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朝日よ、これを読んで恥を知れ!
2014/09/23 19:59
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
福島第一原発の事故は、地域住民の避難解除などいまだ課題は残されているものの、現在までに放射能による死者はゼロ、重大な健康被害も報告されていないという、あれほどの大事故にしては驚異的なまでの被害の少なさであった。だが、これは決して偶然の産物ではなかった。その背後には、最悪の事態を何とか回避するために一丸となって戦った東電職員と自衛隊員たちの決死の事故対応作業があった。
本書は、そんな勇者たちの知られざる物語である。電気が止まり冷却水の通らなくなった原子炉に水を入れるラインづくりの作業、なおも上昇し続ける原子炉内の圧力を下げる最後の手段であるベント、その後も続いた人力を中心とした給水作業...これらすべてが、今は亡き吉田昌郎元福島第一原発所長とその部下、加えて彼らの指示を忠実に実行した自衛隊員らの命がけの作業によるものであった。これらがなかったら、福島はチェルノブイリの10倍もの惨事となっていたとも言われている。とりわけ事故直後の消防車の手配にはじまり、つねに冷静で適格な指示をあたえ続けた吉田所長は、あの未曾有の大災害から日本を救ったまさに奇跡ともいうべき人材であった。
放射線量を懸念しながらの不眠不休の作業、食料も日常品も睡眠もまともにとれない中央制御室での生活...描かれているのは、すさまじい限界状況である。外との通信が限られた状況は、また外界からの無責任な干渉や批判を生んだ。その最たるものが管総理の突然の現場訪問であろう。訪問は緊張の現場をいたずらに混乱させ、作業を停滞させるだけであった。本書には、あのイラ管が福島で見せた奇行、蛮行の数々が、本人の言い訳とともに記録されている。それらを読めば、事故の被害拡大の責任の一端を、この無能にさえ収まることのなかった有害な元首相が負っていることは、一目瞭然である。
吉田とその仲間たち―のちにフクシマ・フィフティとよばれる人びと―のおかげで日本は最悪の事態を免れたが、その業績について知られることもないまま、事故は峠を越した。吉田昌郎が病を得たのはその直後であった。次々と夫を襲った不条理を、夫人はこう回想する。
「どうしてパパはこんなにひどい目にばかり遭うんだろう、神様に嫌われちゃったのかしらって、正直、思いました。あれだけパパは頑張ったのに、と。でも、こういう人が、あの時に福島にいたっていうのは、やっぱり運命だったのか、とも思います。...」
神様に嫌われたのではない。吉田は、神様にお前しかいないと言われて、そこを任されたのだと私は思う。そういう意味ではまさに運命であった。しかし、日本を救うため彼にあたえられた運命なのだ。だから私たちは、彼とその部下全員に感謝しなければならない。
先頃、朝日新聞は、福島第一原発の職員の多くが事故後、吉田所長の命令に反して第2原発に避難したと報道したことに関して、社長みずからが謝罪会見をおこなった。本書を読めば、東電の職員はみな命がけで事故に対応し、避難した者も多くが吉田の願いに応じて去っていっただけということがわかる。なのに、なぜ朝日は彼らを辱めるような記事を書いたのかと、怒りがこみあげてくる。問題の記事を書いた記者、それを容認した朝日首脳陣はこれを読み、改めてみずからの罪を大いに恥じていただきたい。
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涙が出るほど感動
2013/01/18 21:42
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投稿者:多礼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原子力事故に立ち向かう人間ドラマですが、日本国家を守るため命をはって立ち向かうフクシマフィフティの覚悟は、最近われわれが忘れかけていた国家や他人を守るための覚悟を感じました。自分のことばかり考える風潮が多くなっている中、まさに現在の大事故に立ち向かう姿には涙が出るほど感動しました。精神面からも強い日本を取り戻したいと感じました。
