紙の本
食にまつわるホラーな女たち
2016/11/09 22:07
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべての欲の中で、食欲が最も人間を形成するものはないと思う。男女の食の嗜好はかなり重要。話に出てくる女たちは、どこか病的な面があり、自分を追い込んでしまい、破滅しかねないところがみられ、恐怖でもありました。
紙の本
何をイライラしてるのか
2024/04/03 11:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
全編通して、作家さんのイライラが伝わってきた。
何に対して怒っているのか不満があるのかわからないけど、
とりあえずおもしろくない。
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食にまつわる問題を抱えた人びとの物語。
後半に行くに従い、ちょっと狂気じみた語りになっていく。
人間の欲求の一つである食は
人を狂わせる名選手のようだ。
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2015年41冊目。
最近、食べ物小説がふえたなあという印象があり、食を取り上げた作品が好きな私としてはうれしい。
しかし、この短編集は、ラストはどれも明るいのですが、読み始めが何だか苦いせいか、出てくる食べ物が余りおいしそうではなかった……
残念。
どの作品にも、小柄でおなかが出た、髪の薄い50代後半の男性が登場します。
いいキャラです。
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『給食のおにいさん』がおもしろかったので読んでみた。
期待を裏切らずおもしろく読めたのだけど、設定がちょっと特異な気がして、『給食の~』ほど感情移入できなかった。
ただ、「同じものをおいしいと思える」とか、「一緒に食べていて楽しい」という気持ちは大切だと同感した。
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ストーリー ★★☆☆☆
料理度 ★★★★★
ほのぼの度 ★★☆☆☆
人前で食事ができない女性。
料理が下手なことがコンプレックスの女性。
ストレスのせいで、味覚が無くなってしまった女性。
…など、食をテーマに語られる短編集。
出てくる料理はおいしそうなのですが、どのストーリーもスパイシーというか、ひと癖あります。
ほっこりした読後感を求める方は少し、注意が必要かもしれません。
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絶賛はしないけどおもしろかった。この前に読んだすしそばてんぷらよりおもしろかった。もう少し起伏がある感じ。人とごはんが食べられない、料理下手、味覚障害、などなど、食べることが楽しいことではない悩みを抱える人が出てくる。
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食べることか、なんか嫌になってしまうような、食にまつわる小編を集めた短編集。
まさに、タイトル通りにキッチンでブルーになりたい人にはお勧め。
あと、拒食症的な感じで、ダイエットを試みたい人にも、どうぞお読みくださいと言ってあげられます。
6つの小編のなかで、後味が悪くなかったのは、個人的には1作品だけ。
一段奥に深い意味があるのかもしれないけど、私にはそこまで読み取れなかったので...
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日々生きていくのに不可欠な食。
窮地に陥った主人公たちが食を通して人とふれあい、明日を生きる活力を取り戻していく。心にそよ風が吹き抜けるような読後感でした。
6編すべてに登場する「小柄でお腹だけぽっこりと出た髪の薄いマスター」も絶妙なスパイスになっています。
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≪読んだら次に,何を(誰と)食べる?≫
個人的に,料理の美味しい映画や小説には素晴らしいものが多いと考えている.
実際に食べることはできないけれど,描写や雰囲気,比喩なんかでおいしそうな料理と,それを食べる人を感じると,おひさまの光を浴びたときと同じ気持ちになる.
本作,「キッチン・ブルー」は,ストーリィとしては中々入り込むことはできなかったけれど,やっぱりおいしい料理は人を救うということを再認識する本だった.
そして,だれが作るか,だれと食べるかも,重要な要素として,幸せや充足感の一部として,大切なものとなっていることが,わかる.
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”食”関係の何かしらがキーワードになっている数編の作品群。 敢えて共通して描かれるキャラクター(特徴点?・描写)が存在していて、その点も面白い。
著者の、以前の作品「給食のお兄さん」シリーズも読んでみたくなった。
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SNSに次々とUPされる美味しそうな料理。
美味しいもののためなら行列もいとわない人々。
そんなものを見慣れてしまっていた私の脳ミソに、
この小説はガツンとひとつ衝撃を加えてくれました。
そう、この世の中のみんながみんな
食べることが大好きで、手料理が幸せの象徴で
美食万歳なわけではないのだ。
食べることが苦痛だったり、美味しいものを楽しめなかったりで
誰にも言えず悩んでいる人がいることも
心のどこかにそっととどめておこうと思う。
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16/07/05
かわいい表紙で心踊る。
キッチンに立ちたくなるような、誰かのために料理をしたくなるような。「おいしい」は、「たのしい」で「うれしい」、だよね。
・人生も食卓だ。起こることは食べ物。心を躍らせる美味も、顔を歪める苦味も、ともに囲む人たちと分かち合う。
──そして、何かが生まれる。(P230 ままごと)
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料理をモチーフにした話しは多い。
そして、そういう話しは結構好き。
「キャバクラの台所」が斬新で面白かった。
「さじかげん」はすごく良くわかる。
さりげなく、どの短編にもバーのマスターが出ている。そういうのも好き。
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人前で食事を摂れない女性、階下の騒音のせいで味覚障害に陥った女性、豪華な手料理をふるまう女性に振り回される男性…そんな食の悩みを抱えた彼女彼らのエピソードを集めた短編集です。
こんなふうに「食」の悩みに焦点を絞ってユニークなお話にまとめた小説はあまりないかもしれない…、新鮮さを感じながら楽しく、ときに切なく読めました。
登場人物も地に足を付けて頑張って生きている、という匂いのするリアルなキャラクタばかりで、自然と彼らを応援したくなるような気持ちにもなれました。
話にもちょっとしたひねりが利かされていますし、これから楽しみな作者さんだとも思いました。