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『どんな場合、自分の伝えようとする中身を相手が受け取ってくれる形に再構築しないことには絶対に伝わらないにです。』
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教える場合には、伝えられる側の立場を考える必要があるとのことです。
伝わらないのは伝える側に問題がある場合もあると。耳が痛いですが、心に留めたいです。
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伝え方・伝えられ方について考えさせられる一冊。さすが、いろいろなところで推奨されるだけのことはある。
序章 「技術」とは何か
第1章 なぜ伝えることが必要か
第2章 伝えることの誤解
第3章 伝えるために大切なこと
第4章 伝える前に知っておくべきこと
第5章 効果的な伝え方・伝わり方
第6章 的確に伝える具体的方法
第7章 一度に伝える「共有知」
終章 技術の伝達と個人の成長
P.32 伝達された技術を使うということは、先人の経験や考えを手っ取り早く自分のものとして使うことを意味しているのです。
これっていつも自分がやっていることでもある。それはノウハウ本を読むこと。ハウツーが書いてあるものを読んでからのほうが圧倒的に効率がいい。けど、本読んでちゃんと活かしてる人ってそう多くない気がする。
P.51 伝える側が、いくら「伝える」という動作を必死になって積み重ねたところで(中略)「伝えた」ことにはならないのです。
これが本書の問題提議。要は、伝える側の能動的な人だけでなく、それを受動する人を含めて様々な要因が、「伝える」ということに関して絡んでいるわけである。つまり、伝える≠伝わるなわけ。
P.53 本当に大切なのは、伝えられる側の立場で考えた「伝わる状態」をいかにつくるかなのです。
これが答え。俗っぽい言い方をすれば、思いやり。ここで伝える側の問題点について述べているが、また同様に伝わる側の問題点として、「知識を吸収しようとする意欲」について言及している。
この本はいろいろなところで取り上げられている。その要因のひとつが、福知山線の脱線事故であったり、回転ドアの事故であったりする。この本を読むとマニュアルについて?をつけたくなる。
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伝えるのは難しい。一方的に伝えても伝わるとは限らない。この点を注意しないと、伝える側の自己満足に陥る。
大学の講義でそんな思いをしたもんだ。
ト、2008.2.20
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物づくりの現場で、当然のこととして伝わっているであろう技術が、
伝わっていないことが、よくあります。
わたくしは本づくり(編集)が専門です。
本づくりの技術は、どこかで失われてしまっています。
これは日々、痛感します。
これは本じゃないよね、という本が平気で書店に並んでいます。
わたくしは小説も書くので、小説を書くという分野でも、
技術が伝わっていないのが、わかります。
これは小説とは言えないよね、というナニモノかが、
世の中に、あふれかえっています。
本も、小説も、人身事故を起こさないから、
社会的な問題になっていない、だけのことです。
生産現場での話だから、ワタシハ関係ナイと
思わないで、本の周辺に生息しているみなさんにも
ぜひ、読んでいただきたい1冊です。
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僕は、内視鏡を仕事にしているので、上手い医師の技術は「盗みたい」と常々思ってきました。
その一方で、疫学を教えるときは「上手く教えたら伝わるに違いない」という気持ちで、レクチャーや勉強会に臨んできました。
参加者の勉強の手間をはぶき、簡単に楽に学んで欲しかったのです。
内視鏡医としては「盗み」、疫学の教育者としては「楽して勉強してもらう」という、相反する立場が自分の中に混在していたのです。
この本の中で、
「 技術は「伝える」のではなく「伝わる」 」
のだと、畑村氏は書いています。
技術は「伝える」ということを正しくすると「伝わる」と私たちは思っている・・と本書にはあります。
でも少し違うのですね。
それは「伝える」側の立場で考えたことなのであって、技術は本来「伝わる」ものなのだと。
例えば「教育システムの充実」「資料の充実」「マニュアルの作成」・・・って大事ですよね?
