紙の本
思わず落涙した。
2016/07/21 11:58
7人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治ノンフィクションを読んで泣いてしまうとは思わなかった。
安倍首相とその周辺の人物たちに迫ったノンフィクションだが、取材対象に肉薄する筆者の力量に感服。さらに、安倍政権の志の高さに、思わず涙ぐんでしまった。
安倍政権によって、日本を取り戻す闘いのとば口に立ったに過ぎない。
まだまだ長い道のりは続くだろう。
安倍首相にはもちろん、当初の志を忘れることなく頑張ってほしいし、それに続く政治家も続々と出てきてほしい。
電子書籍
政治初心者でもOKです
2017/02/23 17:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治初心者の私でも引き込まれてしまいました。とてもタイムリーな内容で、しかも確かな取材に基づいているのが伝わってきます。なかなかテレビでは報道されないお話で、興味深いものばかりです。こういった政治のお話には初心者の方にこそ読んで頂きたい一冊ですね。
電子書籍
おそるべき記者だ
2016/08/24 11:41
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kurosuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
・著者の意図した通り、血の通った政府首脳の様子がよく伝わってきた。こんな本は今までになかった。
・でも、もっと驚いたのは、筆者である記者のポジショニングだ。実は日本の政治に大きく関与しているというのだ。
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この本はすごい。ここまで政治家に食い込んでいる政治記者がいることにびっくり。まだまだ色々な本を書いて欲しいね。
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生の政治家の声を届けるべく、政治家に近すぎると揶揄されながらも肉薄して取材を続ける山口氏が語るジャーナリズム、
そして、そこから生み出される政治家たちの生の声や感情。
安部総理を始めとした政治家による、政局の大事な局面においての駆け引きや緊迫感、心に抱く不安や悩み。
この同じ時間を追体験することができる秀逸な一冊。
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この本を書いたのが元TBSの山口氏だということで驚いたのが最初。
この山口氏がTBSのワイントン支局長のとき「ベトナム戦争で韓国慰安所があった」という記事を書いたことをネットニュースで知って大変驚いたものでした。
TBSの人がそんなこと書いちゃって無事ですむのかと・・
で、この本を知ってさらに驚いたというわけです。
なにしろTBSなんて朝日と並んで捏造、反日ですから~
山口氏があの記事でTBSを辞めたと知り「やっぱりなぁ」と思ったわけです。
で、その山口氏が書いた本書、非常に気になってすぐ本屋に行って買ってきました。
面白かったという表現がいいのかどうか・・・
でも、非常に興味深く読みました。
だって一般庶民には総理の個人的な情報なんて知りませんしね。
昔NHKで「ザ・ホワイトハウス」というドラマを観ていたときアメリカはすごいなぁと日本はどうなんだろう?と思ってましたから、本書はチラッとその疑問に応えていただいた感覚でした。
それにしても、総理という立場は大変ですね。
麻生さんや菅さんなどいい人材に恵まれたのも強みですね。
残念なことに亡くなられた方もいますが。
東北大震災の件や、中川昭一氏との件はもう涙線大決壊でした。
麻生さんとの増税について、山口氏が間に入って行ったり来たりは可笑しくて、いやとっても大変な問題なんですけど、
それでも山口氏の姿を想像してひとり笑ってしまいました、お疲れさまでした~
岸信介と吉田茂の孫である総理と麻生さんの関係がなんとも素敵ですね。
北朝鮮に小泉元総理と出向いた時の部屋での総理の機転は他でも読んで知っていましたけど、オバマとのことでも総理の行動はたいしたものですね。
実に巧妙で策士と言われるだけのことはあります。
山口氏がとても公平にご自身が接したままリアルに描かれているのがとても好感が持てました。
果たして、ほかの党の連中はいかばかりかと・・
どなたか書いてくれたらいいのにと思いました。
こんなに真剣に取り組んでいるんだろうか、非常に疑問であります(笑)
総理には健康面や身辺面でも十分注意して日本のために頑張っていただきたいです。
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中川昭一氏と東日本大震災のところは涙なくしては読めない。