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日本を救った男
2016/02/03 01:54
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりに悲惨だった3:11.現場を預かる吉田所長は、本社に盾突いて、というより、本社の意向を無視して己を貫き通した。結果、日本は救われたといっても過言ではない。東電の腐敗体質を見るにつけ、現場に吉田氏がいたことは、大きな意味がある。本書は、まざまざと、それを知らしめた。
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結局、ヒトは原発を制御できないということではないか
2020/12/28 14:53
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、2011年3月11日の東日本大震災により、福島第一原発内で起こっていた危機はどれほどのものであり、そこを誰がどのようにして回避したのかということが緻密な取材によって描かれた、非常に秀逸なドキュメンタリー。そして、すぐれたドキュメンタリーがそうであるように、その原発の危機回避という一本の太い背骨には、さまざまなドラマが複雑に絡み合って、読者は、幾重にも違った読み方ができる。
たとえば、2013年7月に逝ってしまった元所長の吉田昌郎氏がいなければ、やはり巷で言われるように、原子炉の暴走をとめることなどできなかったかもしれないと確信するかもしれない。
たとえば、9.11テロとか、スマトラ地震による津波被害とか、先に危機回避のヒントとなる事件や災害が起こったというのに、経済的理由で見てみぬふりをしていたという現実を知る。そこを考えれば、やはり、コレは想定外、不測の事態などではなく、ただひたすらに人災、しかも国の責任であると、憤ってみる。ただし、それは、日本人ひとりひとりも小さく負担する責任であるかもしれないという反省にもつながってゆくのであるが...。
そして、読了して思うのは、原発ってほんとに必要なのか?...ですねやはり。
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本書は、福島第一原子力発電所の事故の発生直後から最悪の事態を脱するまでの、「【本書 はじめに より抜粋】現場がどう動き、何を感じ、どう闘ったのかという人としての姿」を当事者達への取材によりあきらかにしたノンフィクションです。
そのため著者は、「【本書 はじめに より抜粋】本書は、原発の是非を問うものではない。(中略)なぜなら、原発に「賛成」か「反対」か、というイデオロギーからの視点では、彼らが死を賭して闘った「人として」の意味が、逆に見えにくくなるからである。私はあの時、ただ何が起き、現場が何を思い、どう闘ったか、その事実だけを描きたいと思う。」とも著しています。
私は、この事故で「日本は故郷の一つを失った。故郷に帰りたくても帰れない。これがどんなにつらいことか。想像を絶する。」そう思っていました。
しかし、本書を読了してそれが誤りを含んでいたことを知りました。
日本はまだ、故郷の一つを失ってはいなかったのです。現場では、故郷を・この国を護るという強い意志を持ち、大きな被害を出しながらも最悪の中でも最悪の事態を命を賭して防いだのです。
そこに強い意志があるかぎり、必ず福島にも未来がある。そう感じずにはいられません。
また、「福島第一原子力発電所は紛れもなく戦場そのものだったのだ」ということも知りました。
・死直面した状態での優しさ・思いやり・覚悟・迷い・使命感
・自分たちが闘いに敗れた時には国が滅びるという重圧
・死地に赴くためにリーダがくだす判断・人選と、それに応える部下
・大切な人を・故郷を・母国を護るという自然発生的な思いと誇り
・土壇場で発揮される底力と信念
