読割 50
電子書籍
遊廓の産院から
著者 井上理津子
八千人もの赤ちゃんを取り上げた前田たまゑの産婆人生は、神戸の福原遊廓から始まった。彼女の語り部から聞こえる、昭和を背負った女性達の声。著書『さいごの色街 飛田』の原点。
遊廓の産院から
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遊廓の産院から 産婆50年、昭和を生き抜いて (河出文庫)
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紙の本
昭和の助産婦・前田たまゑの人生を描き、古き出産の歴史も垣間見られる貴重な一冊です!
2020/06/23 10:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『大阪おもしろ女社長』、『大阪下町酒場列伝』など興味深い作品を発表されているフリーライターの井上理津子氏の作品です。同書は、もともとは『産婆さん、50年やりました 前田たまゑ物語』として出版されたものが、改題して河出文庫から刊行されました。同書は、50年の間に、何と8000人もの赤ちゃんを取り上げた助産婦・前田たまゑ氏の産婆人生を描いた作品です。彼女の産婆人生は、神戸の福原遊廓から始まったそうです。戦前は堕胎が許されなかった時代です。そして、戦時下の苛酷なお産、戦後すぐのベビーブーム、そして徐々に病院出産が主流となる時代がやってきます。昭和の時代の助産の歴史を垣間見られる貴重な一冊です。同書の内容構成は、「母の死、義姉の死産」、「看護婦見習いの頃」、「お産の神様」、「戦時下のお産」、「お産ラッシュ」、「産婆から助産婦へ」、「妊娠しないように教える仕事」、「産婆と米屋、二足のワラジ」、「病院出産の時代に」、「ラマーズ法」、「わたしの出産記録」となっています。
電子書籍
遊郭だけでなく、昭和の時代を濃密に感じられた
2017/07/26 12:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かや - この投稿者のレビュー一覧を見る
前田たまゑさんの産婆(助産師)の一生を書いた作品。
見習い時代の遊郭に始まり、戦争を跨いだ自分の妊娠出産やその後のベビーブームや、時代に伴って病院での出産が主流になっていく中で自分はどのように時代に適応してきたのか、たまゑさんの口述の形で綴られている。
著者が二人目を取り上げて貰った記録を読んで、自然で温かみのある出産がとてもうらやましかった。
後継をとらなかったことが惜しく思われるけれどこうして本として経験が形として残って伝えられる貴重な著書。