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電子書籍
【期間限定価格】鉄道計画は変わる。
著者 草町義和
その時々の社会情勢や人々の思惑の中で、何度も変更される鉄道建設の計画。計画段階や敷設工事中のみならず、開業した後も変更や改良を繰り返すうちに、当初予定とはまるで変わってし...
【期間限定価格】鉄道計画は変わる。
鉄道計画は変わる。
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鉄道計画は変わる。 路線の「変転」が時代を語る (交通新聞社新書)
商品説明
その時々の社会情勢や人々の思惑の中で、何度も変更される鉄道建設の計画。計画段階や敷設工事中のみならず、開業した後も変更や改良を繰り返すうちに、当初予定とはまるで変わってしまった路線も存在する。本書では、地下鉄から新幹線まで全国8路線と駅をピックアップ、多岐にわたる資料を丹念に拾い集め、開業・開通後には忘れ去られがちな、鉄道計画の複雑怪奇な変転の歴史を解きほぐしていく。一見無味乾燥な資料の中から、時代に翻弄されその姿を変えていく「鉄道計画」の全容があぶり出される――。
草町義和(くさまちよしかず)
鉄道趣味誌の編集やホームページ製作業を経て、2003年から鉄道ライターとして活動を開始。『鉄道ファン』(交友社)、『鉄道データファイル』(デアゴズティーニ・ジャパン)、『鉄道ダイヤ情報』(交通新聞社)などに寄稿。主な研究分野は廃線跡や未成線跡、鉄道新線の建設や路線計画など。
目次
- 第一章 東京~大宮間鉄道計画の変転
- 第二章 港北ニュータウンを目指した都営三田線
- 第三章 複雑怪奇な千葉ニュータウンの鉄道計画の変転
- 第四章 地下鉄銀座線に乗り入れるはずだった田園都市線
- 第五章 機種の変更で建設費を減らしたはずの都営大江戸線
- 第六章 ローカル線から在来線最速幹線に変更された北越急行ほくほく線
- 第七章 「新幹線ではない新幹線」に生まれ変わった奥羽本線
- 第八章 ローカル線を「改造」した準高速鉄道の湖西線
- 第九章 ホームの増設と計画変更をひたすら繰り返した東京駅
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紙の本
興味深い鉄道の路線計画の変遷
2015/02/15 21:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄道は距離が長いほど、一朝一夕に営業運転ができるわけではない。相当長い期間を要して計画を立て、さらに用地の買収や鉄路の建設にもかなりの期間を要するものである。現在、車両が営業運転を行っている路線も、それぞれの誕生までの歴史がある。本書は路線をいくつか選んで記述したものである。
計画は当然乗客の需要があるから立てるものであるが、計画の期間が長いので、計画を立てている最中にその需要が変化したり、別の計画との関連で消滅したり、実に多種多様である。本書に書かれているのは、9つの計画、路線である。
いずれも興味深いのだが、第1章が東京、大宮間の計画である。ようやく上野、東京感が接続され、東北、上越、常盤などの北側中距離電車が東京を経由して、東海道などに直通する営業運転がもうまもなく実現する。ここに至るまでには計画の変更があった。これと関連して、飽和状態の東京駅ホームについては第9章に記述されている。
近年、郊外の私鉄線が地下鉄に乗り入れて都心を通過する例が増えている。現在は東京メトロ半蔵門線に乗り入れている東急の田園都市線であるが、当初は銀座線に乗り入れる予定であったというので驚いた。銀座線は標準軌ではあるが、車体の幅は狭いし、トンネルもそれに合わせているので、通常の標準軌車両は通行できない。さらに給電方式が第3軌道方式である。
計画を実行するためには相応の費用を要するわけである。しかも、当初の田園都市線は大井町が終点である。新玉線との兼ね合いもある。さて、二転、三転した結果は如何に現在の姿になったのであろうか。
間もなく北陸新幹線が開通する。これまで首都圏と北陸を繋ぐのは、上越線六日町から北越急行ほくほく線を通って行く特急はくつるがメインであった。昭和30年代からしばらくは白鳥、日本海などは長岡まで出ていたことを考えると、相当時間が短縮されていた。北越急行ほくほく線が北陸新幹線完成までの繋ぎ路線として重宝された。この路線は第3セクターであって、経営はJRから独立している。新幹線完成後の経営は誰しも懸念するところであるが、数字の上でもそれは明白である。さて、どうなるのか。
その他、選ばれた路線は首都圏に偏っているが、奥羽本線のミニ新幹線、JR湖西線などそれぞれ実に興味深い内容が記されている。鉄道ファンならずとも是非一読いただきたいものである。
紙の本
ちょっと読みづらい
2016/03/27 21:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めいてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄道計画の変遷についてまとめられているが、地理に不案内な地域については何がどう変わったのかよく分からない点も多かった。
この手の本は自分の興味のあるところのみを拾い読みした方がいいのかもしれない。