一人ひとりの取材で現場の人々の口から語られる言葉は、かの大東亜戦争での兵士の言葉と酷似していました。
今も目に焼き付いている水素爆発で建屋の屋上が吹き飛んだ映像。あの瞬間も、その建屋のすぐそばで、死地に赴く闘いが続けられていました。
【本書抜粋 福島第一原子力発電所所長 吉田昌郎】
(前略)単純に考えても、”チェルノブイリ×10”という数字がでます。私はその事態を考えながら、あの中で対応していました。
だからこそ、現場の部下たちの凄さを思うんですよ。それを防ぐために、最後まで部下たちが突入を繰り返してくれたこと、そして、命を顧みずに駆けつけてくれた自衛隊をはじめ、沢山の人たちの勇気を称えたいんです。
本当に福島の人に大変な被害をもたらしてしまったあの事故で、それでもさらに最悪の事態を回避するために奮闘してくれた人たちに、私は単なる感謝という言葉では表せないものを感じています。
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そう語る吉田氏は、事故から八ヶ月後に食道癌の宣告を受けています。さらには、それから一年も経たないうちに今度は脳内出血を起こし、今も闘病生活を続けているそうです。
また、のちに”フクシマ・フィフティ”と呼ばれる人々を残して現場を去った最後の方が次のように証言されています。
【福島第一原子力発電所 防災安全グループ 佐藤眞理】
(必要最小限の��間を除いて退避の命令を受け、現場を離れた最後の人)私は、振り返りませんでした。神聖な雰囲気ですから、その円卓に座っている五十人ほどは、もう死に装束で腹を切ろうとしてる人たちですから、振り返るなんて、そんな失礼なことはできませんでした。
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国難において、自らの命さえも顧みず立ち上がる精神は、現代にも間違いなく受け継がれていることを彼ら・彼女らは教えてくれました。
本書では、当時の政権の現場における言動の一部も、取材により明らかにされています。
【本書抜粋】
(当時の日本国総理大臣 管直人の現場での発言について)「撤退したら、東電は百パーセントつぶれる。逃げてみたって逃げ切れないぞ!(菅直人)」
逃げる?誰に対して言っているんだ。いったい誰が逃げるというのか。この管の言葉から、福島第一原発の緊対室の空気が変わった。
(なに言ってんだ、こいつ)
これまで生と死をかけてプラントと格闘してきた人間は、言うまでもなく吉田とともに最後まで現場に残ることを心に決めている。その面々に、「逃げてみたって逃げ切れないぞ!」と一国の総理が言い放ったのである。(中略)緊対室は、怒りと虚しさが入り交じった奇妙な雰囲気に陥った。
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左翼運動家としての本質。自分がそうだから、きっとあいつもそうだろう・・・。責任と無関係で批判だけをしてきた人間の本質と言えるでしょう。
極限の状態でこそリーダに問われる資質。それは「人を信頼し、その人が最も力を発揮できる環境を用意し、責任は全て自分で負う覚悟」だと私は思います。自らが手を下すのは楽ですが、それでは組織を活かすことはできません。
私自身は極限の状態に放り込まれた時、どのような本質を曝すのか。
現場での事実を通して、様々な事を教え・考えさせてくれる良質のノンフィクションです。
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暴走する原子炉。それは現場にいた人たちにとって、まさに「死の淵」だった。それは自らの「死の淵」だけではなく、故郷と日本という国の「死の淵」でもあった。
このままでは故郷は壊滅し、日本は「三分割」される。
使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いをつづけた男たちは、なにを思って電源が喪失された暗闇の原発内部へと突入しつづけたのか。また、政府の対応は……。
「死」を覚悟しなければならない極限の場面に表れる、人間の弱さと強さ。
あの時、何が起き、何を思い、どう闘ったのか。原発事故の真相がついに明らかになる。
