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放課後美術室
著者 麻沢奏
「私には色がない――」高校に入学した沙希は、母に言われるがまま勉強漬けの毎日を送っていた。そんな中、中学の時に見た絵に心奪われ、ファンになった“桐谷遥”という先輩を探しに...
放課後美術室
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放課後美術室 (スターツ出版文庫)
商品説明
「私には色がない――」高校に入学した沙希は、母に言われるがまま勉強漬けの毎日を送っていた。そんな中、中学の時に見た絵に心奪われ、ファンになった“桐谷遥”という先輩を探しに美術室へ行くと、チャラく、つかみどころのない男がいた。沙希は母に内緒で美術部に仮入部するが、やがて彼こそが“桐谷遥”だと知って――。出会ったことで、ゆっくりと変わっていく沙希と遥。この恋に、きっと誰もが救
われる。
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オタクの存在理由
2016/10/10 06:51
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投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
「血筋の維持」と「上昇志向」を存在理由としている母親と、姉が家を出た後、その母親の存在理由を一手に引き受けることになった次女のお話です。いかに、母親の存在理由からくる圧力を無力化するかが見所です。シューティングゲームみたいですね。もちろん、オタクの男の子も活躍します。幸いなことに、地球の限界が見えてきて、「上昇志向」がいいことばかりじゃないって気づくとともに、存在理由そのものが有害と認識されるようになった。で、母親は動機を失いつつある。
それじゃ、オタクの世界での存在理由は?ってことになるでしょうが、オタクの世界では、「正しい」は社会が決めるので、自分の外です。ということで、社会をよくする余地を見つけて、そこに自分を当てはめていくのが、自分の存在価値を見出す道です。音楽や芸術が分かりやすいですね。受け手を幸せにする作品を作れる人がいい演奏家やいい芸術家です。ちなみに、物書きの世界では、「正しい」は、血筋の維持、つまり自己保存によって決まっていたので、自分の中にあった。
ユニコーンはオタクの中で感覚の統合能力がより優れた個体です(ピエタby 榛野なな恵)。たぶん、オタクの世界は移行期で、近いうちに、ユニコーンの世界がくるでしょう。