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青年マリユスの生い立ちと恋
2020/04/03 16:13
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この第三部では青年マリユスが主人公。王党派である祖父の逆鱗に触れた為、父子は断絶させられていた。だが、父の死をきっかけに、マリユスは自分の人生を見つめ直す。祖父に勘当されたマリユスは不遇をかこつが、ある日、彼に運命的な出逢いが訪れる。
マリユスがコゼットに惹かれていく様は、明るい輝きに満ちている。リュクサンブール公園の章を読むと、誰しも初恋の記憶を呼び覚まされるのではないだろうか。この章と、ジャン・ヴァルジャンがテナルディエ一味と対峙する章が、この卷で一番面白い。
また、この卷には、共和主義に傾倒する様々な青年が登場する。当時の若者たちの様相を窺い知るのも興味深い。そして、虐げられた貧困層に寄せる作者の深い眼差しも感じることができる。
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久しぶりにレ、ミゼラブルを読みたくなった。
2019/05/17 05:45
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投稿者:Blue Water - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の時に読んだレ、ミゼラブルを読みたくなったので、購入しました。
神父がジャンバルジャンに与えた物は、金や銀の燭台や食器だけなのかを、もう一度、読んで思い返したかった。
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意外な展開
2002/07/01 17:30
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投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
(表4より)第三部「マリユス」。頑固な祖父にさからって、ひとり下宿生活をはじめたマリユスは、窮乏の生活の中で、しだいに共和主義に傾倒してゆく。そのころ、彼が毎日散策に出かける公園で必ず出会う親娘があった。誇り高く純真な青年マリユスは、その未知の少女の清らかなまなざしにとらえられ、可憐な姿に憧れをいだく。娘は、ジャン・ヴァルジャンに養われているコゼットであった。
こうやって書き写すと、うまいこと要約された良い文章だなぁと思うけど、相変わらず無駄話が多いな。第1章は「パリの微粒子的研究」と題された、浮浪児に関するエッセイ。19世紀のパリの風俗が書かれているという点で面白くはあるけれど、物語の筋にはほとんど関係無いので冗長といえば冗長。
いずれ、150ページを過ぎたあたりから物語は展開していき、意外な人物が意外な形で登場して面白くなってくる。ラストはスリリング。うー、早く次を読もう。
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マリユスの話。
2018/09/30 12:01
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投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミュージカル映画から入ったクチなので「マリウス」に慣れているがここでは「マリユス」。
アンジョルラスに関する描写が見事でうっとりする。
マリユス視点のマリユスがストーカー過ぎて苦笑する。警察の方ー!
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名作中の名作。ユゴーの代表作の一つ。何人かに訳された中の1つで佐藤朔訳版。訳が古いので文体なども古く、いま読むと読みづらい作品です。ユゴーの作品はストーリーを追うだけではなく、当時の物語の背景などわき道が多く更に読みにくい。しかしユゴーワールドに入り込んだら最後、次を次をとどんどん惹かれ最後まで目が話せなくサイドストーリーなども楽しみになってしまう。フランスに興味が出てくる作品です。
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第三部「マリユス」。頑固な祖父にさからって、ひとり下宿生活を始めたマリユスは、窮乏の生活の中で、次第に共和主義に傾倒してゆく。その頃、彼が毎日散策に出かける公園で必ず出会う親娘があった。誇り高く純真な青年マリユスは、その未知の少女の清らかなまなざしにとらえられ、可憐な姿に憧れを抱く。娘は、ジャン・ヴァルジャンに養われているコゼットであった。
この巻で重要人物となっていたジョンドレット一家が実はジャン・ヴァルジャン、そしてコゼットにとって因縁の相手であったという事実に驚いた。
だんだん複雑に絡んでくる人間模様と、近づく革命の狼煙に、物語の続きが気になって読むスピードが早くなった。
マリユスとコゼットはどうなるのか。見守っていきたい。