菅直人、班目春樹、吉田昌郎をはじめとした東電関係者、自衛隊、地元の人間など、70名以上の証言をもとに記した、渾身のノンフィクション。
原発推進派、容認派、脱原発、卒原発の別なく、すべてのかたに読んでいただきたいノンフィクションです。ニュース報道では知らされなかった真実がここにあります。
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東電の対応を東電側の視点から描いたこの本。震災、原発関連の本を読むたびに心が痛み、自分の無力さを想いが、この本も例外ではなかった。一般的には原発事故で非難を浴びている東電だが、この本を読む限り、そんな東電の人たちを非難することは出来ないと思ってします。現場で命をかけて対応にあたってくれた多くの人たちがいたからこそ、今こんなところでのんびりとPCでレビューを書いていられる訳で、その存在を無視していけないと強く感じた。いけないのは東電の仕組みや、これまでそれを放置してきた行政などであって、当時の現場職員には落ち度はなかった、むしろその非難を一身に背負いながらまさに命がけで戦ったとうことがよく分かる。被曝された方、避難された方にとってみればそれを死闘だとか、命がけだとか思えないだろうが、少なくともそれを客観的に見ている自分には東電やそれに協力した人々、特に吉田所長に敬意を表したい気持ちになる。最後にこの事故の最悪の想定をチェルノブイリ×10と表現していたこと、日本は分断される可能性があったということが書かれている。可能性としてはその程度はあっただろうと思うが、現場責任者の言葉としてはとても重いものを感じ、背筋が凍る思いだった。まだまだ原発事故への対応は始まったばかりだが、こうした現場の一人ひとりに思いを巡らすことが必要だなと改めて痛感した。
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東日本大震災に伴う福島第一原発の事故は、安全基準の見直しを
する機会があったのにそれをして来なかった東京電力の罪は重い。
しかし、起こってしまったことはどうにかしなければいけない。
本書は地震直後から福島第一原発の最前線で事態の対応に当たって
来た人々のドキュメントである。
予想を遥かに超える大地震と大津波。全交流電源喪失、そして発電機
の水没。本来であれば制御盤に表示される原子炉の状態も分からない。
1、2号機の中央操作室の当直長や運転員たちは、重装備の上で
何度も原子炉建屋への突入を試みる。
原子炉建屋への注水作業に駆け付けた自衛隊員は、防護服の内側の
線量計が鳴る中、信じられない光景を見る。自衛隊の放水を誘導する
為に、ひとりの職員が外に立っている。
「各班、必要最小限の人数を残して退避せよ」。原発が最大の危機を
迎えた時、当時の吉田所長から部下や関連企業の作業員に退避
命令が出る。
福島第二原発に退避した人たちは、その後、続々と第一原発へと
戻っていく。関連企業の社員は、戻ることを許可いしない社長に
対して涙ながらに懇願する。「行って、手伝ってやりたい」と。
このまま、ここで死ぬかもしれない。そんな極限状態の中で、
暴走しようとする原子炉をどうにかしようとあらん限りの力を
注いだ人たちの証言が満載だ。
原発事故関連の本はあまたあるが、現場の人々が実名で登場し、
あの緊迫した状況の中で、いかに対処して来たかがよく分かる。
そして、改めて当時の首相であった菅直人には呆れた。事故翌日
の現地視察や東電本店へ乗り込んで怒鳴り散らしたことは他の
本にも書かれている。
現地視察の際、出迎えた東電の副社長に挨拶もせず食ってかかる。
免震重要棟へ入る際に「除染を…」と言われれば「そんなことをしに
来たんじゃないっ!」と怒鳴りつける。周りには作業から返った
作業員が大勢いるのに…だ。
「逃げようとしても逃げられないぞ」。本店へ乗り込んで怒鳴り
散らした時には、テレビ会議システムで第一原発にもその声は
届いていた。
逃げるどころか、踏み止まって事態に対処している人たちにもその
声は聞こえていた。
アメリカからのプレッシャーでおかしくなっていたんじゃないのか?
