電子書籍
様々な角度から
2018/07/25 13:43
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物学者として研究した見地から、そしてご本人が猫好きなことも手伝って、文章は読みやすく、それでいて初めて知ることも多く興味深かった。
猫とは切っても切れない日本人との歴史と文化。
それを思うと、上手な共存を考えなくては・・・と思わせられた。
紙の本
猫は好きです
2016/06/16 18:57
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ねこのすごいところが、分かりやすく書かれている。子供の頃ねこを飼っていたので、納得しながら読んだ。野生の感覚を未だに持ち合わせ、しかも人間とうまく生活しているあたりは、見習うべきものがある。ただし、嗅覚、聴覚等人間が遠く及ばない分、ねこにもストレスがあるのかも。日本人の古くからあったねこ文化は驚くのもがある。夜間の良く見える目が私も欲しい。
紙の本
ねこの殺処分ゼロの社会へ
2016/03/02 20:08
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
ねこの飼育数がイヌを上回り、空前のネコブーム到来です。私は、どちらかと言うとイヌ派ですが、ねこのことも知りたいと思い読みました。
内容は、ねこの強さ(第1章)・ねこの感覚力(第2章)・ねこの治癒力(第3章)・日本ねこ文化(第4章)・ねことの共存社会(第5章)でした。
ねこは、ハンターとして極限まで進化したすごい身体能力(走力・跳躍力・鋭い牙と爪等)と研ぎ澄まされた感覚器(優れた動体視力・人間の5倍の聴力・人間の10万倍の嗅覚・空気の流れや気圧の変化を感じ取るヒゲ等)を持っているとのこと。人の声を聞き分けることができ、耳で喜怒哀楽を表していることに加え、母性本能が強く、瀕死の状態でも娘ねこの鳴き声に反応する母ねこの話(104ページ)には感動しました。また、昔からねこと日本人の相性は良かったようで、江戸時代には現在のねこブームを遥かに凌ぐ大ねこブームがあったとは、日本のねこ文化は筋金入りです。
一方、ねこの年間殺処分は何と8万頭(4分の3がノラねこ)にものぼり、日本は決してねこ(イヌもそうですが)にとっての「天国」ではありません。この殺処分を減らすには、ねこが天寿を全うするまで飼う覚悟とノラねこにはエサやりをしないことが要点のようです。つまり人間の責任が求められており、ねこブームだからこそ、殺処分のない、ねこに優しい社会の実現に向けた更なる取組が必要と思いました。
ところで、私はねこを飼ったことはありませんが、亡き母は子供の頃、ねこを飼っていました。買い物には必ず連いてきたり、帰宅時は迎えてくれたりと大変賢く、心臓を患い病床に伏せりがちな祖母を心配し、常に寄り添い、最期も祖母の枕元で亡くなったと聞きました。ねこは、祖母や母のことをどのように認識していたのか、山根氏に聞いてみたいものです。
紙の本
ねこはすごい
2016/02/28 18:07
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投稿者:アストンマーチン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハンターとして優れた、猫の体の秘密がよく理解できました。ふだん何を考えているのかわからないねこの心の動きをもう少し解説してほしい。のらねこと地域ねこの違いは納得できます。
紙の本
知らなかった
2016/08/21 20:30
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投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫大好きの私が知らなかった事が沢山ありました。
「強さ」「五感」「観察力」「治癒力」猫の特徴がたくさんしれておもしろかったです。
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筆者のネコへの思いが強い分、思想というか考えが前面に押し出されているが、新書という読み物の性格上、有りと思う。ネコの研究はまだ犬に比べてだいぶ少ないんだな。殺処分を無くして存分に愛で、ネコ先進国たれ、と。
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研究論文っぽい文章だった前作から2年、
章ごとにきちんとまとまった解りやすい内容に進化♪
ねこの“すごさ”をするに最良の本です。
進化の過程で身に付いた身体能力、感覚等の理科的な
“すごさ”から、人間に影響を与えた“すごさ”まで。
能力というのはある一定の器があって、
その中で、ある能力が特出すれば、
ある能力は劣ってしまうという不思議。
ねこに必要な能力、劣っても大丈夫な能力、その対比。
生物って本当に興味深いです。
人に対する“すごさ”として、
遥か過去からあったねこブーム、
癒し、地域ねこ等々にも焦点を当て、幅広く、かつ、
豊富なデータをも紹介してあり、楽しめました。
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時速50キロで走る。嗅覚は人間の10万倍。1.5メートル跳ぶ。人間の心の病も治癒する…。注目のねこ研究者が、「猫島」での長年のフィールドワークで得た、ねこのすごい生態や行動などを紹介する。
「ねこはすごい」と同じ著者だから内容にかぶりがあるのは覚悟の上で読んだ。それでも「ねこの視力は人間の10分の1」「動体視力に優れ、動く物体がコマ送りのように見えている」「赤色は見えない」「聴力は人間の5倍」「実は味音痴」etc.読んでいて飽きなかった。
(B)
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猫はすごい、可愛い最高