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第三部「マリユス」。例によって、ユゴーのパリ描写が多い。最初はパリの浮浪児の描写、そして学生たちがつくった共和組織、ABCの会の様子を描写している。マリユス・ポンメルシーは、テナルディエがワーテルローで偶然救ったポンメルシー大佐の息子である。王党派ブルジョアの祖父に育てられるが、やがて父の偉大さを知るようになり、ボナパルティストとなる。そして、弁護士となったマリユスは、謎の白髪の老人ルブラン氏を知り、その娘に恋するようになる。クライマックスは、ジョンドラッドがルブラン(実はジャンバルジャン)を待ち伏せし、娘(コゼット)を人質に脅迫しようとし、それが失敗すると、ルブラン氏を殺害しようとする場面である。マリユスはジェヴェールに相談し、決定的な場面で発砲するように打ち合わせをしていたが、ジョンドラッドがテナルディエであるとの告白をきき、父の遺言(テナルディエを救え)と自らの恋の間に迷う。結局、マリユスが逡巡している間にジャヴェールが踏み込んでテナルディエとその協力者パトロン・ミネットを逮捕するところで終わる。犯罪社会の描写を通して、悪の考察もあり、自然界では鳩に作られた者が鷹になることはないが、人の世ではそれが起こるという言葉には深い意味があるだろう。
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ようやく3巻目読了。2巻目と同様、本筋にそれほど関わらない冗長な部分がとっても苦痛。・・・だから上下2巻本なども出ているのですね。忙しい現代人には・・・
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いよいよマリユス登場で主役が勢ぞろいしました。これからが革命に向けても加速していくんでしょうね。それにしても、悪党は人の顔をよく覚えているものですねぇ。
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うんちくが長くて長くて、辟易としたけれど、やっぱり面白い。マリユスが絶望的な二者択一に迫られるシーンは、本当に手に汗を握った。
登場人物たちが複雑に絡み合ってきて、いよいよ、という状態で3巻は終了する。役者はそろったのか、これからが本番という感じがするので、感想は後ほどまとめて書くことにする。
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マリユスはストーカーでしたw
綺麗になったコゼットに一目惚れしたのはいいとして,家まで付けていくなんてwジャン・バルジャンに警察だと疑われてもしょうがないよね。
そしてまたでたジャベールさん。なかなかあきらめませんよね,このオジサン。。。はやくジャンに平安な時間が訪れてほしい・・・
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レミゼもようやく3巻終わりました。
マリユスのターン。
マリユスは映画だと、ただの愛に生きるピュアな良い子かなあという感じで、良さが全然わかんなかったんですが、こうして半生を読んでみると、わーん、名刺とかつくっちゃって、家出とかしちゃって、バカな子だ・・!と思いつつも、なんだかとてもじわじわきます。
待ち伏せのところ、あれ映画にはなかった・・? すごくよかったなぁ・・。
レミゼは文章とか言い回しも魅力的だけどちゃんとエンターテイメントしているというか、ハラハラドキドキ感が毎回すごいなあと思います。
つぎもたのしみ!
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第三部「マリユス」
新たな主人公、マリユスの一族の話とマリユスの生い立ち、そして、思考の変化を追っていった。最後は、マリユスの父親の恩人であるテナルディと対峙して終わっていく。
全体的に面白くなかった。思想的な話もイマイチに思えた。
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本当に面白い。はらはらドキドキしてしまう。
マリユスがコゼットを追いかけているのを警官だと勘違いして逃げられる。
「マリユスー!」
隣人がテナルディエ夫妻だった。
「お前らかこの野郎!」
「ジャヴェール警部に会いたいと言えばよろしい」
「あかーん!」
この巻は一番面白かったです。新しく出てきたマリユスが、今までの因縁や伏線を見事にあの一室で回収しながらのアクション。
ジャヴェールが登場してその場を収めるシーンは小説ではなくドラマや漫画のような雰囲気。
ジャンはどうなる事やらと、助けてもらった後のいざこざを心配していたので、逃げてくれてよかったです。窓から逃走。次の巻を買っておいてよかった。
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悪党どもが捕まるところや、登場人物の偶然の出会い方は、笑っちゃうくらい単純なんだけど、先が気になって最後の方は一気に読んでしまった。ピンチを難なく切り抜けるジャン・バルジャンが男前過ぎる。