本書では菅直人本人にも話を聞いて、言い訳を掲載しているが
どう考えてもあの時の日本は「宰相不幸社会」だったよ。
福島第一原発の事故は人災でもあった。だから、美談とは捉えた
くはない。しかし、その現場には一度は自らの命を捨てようとした
人たちがいたんだよね。
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正直言ってページをめくる度に泣ける本だ。昨年の暮に喫茶店でお茶を飲みながら読んでいたが涙と鼻水が溢れてきて大変な思いをした。
大震災後に暴走する原子炉を食い止めるようとして、命を賭けて現場に踏みとどまり原子炉の側まで行き圧力弁を開けようとしたり注水をしようと必死の戦いを挑む男たちの物語は、まさに中島みゆき「地上の星」がバックに流れるようなドラマだ。勝利が見込めない中で何ができるのか、そして大半の人間を退避させた後に最後まで残る彼らの活躍は胸を打つばかりだ。
だがしかし、その時に現場で休憩も取らずに食うや食わずの作業を続けた彼らの一人ひとりの活躍は確かに凄いと納得はするのだが、それを無条件で賞賛することだけで良いのだろうかという疑問も持つのも事実だ。
即ち、感動のドラマ一色になっている本書の影で、原子炉の暴走に際して本当に吉田所長を筆頭にした彼らの作業の内容そして手順が本当に最善であったのか、もしかして被害をもう少しばかりでも小さくするための方法があったのでは無いだろうか、という観点の検証は本書には決定的に欠けているのが残念だ。
原子炉の事故としては史上最大級のものであり未だ被害の収束すら覚束ない現実、そして未だに東電本社・政府の役割と隠蔽工作もどきの大本営発表の繰り返しで本当の検証がされる気配すら見えない現実を考えると、現場の努力にだけ焦点を当て「精一杯やった」ということだけでは後世に何も残らないことが危惧される。ようやく現場の作業に従事した人間のインタビューができる状況になったこのタイミングだからこそ、その観点で作業内容の再構成をする努力をするべきではなかろうか?
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3.11の福島第一原子力発電所の事故についての書籍は巷に溢れかえっている。
本書はなぜ事故が起こったのか、原子力は必要かという事には言及せず、3.11の事故から現場の人はどのように考え、どのように行動していたのかをインタビューを通して紹介している。
現場の人にインタビューし、書籍化したのは少ないのではないかと思う。
この点では本書は他にはない特徴である。
内容に関しては、筆舌に尽くしがたいという印象である。
発電所がブラックアウト(前交流電源喪失)し、建屋内の放射能濃度が高くなり現場に行く事が困難であるという状況で、東京電力の操作員は決死の覚悟で現場に行き、バルブをひねったのだ。
マスコミがよく言うように、指をくわえて何もせずに中央操作室で立っていただけではないのだ。
現場の生の声。
報告書やどっかの専門家、コメンテーターが書いた本とは一線を画する書籍であり、まだまだ東京電力も捨てたもんじゃないな。と思える一冊である。
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日本を救った人たちが克明に描かれている。
現場の力は凄い。本当に頭が下がる。
自分はメーカーで勤務しているが、現場至上主義は行き過ぎはよくないが、逆に軽視される傾向もどうかと思うことがある。
震災時、自分は本社で精一杯のことをやり続けたが、皆も精一杯のプロフェッショナリズムを発揮したと信じている。
久々にラインが稼働したときの現場の方々の話を聴いたことをよく思い出す。
ホワイト、ブルー・・難しい。
いずれにせよ、身を削りながら日本を守ろうとしてくれた方々に感謝したい。
吉田元所長が一日も早く回復されることを心から願う。
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何がいけなかったのか…。現場は命がけで対応した。現場はいつも懸命だ。利権…倒すべきものはその考えなのではないのか。
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東日本大震災における福島第一原発の現場で、死 を覚悟しながら事態の収拾に全力を尽くした方々 のノンフィクション。実際亡くなった方も含め て、このまさに懸命な努力と賢明な判断、そして いくつかの運がなければ、日本という国は一体ど ういうことになっていたか。想像を絶する状況の 中で対応された方々に頭が下がると同時に、そら 恐ろしい。
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感動した。日本人なら、四の五の言わず読め、と言いたい。
3・11の津波に起因する福島の原発事故。その被害を最小限に食い止めようと、命を賭して、そうまさに命を賭して守った吉田所長とメンバーたち。
自身、あるいは家族を思いすぐにでも逃げ出したいような状況下であるにもかかわらず、踏み止まり戦った。
戦争ではないが戦ったという言葉が適切だろう。
そして吉田所長のその後の運命はあまりにむごい…
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約400ページを3日間で読み切ったのは、自分の中ではかなりのペース。
それくらいのめり込むほど、興味深い内容だった。