なんだけど、猫好きの気持ちが溢れて溺れそうになるので要注意。
ヒトの目とネコの目を比較し細長くなる理由が面白い。夜目がきくようになるためには必要な進化を。
可愛い
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猫は、身近な存在だけど、知らないことが多い…
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猫は、身近な存在だけど、知らないことが多い…
研究の成果…
これまでにも、ペットシッターである南里秀子さんが執筆された『猫、ただいま留守番中』など、ねこの関連本を読んできました。この『ねこはすごい』は、動物学者である山根明弘さんが書かれた本ということで敷居が高いのかな(?_?)と心配しましたが、決して博士論文(_;のような内容ではなく、研究の成果を噛み砕き、易しい言葉で綴った文章で読みやすいものでした。しかし、一方で、もう少し突っ込んだ話が聞きたかったと無い物ねだりをしてしまいがちなのが読者というものではないでしょうか(・・?是非、続編を期待したいと思います。
著者が一番伝えたかったこと…
「ねこたちの必死に生きる姿」とのことです。我が家でのんびり昼寝している縞子とBelleを見ていると感じにくいことですが、野良猫たちは(本能とは言え)、夫々の処世術を駆使して、寒さをしのぎ、エサを得て暮らしているんですよね。私たちも頑張らなくちゃ。
愛猫の殺処分
驚くことに、殺処分されるねこのうち、およそ4分の1が飼い主などによって行政施設に持ち込まれたものだそうです。突然の転勤による引っ越しや、予期せぬ家庭の事情によって飼うことできなくなったとき、どのような選択肢があるのかについて、あらかじめ調べておくことも飼い主の責任なのだと思います。
ねこはセラピスト
「ねこと暮らすことによって、心の病が改善したという例は、いろいろな文献のなかに見つけることができる。」とのことです。著者は「不幸なねこをなくし、人とねこのよりよい共存関係を築くには、まず寂しい思いをしている人や、社会から孤立した人を、地域社会のなかにつくらないようにすることだ」と書いています。
メスはえらい
地球ドラマチック・選「野生ヒョウのマナナ~絆を深めた17年間~」というドキュメンタリーを観た時に、野生ヒョウのメスの生涯がいかに過酷か知りました。でも、今、我が家で寝転んでいる縞子の母親も野良猫のメスとして、負けず劣らず過酷な生涯を遂げたのだろうな…と思うと、複雑な気持ちになります。
猫を愛するということ…
我が家は、相変わらず、3人の人間と2匹の猫による珍道中ならぬ、珍生活が繰り広げられています。最近は(彼ららも衣替えの季節なので)休みの度に自転車でホームセンターへ猫草を買いに行くのが日課(週課?)になっているのですが、私は道中で出逢う(よその)猫たちが、どうしても他人(他猫?)だと思えないのです^^;
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■本書を手に取った理由
実家で飼っている猫のことを少しでも知れたらという思いから。
また、身近な猫の何がすごいのかタイトルを拝見し気になった。
■本書を読み終え感じたこと
可愛いだけの猫ではなく、本来の猫の生き方や生命力に関して強い力を感じた。
これから猫と共存する社会に向けての課題解決は、少しずつですが、良くなるよう自分も出来ることから始めようと思えた。
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( ..)φメモメモ
猫のヒゲは通常の体毛よりも3倍ほど皮膚の深いところから生えている。「触毛」と呼ばれ、口と鼻の間の両側と目の上から上方に伸びている。
毛根のまわりには多数の受容器と神経細胞が存在し、嗅覚や視覚と同様、顔のまわりに張りめぐらせたアンテナのように外界の情報を集める。
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動物学者である著者が、ねこの優れた身体能力や感覚器の鋭さ、人間の健康増進の効果、日本のねこ文化など、ねこの生態や行動などを解説。人とねことの共存社会に向けての提言的な内容も含まれる。
個人的にねこは特に好きでも嫌いでもないが、身近な人が大のねこ好きなので、話のタネになればと読んでみた。動物としてのねこの卓越したスペックなど、ねこについて多面的に理解が深まり、もともと猫に対して興味がなかった自分にとってもなかなか面白かった。
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圧倒的な、ねこ礼賛本。タイトルからして「ねこはすごい」である。
著者は「ねこの秘密」という本も著していて、そこにもねこのすごさが述べられてはいるが、一段と礼賛度が増している。
ねこの高い身体能力・殺傷能力(ねこの大きさのトラやライオンと暮らしているようなものだ、と)を伝えられても、ねこビギナーは恐れるだけかもしれないが、ねこジャンキーは、うちの○○ちゃんは本当はすごいつよさなのだ、と胸を張るだろう。
ねこのすごさは、飼い主を治癒する、いわゆる癒し力にもある。ねこを飼っている人とそうでない人で、心拍数や血圧を比べると、平常時だけでなく、ストレスを与えた時の上昇や回復時間も有利な値をしめし、仕事や学業の成績アップにも貢献しているのです…というのは眉唾だとは思うけれど、やはり愛する動物と暮らすことの恩恵は僕自身も強く感じる。あながちウソでもあるまい。そういえば、子どもの自閉症が改善した、なんていう話も読んだことがある。
そうはいってもねこを飼えない人や、ねこが暮らしにくい社会もあって、そういう点にも言及されて入るものの、やっぱり、ねこ好きがあらためてねこに惚れなおすための本であり、ねこ入門にはハードルが高いように思う。
ねこ好きなら読むと幸せになれるから、僕はそれでいいけどね!