でも、これは「伝える側の立場」からの方策なのです。
ただひたすら、システムや資料を作り続けた結果、あちこちで伝えることの形骸化が起きているのだ、と畑村氏は指摘しています。
確かに、病院でも使いもしないマニュアルなんて、山ほどありますからね。
疫学を教えていても、慣れてきて難しいポイントもそつなくこなせるようになればなるほど、少し違和感も感じていました。
本を読んで少しずつ前進していった、若かったときの「学びの楽しみ」「理解したときの快感」を、学び手から奪っているように思わないでもなかったのです。
そのせいでしょうか?
EBMワークショップの参加者が、スタッフになって一緒に教え方を工夫するようになったりは、なかなかないのです。
ICLSやACLSでも、大多数の参加者はスタッフになりません。
技術や知識を「伝えられた」ために、学びの魅力が無くなっていたのかもしれません。。
この本では、「受け入れ側の素地」なんてことを、言っちゃってます。
技術を受け止める側が、どれぐらいやる気があるのかが大事なんだよと。。
あ、それいっちゃあお終い・・・とも思いますが・・・・
でも、これを無視しすぎなのが今の医学部教育とも思うんです。
とにかく、底辺にフォーカスを合わせるのですが、やる気のある学生は勝手に全国を飛び回って勉強したりしている。
自分の学校にはほとんど寄りつかない。
学生は、教育者の熱意を見ていることが多いのです。
大学に寄りつかないのは、教えてやろうという熱意が感じられないからかもしれない。
脱線しましたが、
1、まず体験させろ
2、はじめに全体像をみせろ
3、やらせたことの結果を必ず確認しろ
4、一度に全部を伝える必要はない
5、個はそれぞれ違うことを認めろ
伝える側としては、こういうことが大事だよ、とのこと。
詳しくは本書を読んで下さい。
面白いです!
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いかにすれば効率よく学べるか、とか
これをすればすぐに上達する、というような
教わる側に対する指南書はよく見かけるが本書は逆
教える者がいかに上手に教えるか
それが組織力の如何に関わってくるという話である
なんとなくやっていた「伝える」ということを考えなおすいい機会になるだろう
もしかしたら、なんで言われたこともできないんだろと自己嫌悪になっていたことも
実は先輩の教え方が良くないだけかもしれない
詳しいレビューは
http://ameblo.jp/ttteratttera/entry-10387847973.html
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伝えるときは話すだけでなく、絵などを用いるとよい。相手のことを考えて話せ。自分と相手が同じような頭になっていないと伝わりにくい。今回感じたのはこんなところかな。さして新しい知識は入ってこなかったと思う。
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『はじめに』
・組織内で培ってきたすぐれた技術をいかに伝えていくかが各企業で大きな問題になっているのです.本書は,「技術を伝える」ということについて私の考えを構築したもの.「技術」以外にも,何かを伝えたいときは適応できる.
『序章 「技術」とはなにか』
・本書における「技術」の定義.「知識やシステムを使い,ほかの人と関係しながら全体をつくりあげていくやり方」.自分で努力さえすれば自然に会得できるというものではない.技術と似た言葉に「技能」がある.これは,知識や頭を使わなくても体が自然に動いて生産活動ができるという,人間の体に染み付いた能力を言います.技能は教えてもらわなくても身につけることはできる.
『第1章 なぜ伝えることが必要か』
・伝達された技術を使うということは,先人の経験や考えを手っ取り早く自分のものとして使うことを意味している.仮に正しく伝達されていない状態でその技術を使わなければならないとすると,同じことを再び独力でやらなければならない.これはまさしくムダな努力.
『第2章 伝えることの誤解』
・技術を正しく伝えるということは,Aができることとほぼ同じことが,Bにもできるようになったときに言う.つまり,結果として伝わっていなければ,それは「伝えた」ことにはならない.
『第3章 伝えるために大切なこと』
・伝えるための5つのポイント.①まず体得させろ.②はじめに全体を見せろ.③やらせたことの結果を必ず確認しろ.④一度に全部を伝える必要はない.⑤個はそれぞれ違うことを認めろ.(⑥学んだことをアウトプットせよ.)
