィアが最後に聞いた質問は地味に好き。
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ジャンルとしては少女向けの小説らしい。つまり僕とは対極に位置している代物。亡国の王妃という設定に興味が湧き、確認をせず買ってしまったが、不覚にも?とても面白かった。ただひと前では読めないなきっと。
あらすじ(背表紙より)
ルクレツィアは、15歳でアウガルテン王国の皇太子妃となった。しかし皇太子シメオンは一度も彼女の部屋を訪れることはなく、後日、シメオンがマリーという下働きの娘を愛していると判明。ほどなく国王が崩御し、ルクレツィアは王妃となった。そして側室となったマリーが懐妊。それでも王妃としての務めを果たそうと懸命なルクレツィアだったが、隣国に攻め込まれた王国は敢えなく陥落し…?
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以下、ネタバレご注意です。
ルクレツィアはアウガルテン王国の有力貴族の娘で15歳。幼少時から王妃になるべく教育を受け、皇太子に嫁いだ。
ところが夫の皇太子シメオンはルクレツィアに指一本触れず、下働きの美女マリーと愛し合っている。
すぐに国王が死去してシメオンが王となるとマリーを正式に側室にしてルクレツィアは名目上の王妃として放って置かれた。
マリーは王妃としての務めを果たし、マリーの教育まで監督するがシメオンはルクレツィアを顧みることなく、すぐにマリーは懐妊して男子を産んだ。
シメオンはマリーや王子を溺愛するが、国王としては無能で国はほんの2、3年で荒れていく。
そこをエインズレイ王国に攻められ、国内の有力貴族の裏切りにもあってあっけなく城は落ち、シメオンとマリー母子は自害。ルクレツィアは城内の者をほとんど逃して、3人だけ残ってくれた城の者たちと一緒にエンズレイの皇太子アルバーンとその息子メルヴィンを城に招き入れて開城した。
取り残されたルクレツィアは田舎の村に軟禁され、数年が過ぎた。。。
王道の欧風ファンタジー。
読みやすかったです。
パターンといえばパターンですが、後半の冒険譚とルクレツィアの恋愛物語が良かったかもです。笑顔の話なども。
ただ違和感が、、、挿絵がすごく可愛らしくて、ルクレツィアがあまりに可愛らしくて二十代の人生の山も谷も知っている感じには見えないということでしょうか。20才以上には少なくとも見えない……(⌒-⌒; )
挿絵自体はとても好きなんだけれど。。。
ルクレツィアの設定も平凡な容姿ということなんだけれど、マリーと同じくらい可愛いらしい。
うーん、あまりリアルに描く訳にもいかないのだろうし(・・;)
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2015年12月読了。
斜陽の帝国の正妃が運命に立ち向かうお話。
個人的にルクレッツィア&ティアナのコンビが楽しかった。
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薄幸なヒロインの激動の半生を描くシリアスな物語です。
恋愛要素はかなり薄く、ヒーローの登場は中盤で恋の始まりはラストの添え物程度ですが、義務と高潔さから笑顔の無かったヒロインの変化が嬉しい読後感となっております。
ヒーローとの恋愛を楽しみにしていたのに接点の少なかった点や、中盤でヒロインの友人となる女性の存在感が大きすぎてバランスに欠る点など、気になる所もありますが、緩急のメリハリのある展開に惹きつけられる作品で、往年の乙女のベルらしい雰囲気が素敵な作品だった。
登場の少ないわりに粘着質なヒーローで吹く。その5年の間にトキメキな行動を起してくれヨ…(ノ_<)。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5013.html
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ひさしぶりにコバルトを読みました。評判通りとても面白かったです。
不遇なルクレツィアが懸命に己の責務を全うしようとするさまは、読んでいて涙が出ました。
惜しいと思ったのは、生真面目すぎるルクレツィアが意識的に笑顔を作れるようになっても、メルヴィンはとっくに落ちていたので彼との恋愛にはあまり役に立っていなかったこと…でしょうか。
メルヴィンにはもう少し出てきて欲しかったです。
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前半の王妃の悲劇の連続に目を離せず一気読み。
ヒーローの登場が遅く、ヒロインがヒーローを好きになる過程がいまひとつだった。そこをもっとしっかり出せば、最高だったかも。
恋愛として読めば物足りない。いや、王国攻防記としてもそうかな。
後半詰め込みすぎで中途半端な感じはしたけど、それでも一気読みさせられた作品だ。
おもしろい面があったことは間違いない。とくに前半。ページをめくる手が止まらなかった。
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王太子妃として嫁いだ先には、すでに最愛の女性がいて
最大の務めを果たせなくなった主人公。
よくある、愛し合う男女の障害、になった主人公。
こうなる前に色々話し合え、というよりも
王太子も最初に言っておけ、と思う最初。
傷つけないように、とか言うならば、単なる逃げ、です。
それでも強く立とうとしている主人公がすごいです。
どこにプライドをおくか、自分がなんなのか。
それをきちんと把握しているからこそ、な
動きでもあります。
そしてヒーローたる立場の人の動きは…そこまで。
どちらかと言えば、派遣された医師の彼女の方が
ヒーローとしての動きをしているかとw
当然のハッピーエンドですが、普通に考えると
年増どころか、反対意見が沸き起こりそうな年齢。
そこは…もう結婚してくれたら! な
周囲なのでしょうか??
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嫁いだ先の王様にはすでに好きな人(しかも妾にしてしまう)がいて、生真面目な主人公はつまはじきにされてました。けど、良い人と巡り合ってハッピーエンドに終わりますというコバルト文庫らしいご都合展開でした。でしたが、主人公がいい子だし、最初の不遇っぷりから幸せになる流れがとっても気持ちいいくらいの展開だったので面白かったです。
続編があるみたいなので読んでみようと思うのですが、あんまり評価が高くないようですね。
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『威風堂々惡女』の白洲梓さんのデビュー作、評判も良いようなので読んでみました。
ルクレツィアは王妃となるべく育てられ15歳で皇太子シメオンに嫁ぎますが、シメオンには愛する女性マリーがいて見向きもされません。王が崩御し、王妃となったルクレツィアはシメオンに放っておかれ惨めな思いをしますが、王妃としての務めを果たそうと懸命に努力します。しかし、隣国に攻め込まれ、国王たるシメオンはマリーと、マリーとの間に生まれた王子を道連れに死を選び、ルクレツィアは最後の王妃として隣国の責任者と対峙することになるのです。
賢明なルクレツィアに対しシメオンの王としての無責任さが際立ちます。いくらマリーだけを愛しているとはいえ、もう少し国のことやルクレツィアのことを思いやってもよさそうなのに、最期まで自分のことだけだった気がします。マリーだって本当にシメオンとの死を望んでいたのかどうか…。
降伏したルクレツィアは地方で慎ましく暮らします。彼女が変わっていくのは、彼女の健康を気遣って派遣されたティアナが来てから。
美人ではっきりした物言いをするティアナはくよくよするルクレツィアを叱り飛ばします。
そしてルクレツィアに一目惚れした隣国の皇太子メルヴィンは彼女をずっと見守っていて――。
ハッピーエンドが好きなので展開には概ね満足です。
ルクレツィアには幸せになって欲しいと思いながら読みました。