読割 50
電子書籍
梁塵秘抄
著者 植木朝子
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん――平安時代末に大流行した「今様」を時の帝王・後白河院が編纂した『梁塵秘抄』。目新しく派手な魅力をもつがゆえに今様と呼ばれ...
梁塵秘抄
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梁塵秘抄 (ちくま学芸文庫)
商品説明
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん――平安時代末に大流行した「今様」を時の帝王・後白河院が編纂した『梁塵秘抄』。目新しく派手な魅力をもつがゆえに今様と呼ばれた歌謡は、貴賎を問わず大流行した。その主な担い手は社会の底辺を生きる女性芸能者であったが、今様の魅力に取りつかれた院は、周囲に眉を顰められながらも、遊女や傀儡女を召しては習い、狂おしいまでの熱中ぶりであったという。本書には、みずみずしく時にユーモラス、また時に悲惨でさえある、『梁塵秘抄』の生き生きとした今様から代表歌を収録。懇切な解説によってその世界が現代によみがえる。
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紙の本
丁寧かつ分かりやすい
2015/08/31 10:31
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
遊びをせんとや生まれけん、というフレーズに魅かれ、日本の中世での歌謡を少し理解したいと思い、いくつか出版されているなかから本書を選択した。
書き下し文と現代語訳の組み合わせで編集されていることがポイントだった。現代語訳はこ日本語としても十分味わえる洗練度であり、注釈のレベルも再検索するような不親切なものではなく丁寧に、きっちり編集されている。これは編者のお人柄がでているつくりであろう。よき人をえたものある。
仏教関係の歌が多くそういうそうい時代であったことへの理解、そして日本の各地で歌われた拡がり、生業や恋愛の歌など、幅広く編纂した上皇の貪欲さを空恐ろしくすら思った。
紙の本
平安時代末期に流行した歌謡を集めた一冊です!
2020/04/12 12:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、平安時代末期に編まれた歌謡集で、当時流行した歌謡を収集して、後白河法皇が編纂したと考えられている一冊です。例えば、私たちが聞いたことがあるものとしては、「 遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ」や「舞え舞え蝸牛、舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴させてん、踏破せてん、真に美しく舞うたらば、華の園まで遊ばせん」などがあります。こうした歌謡の担い手は、当時の社会の底辺を生きる女性芸能者であったということですが、その魅力に取りつかれた後白河法皇は、周囲に眉を顰められながらも、遊女や傀儡女を召しては習い、狂おしいまでの熱中ぶりであったと伝えられています。同書を読まれて、当時の流行歌謡、あるいはそれらを担った者たちの心情を味わってみては如何でしょうか。