時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子

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内容は体内時計と睡眠がメイン。
分子生物学の基礎から自身の研究についてまでとてもわかりやすく解説してあり、非常に読みやすい本。

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非常に読みやすく、初心者の私も楽しく読めました。『生きたまま研究するのが生理学者で、殺してしまってから研究するのが生化学者』・・・成程！やっとすっきりした。

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色々な研究の結果、25時間といわれている人間の体内時計は、だいたい24時間に収まっているようですわ等々。

科学的に睡眠の謎を解明するといった趣き。
イマイチ

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それぞれの細胞の単位ですでに生物時計が備わっていて、さらにその上で脳が時報のように基準になっていて微調整しているという構造に驚嘆。ショウジョウバエにも不眠症があるというのは、びっくりすると共に笑ってしまった。

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結論：９０分単位に寝るのがいい
　　　「早寝早起き」ではなく、「早起き早寝」＝強引に起きて体内時計を調整する

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・食欲増進物質と知られていたオレキシンが睡眠を制御する覚醒物質でもあった。血中の糖が減少する（空腹時）と、オレキシンが分泌されるため眠ることが難しくなる。

・ナルコプレシー→日中、極度の眠気に襲われる睡眠疾患。入睡時レム睡眠も特徴。

・睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠で構成され、レム睡眠は通常ノンレム睡眠の後に発現する。また、睡眠においてはレム睡眠が重要である。

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　分子生物学の観点から、生物時計・睡眠で分かっていることを記述したもの。
先輩に紹介していただいたものだが、非常に面白いものだった。

　生物時計の話からその仕組みがDNAなどの話に進んで行ったり、遺伝学の話が出てきたり、と生物学の一分野だけでなく、様々な分野が絡んでくる。
それでも、生物学の知識がなくても、普通に通読できた。例えば、しっかりデータによる根拠が示されているが、そこから読み取れる事もしっかり記述されている。若干脇道に話がそれることがあっても、それた話自体が面白かったり（例えば、ショウジョウバエのお話、とか）。書き方としても、うまく比喩が使われている。読みやすさを助長している要因だろう。

個人的には、ショウジョウバエが眠るという点が面白い！

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［　内容　］
なぜ午前中は時間の進みが速く感じられるのか。
人間、草木、細菌までが持っている生物時計―その驚異の全貌を明かして、「なぜ眠るのか」という睡眠の謎に挑む。

［　目次　］
１章　なぜ生物時計があるのか
２章　脳の中の振り子
３章　生物時計の部品の発見
４章　分子生物学が明かした驚異のしくみ
５章　不眠症のハエから睡眠遺伝子を探る
６章　睡眠の謎
７章　生物時計は睡眠をどう制御しているか
８章　睡眠研究の突破口―ナルコレプシー

［　ＰＯＰ　］


［　おすすめ度　］

☆☆☆☆☆☆☆　おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆　文章
☆☆☆☆☆☆☆　ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆　メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆　冒険性
☆☆☆☆☆☆☆　読後の個人的な満足度
共感度（空振り三振・一部・参った！）
読書の速度（時間がかかった・普通・一気に読んだ）

［　関連図書　］


［　参考となる書評　］

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睡眠、生体リズムについてヒトで考えてきていたのですが、研究室で、マウスの生体リズムと代謝について考えていこうということになりました。
そのとき、マウスで研究するということについて知りたいと思い、研究室の先生から推薦された本です。

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睡眠は不思議なものだ。そう思ってこの本を手に取った。この不思議なものを解決してくれるのかと思ったが、現在まだわかっていないことも多いらしい。
とはいえ、睡眠に関して面白い情報もいくつか得られる。朝早起きできるようになりたければ、朝早く日光を浴びるとか。。。

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体内時計を司る仕組みに遺伝子単位で迫る。

分子生物学がどのようなことを研究する学問なのかよく知らなかったが、本書を通じて理解が深まった。

もともと眠りや夢といった分野に興味を持っていたので、とても面白かった。心理学とは違った角度から書かれていたのもよかった。

本書には一日を上手に使うためのヒントもところどころに落ちているので退屈しなかった。

ただし、高校生程度の生物学の基礎知識がないと内容をすらすらと追うのは難しいかもしれない。