消費税増税は財務省の執念の凄まじさ、おそろしさがなんともいえない気持ち悪さを感じる。安倍総理が財務省に屈し、その後の経済状況は大ブレーキがかかってしまった。絶対にやるべきではなかったし、総選挙などしなくても、総理の一存でやらないことはできたはずだ。しかし当時の財務事務次官である木下康司氏はそれを消費税増税をやりきってしまった。日本を不幸にしたこの事務次官を生涯忘れることはないだろう。
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安倍総理とその周りの政治家に直に接した政治記者である著者が、安倍政権の内幕を著した一冊です。総理や麻生大臣、菅官房長官がどういった人物で、あの時どのような言動があったかなど、つまびらかにされています。消費税の引き上げ延期に対する財務省の抵抗と総理の闘いでは、財務省のやり方に驚くべきものがありました。
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[その人の、内の内]安倍晋三を最も間近で見てきた人物の一人である政治記者が語る、安倍晋三論にして総理論。志半ばにして一度は首相の座を降りた男は、いかにして再度の総裁選に挑戦し、長期安定政権を実現するようになったのか......。著者は、TBSに入社以来、25年間にわたって報道局に所属した山口敬之。
とにかく取材対象との「近さ」が特徴的な作品。肉声が伝わるかのごとく、というよりはもはや肉声(しかも普通であれば表に現れないであろうそれ)を収録しているというだけで二重丸をつけたくなる一冊です。知ってるようで知らない「総理」を浮き彫りにしたという点で、今後も長く引用されることになるのではないでしょうか。
〜今のところ安倍のような、国家像を明確に提示するリーダー候補はほかに見当たらない。どういう絵を描くか以前に、絵描きのライバルがいないのだ。安倍の絵のトーンが気に入らなくても、ほかの絵を選ぶ選択肢がないというのが今の日本の政治状況なのである。〜
一気読みさせる筆力も魅力的☆5つ
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一読して、よくここまで政権中枢の懐に食い込んだものだと驚嘆しました。
本書は官邸の内幕を赤裸々に描いたノンフィクション。
書いたのは、今年5月までTBSの報道マンだったジャーナリストの山口敬之さんです。
9年前の安倍首相の辞任をスクープし、世間をあっと驚かせたのが山口さんでした。
宜なるかな、本書を読めば、その理由はたちどころに分かります。
安倍首相や麻生副総理ら政府首脳とサシで会える関係を築き、そればかりか麻生副総理の人事案を預かって安倍首相に渡したり、安倍首相の衆院解散演説のリハを前日に密室で聞いたりと、権力に限りなく肉薄して取材しています。
もっとも、従来のジャーナリズムの常識では、「権力と近すぎる」と批判されかねませんし、実際、各方面から批判が寄せられているようです。
たとえば、米国の報道機関に所属するジャーナリストが、バイデン副大統領の人事案を預かってオバマ大統領に渡したことが知られれば、窮地に立たされることが予想されます。
しかし、山口さんは意に介しません。
山口さんは「時に政局の重大局面で私自身が一定の役割を果たすことすらある。こうした政治記者の活動に対して『取材対象に近すぎる』と批判する声があることも知っている。しかし、本編で繰り返し言及したように、政治のど真ん中に突っ込まなければ、権力の中枢で何が起きているか見えないのも事実である」と述べます。
実際、重要な局面で安倍首相ら政府首脳らが何を考え、どう行動したかが微に入り細に入り説明されています。
たとえば米国のシリア空爆を巡って、日本政府が支持を表明するに至る過程の安倍首相らの動きは、リアルで臨場感に富んでおり大変にスリリングです。
少なくとも、安倍首相は対米追従などではなく、独立国家として米国と伍していこうとしていることが分かります。
恐らく、今まで一度も表に出たことのなかった政権中枢の動向を、余すところなく伝えており、私は一読の価値はあると感じました。
それに私自身、いろいろと考えを改めたところがありました。
たとえば、特定秘密保護法。
国民の知る権利を制限したり、プライバシーを侵害したりする危険性が取りざたされています。
たしかに問題点の多い法律ですが、本書を読むと、巷間言われているように政権が米国側の要請に応えたというよりは、むしろ米国に対して強気に出るために法制度を整えたことが分かります。
ただ、ただ、です。
私はやはり、ここまでジャーナリストが権力と「一体」となって行動することに抵抗感を覚えます。
それは私の嫌いなイデオロギーなどとは全く関係なく、ジャーナリストの倫理としてどうしても超えてはならない一線があるのではないかと考えてしまうのです。
