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ジャコ・パストリアスの肖像
著者 ビル・ミルコウスキー , 湯浅恵子
自他共に認めた“世界最高のベース・プレイヤー”の光と闇フレットレスのフェンダー・ジャズ・ベースという愛器を操り、これまでの概念を覆す唯一無二のプレイで、ベースという楽器の...
ジャコ・パストリアスの肖像
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ジャコ・パストリアスの肖像 (立東舎文庫)
商品説明
自他共に認めた“世界最高のベース・プレイヤー”の光と闇
フレットレスのフェンダー・ジャズ・ベースという愛器を操り、これまでの概念を覆す唯一無二のプレイで、ベースという楽器の可能性を広げ、その後のミュージシャンたちにも多大な影響を与えた伝説のベーシスト、ジャコ・パストリアス。彼の音楽の原体験から、ベースという楽器との出会い、ミュージシャンとしての輝かしい栄光、そしてあまりに悲劇的すぎる最期へと続く、激しく刹那的な35年のストーリーが、数多くの有名ミュージシャンの証言を交え語られていく。天才ベーシストの、成功への足跡はもちろん、その後に訪れた闇までをも克明に描いたリアル・ストーリー。すべて音楽ファンに贈る一冊です。
目次
- ■序章:ジャコ----人と神話----
- ■第一章:若き日々
- ■第二章:オン・ザ・ロード
- ■第三章:ウェザー・リポート
- ■第四章:ワード・オブ・マウス
- ■第五章:失意の時代
- ■第六章:終焉
- ■第七章:ジャコの思い出
- ■第八章:ジャコふたたび
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紙の本
世界一のベーシスト:ジャコ・パストリアス
2017/03/08 18:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジャンレノ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「世界一のベーシスト」を公言した天才の軌跡。普通は鼻持ちならないが、ジャコなら許しますよ。ウエザーリポートでの凄すぎるプレイが、余りに印象が強い。フレットレスのフェンダー・ベースを駆使した演奏は、ジャズベースという楽器の概念ではとらえられないくらいの可能性を広げた。
ところがジャズの天才たちは、どうしてこうも悲しいくらい悲劇的な最後を迎えるのか。突然ジャコの名前を聞くことがなくなったので、不思議に思っておりました。あまりに凄いエンジンを付けた車のように、制御不能になってしまったんだろうな。
マーシャルアーツの警備員に、殴り殺されたんですよ。この男、自分が殺した相手が、天才ジャコだとは知らないし、そもそもジャズそのものも知らなかっただろうね。分かっていたら自殺してしまうな。
アル中のうえ、ドラッグときたら、ジャズの歴史で繰り返されてきた悲劇の一コマ。
この本を読んだあと、手にしたのは意外にもジョニー・ミッチェルの「シャドウズ・アンド・ライト」「ミンガス」でしたが、ジャコの残した演奏は、少しも古びておらず、改めて納得。
輝くばかりの演奏に、周りのトップミュージシャンからも一目置かれながら、崩れていった天才の歴史を、周りの証言も取り入れながら、見事に記録として残してくれた一冊に感謝したい。