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普通の人間よりも“ネコ耳娘”のほうが良かったなあ。
2005/08/26 10:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
爬虫類がそのまま人間化していたりネコ耳少女だったり、この作者の作品には、多くの亜人達が登場する。様々な人種を表現する手法としても効果的だし、「ネコ耳娘、萌え〜」な人々をファンに取り込むのにも効果的だ。ほとんどの作品に当たり前のように登場していただけに、本書では少々違和感を感じてしまった。
内容は、期せずしてハーレムのような生活を送ることになった男性の話。多くの男性が一度は夢見る世界だが、望まざることとなると、そうそう良い気分ばかりではないようだ。たまたまハーレムのような状態になっただけなので、それぞれの人間関係や思惑が絡み合い、どちらかというと息が詰まる生活。だがやはり、我々一般人から見れば、贅沢な悩みである。
本書は、分類上はエロ漫画ということになる。同人誌を除いては初めてとのことだが、なかなかどうして上手いストーリー展開である。作者自身があとがきで述べているように、「苦労した」結果であろう。
この作品がネコ耳でなかったのは、連載誌の方針とのこと。確かに、雑誌独自の“色”というのは大切だ。だが、たまに毛色の違う作品を載せるのも、アクセントになるのではないだろうか。登場する女の子達がネコ耳だったら、もっと可愛らしくいやらしくなったはずだ。作者が残念がる気持ちも分かる。