『第4章 伝える前に知っておくべきこと』
『第5章 効果的な伝え方・伝わり方』
・教えを受けた参加者が,今度は講師になって教えるという方法.教わった講義を自分なりに考えて消化し,咀嚼した内容を次の人たちに伝えるのがベスト.
・自分の仕事が,参加しているプロジェクトの中でどんな意味があるのか,会社の中でどんな意味があるのか,もっと広げれば社会の中でどんな意味があるのか,そうしたことを意識できればどんどん仕事の幅も広がっていきます.
『第6章 的確に伝える具体的手法』
『第7章 一度に伝える「共有知」』
・集団でやることの基本は,「個の独立」なのです.集団の活動は,まず一人ひとりが自分でものを考え,自分で行動することで成り立っているからこそ大きな力になる.個人知.
・独立しつつも全体を意識して動ける人材が求められている.
『終章 技術の伝達と個人の成長』
・茶道や武道の世界.「守・破・離」という教えがある.
----------以下感想----------
ずっと「技術力をつけたい」と思っていた.
しかし,「技術」の定義すらしっかり考えたことがなかった.
それを知れたことだけでも読む価値はあった.
同様に,技術を「伝える」とはどういう状況なのかも知ることができた.
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ふと見返してみると、最初に読んだ際の赤ボールペンのアンダーライン(縦書きだからサイドライン?)を付けた文章が目に跳び込んでくる。
私も55歳を向かえて、勤務先ではいったんの区切りを付ける年だ。
今、感じるのは、勤務を通じて通じて得た技術の伝達への希望だ。微力を尽くして、思う仕事を行いたいという気持ちを後押ししてくれる。
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良い技術の伝え方について、伝え方が悪く大事故になった例などを
もちいて説明しているのでわかりやすい。
技術の伝えていない事で、後輩の世代は、自分たちと同じ失敗を
して学んでいくので、一向に技術力が向上しないと言うのは
誰もが経験しているだろうからきっと納得するだろう。
その分断のために事故につながる事を考えたら、伝えることは
もっともっと真剣に取り組むべきことだと思った。
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「技術=知識やシステムを使いほかの人と関係しながら全体を作り上げていく力」と定義していますが、内容は通常の科学技術について書いてあります。
技術は伝えるものではなく伝わるものである。それには正しく伝わる素地を作っておかないとどんなに頑張っても無駄になる。マニュアルなどのツールは技術を伝えるには有効な手段だが、背景や暗黙知といった裏にある内容がきちんと伝わらなかったことで起こる問題とその対応で重要になる考え方が、実例や実際の事件等の実例を交えながら書かれています。
日本とヨーロッパの気候の違いに対応する過程の中で、「回転扉の重量は重くなると危険」という暗黙知が伝わらなかったことで怒った六本木ヒルズの回転ドア事件の例が印象的でした。
マニュアルやコンピュータによるシュミレーションの限界を埋めるには実際に現場に出かけ、実際に物をさわり、現場の人と議論することが必要で、そういったことを行いながら技術を伝えていく「伝達のプロ」が少なくなっていることに警鐘をならしています。
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[ 内容 ]
企業の2007年問題を乗り越える鍵がここにある!!
「わかる」とはどういうことか、から始まって、身につけるべき知識や、記録の付け方まで著者の知的生産の技術を一挙公開!
「伝わらないのはなぜ」と悩む人、必読。
[ 目次 ]
序章 「技術」とは何か
第1章 なぜ伝えることが必要か
第2章 伝えることの誤解
第3章 伝えるために大切なこと
第4章 伝える前に知っておくべきこと
第5章 効果的な伝え方・伝わり方
第6章 的確に伝える具体的手法
第7章 一度に伝える「共有知」
終章 技術の伝達と個人の成長
「技術を伝える」を巡るおまけの章
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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技術を伝えるためのポイントや、強い組織とはなんなのか、非常に容易な言葉で書かれていて、読みやすくためにもなった。
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表図面(部品図や組立図)と裏図面(設計者の考えや体験)の話など、先輩から技術を教わる立場であり、かつ設計者として他部門の伝える立場の者としてすごく参考になる本だった。