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日本共産党研究
著者 産経新聞政治部
マスコミよ、日本共産党に切り込まずして何が「言論の自由」か! 「ソフト路線」で女性や若者の支持を集め、野党との国民連合政府まで視野に入れる日本共産党。ただ、彼らの主張には...
日本共産党研究
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日本共産党研究 絶対に誤りを認めない政党
商品説明
マスコミよ、日本共産党に切り込まずして何が「言論の自由」か!
「ソフト路線」で女性や若者の支持を集め、野党との国民連合政府まで視野に入れる日本共産党。
ただ、彼らの主張にはうのみにしてはならないものが数多く含まれています。
公安調査庁が監視を続ける彼らは決して「普通の野党」ではありません。
「平和憲法を守る」「先の大戦に唯一反対した」「暴力革命を目指したことは一度もない」……。
本書ではこれらのウソをすべて論破します!
目次
- 第一章 SEALDsと共産党
- 第二章 国民を見下す「ソフト路線」
- 第三章 党財政を直撃する赤旗部数
- 第四章 国民連合政府は革命の一里塚
- 第五章「唯一戦争に反対した党」は本当か
- 第六章 憲法9条に反対した唯一の政党
- 第七章 皇室戦略転換の狙い
- 第八章 なぜ彼らは監視対象なのか
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紙の本
ひねりのない書名におかしな党史批判
2016/05/31 18:31
7人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な立花隆氏の「日本共産党の研究」から「の」の字を取っただけの芸のない書名に、いかにも「アカ」を書いています、という感じの真っ赤なカバーが安っぽさを感じさせる。
読みどころとしては党大会の会場として使われる熱海の伊豆学習会館の写真と共産党の広報を通して内部を見学させてもらったところだ。日本共産党も反共を売りにしている産経新聞の反共企画に対してゆとりのある態度を取るものだ。あとは現憲法が帝国議会で議題に上がった時に共産党が反対したという指摘ぐらいだろう。
246頁に「除名された徳田と野坂はやはり呼び捨てだ」とあるが、徳田球一が除名されたという話は、一体どこから出たのか?伊藤律あたりと混同しているのだろうか?
「結果的に党指導者らは厳しい弾圧を受け、別の罪で死刑に処せられるものもいた」(159頁)って、何?特高の拷問で死んだ「指導者」や獄死した「指導者」はいるが、そもそも「死刑に処せられ」た「指導者」がいるのか?多分、ゾルゲ事件の関係者達と混同しているのだろうと思うが、山本懸蔵ならば彼を「死刑に処」したのは「プロレタリアートの祖国・ソ同盟」の内務人民委員部なのは常識でしょう?
日本共産党がソ連共産党との関係がこじれたのが「要するにスターリンとの関係悪化をきっかけに“ケンカ別れ”したといえる」(165頁)と書かれているが、貴方達のところで兵本達吉氏の「日本共産党の戦後秘史」を出版しているのに何故こんな間違いを書くのだろうか?日本共産党はユーゴスラヴィア共産党ではないし、トロツキストの集団ではないのは自明の事だ。第一、この本で志賀義雄が除名されたのは昭和39年だと書いているのに、これでは五〇年分裂と部分核実験停止条約の賛否とを混同しているとしか思えない。
日本共産党を批判するならば、こういうおかしな間違いなどしていたら、逆効果なのは見え見えだ。
日本共産党を「絶対に誤りを認めない政党」だと批判するならば、総統府の肝いりで出した「蒋介石秘録」の版元が「南京大虐殺なるものは国共合作のフィクションだ!」と蒋介石委員長を「批判」したり、「幾山河」の版元が「死人に口無し」と言わんばかりに「瀬島龍三はソ連のスパイだった!」といった記事を「正論」に載せる産経新聞は、どうなるのか、聞いてみたいものだ。