山口さんは、「親しくなった政治家の提灯記事を書いたりするのであれば言語道断だし、そういう人物はもはやジャーナリストではない」と断じています。
要するに、ジャーナリストは権力に限りなく肉薄しつつも、取り込まれないようにしなければいけないという戒めでしょう。
ただ、本書の広告が新聞に大きく掲載されたのは、まさに参院選の投票日当日でした。
���むと好まざるとに関わらず、権力は、あらゆるものを利用するのだと思います。
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生の安倍晋三、麻生太郎、菅義偉という人物たちがそこにいる。
総理大臣なんて頼まれてもやりたくない割に合わない仕事だと思う。確固たる国家像が求められる。安倍さんが信じているのは美しい国、日本。誇りの持てる国づくり。
安倍政権を支持するか否かは別としても、不人気法案にも果敢に取り組む姿勢に、政治家としての本気度を感じているのは確かだ。
例えば、他の政治家に関して同様の本が出たら、私はまたそちらに惹かれるのだろうか。
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宰相とはどんな仕事か、安倍晋三とはどんな人物か、安倍政権はどのように運営されているのか。安倍晋三と安倍政権のキーマン達の発言と行動を詳らかにし、政権中枢の人間ドラマが面白かった。それにしても記者が政治家同士のパイプ役をしているのには驚いた。「媚びない政治」を目指し、本気度においては安倍首相に匹敵する政治家は見当たらないと思われる。
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安倍総理、麻生太郎、菅官房長官などなど現在の閣僚の名前が実名で出てくる。安倍一次内閣の辞任の舞台裏や消費増税延期の安倍、麻生の橋渡し役をしたりとニュースの裏側がものすごいリアリティを持って書かれている。著者は25年間TBSの記者として安倍総理や麻生太郎とサシで酒が飲めるほどの近い距離で取材を続けてきた経緯があるので、現場の臨場感や緊迫感がビシビシ伝わってくる。
政治の裏側がわかって、とても面白かった。間違いなく「今」読むべき本だと思う。文章も上手くて、スピード感があって、全く飽きずに最後まで読めた。おすすめ出来るノンフィクション。
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中の人が書いた安倍晋三氏のドキュメント。非常に面白かった。確かにこれを読むに安倍氏と麻生氏の絆は我々が外から見る以上に相当に深いものであり、信頼感はお互いの立場を超えて(そして立場を理解/尊重して)つながっているのだなぁと思った。
そして、アメリカとの外交問題はオバマ氏の個人的な感情や性格に大きく影響を受け、それに対応して日本外交もこれまでのやり方と変えて言ったということもこの本を読んでよく分かったことでした。アメリカ追従外交とよく聞く表現であるが、2期目就任直後の日米のヒリヒリした状態から、ここまでよく改善にもちこんだものだと関心しました。まぁ中の人の話なので話8割としても、十分おもしろかったし、十分アメリカと戦ってきてると思いましたよ。日本以外の外国人は主張しない人に価値を見出さないからね。主張する日本を実現してくれたのではないかなと思いました。
この本を通して民主党政権が失敗した理由もなんとなくわかった。民主党は官僚を屈服させて政治家がすべてのイニシアチブを取ろうとしたのだろうけど、活用できる手段を取らなかった。安倍氏は1期目から信頼できる(自身を慕ってくれる)有能な人材をたくさん抱えていたため、多方面に対して影響力を行使し、安定した政治基盤を作ることができたんだなと。
家は3軒建ててやっと納得できるものができる、と聞いたことがあるけど、政治の世界もそうなのかな。ちゃんと振り返ることができる人でないと同じ失敗しちゃうんだけどね。安倍氏は振り返りがちゃんとできたのだろうね。
おもしろかった。
確かに手段は色々と言われることがあるとおもいますが、この安倍総理を歴代最悪の総理大臣と評している2016年今の都知事候補の見識を疑いますね。
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政治家の懐に入らないと、深い記事は書けないというのは著者の主張の通りだが、懐に入り過ぎると肩入れしすぎるリスクがある、というのもまた著者の主張の通りだろう。
書いてあることが誇張されていなければ、著者は現政権のターニングポイントに悉く居合わせ、キーパーソンですらあったことになる。
ベテラン記者の自慢話と読むか、素直に感心するか。
全体的に現政権に肩入れしている感は否めない。
著者は元TBSの記者で、ワシントン支局長時代に文春に寄稿した「ベトナム戦争当時の韓国軍慰安所の存在を指摘するアメリカの公文書」に関する調査報道により、TBSを首になったとのことだ。