電子書籍
数々のシーンに感無量
2016/11/05 10:52
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投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の真の姿を知ったカドム達一行は、苦難の旅の末メニーメニーシープへの帰還を果す。咀嚼者との戦闘状態にある新政府エランカ大統領との会見で彼等は自分達の置かれた状況と本当に戦うべき敵を語るのだが、、、。海の一統、カルミアン、救世群、恋人たち、地球軍。ヒトとヒトでない人々は「真実」という驚愕の苦い事実を前に恩讐を越えて一つになることはできるのか!
本巻の見どころは用意された数々の謎(伏線)を主人公達が知り得た時、どう向き合い対処して行くのかがそれぞれの立場で克明に描かれている点にある。ある者はその事実に慟哭し、またある者は沈黙する、そしてまたある者は世界を正しく認識し前へと進み出す。巻数を重ねて来たシリーズ物だからこそ出せるシーンの連続にやっとここまで来たよと感無量になってしまった。
また最後に用意された新たな展開に本シリーズのテーマの一つである、番い殖えて行くという生物としての本能と進化が見て取れる。最終巻の予告題名「青葉よ、豊かなれ」もそれっぽいしなぁ。まあ、どちらにしても七年という歳月をかけて紡がれてきた物語りも残すところあと1巻(複数巻)。残念ながら刊行予定は来年2017年ではなく18年とのコト。楽しみに待っております。
紙の本
あと一巻で終わる気がしない。
2017/06/04 18:51
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだまだ謎や展開がてんこ盛り。一巻を何分冊するかしても、かなりの冊数になりそう。作者の十年間を盛り込んだ、総決算としても、かなりのものになりそうだが、あまり気をわずにやっていただきたい。
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外部からの脅威に対してはたとえ対立していれも
一致団結する、という説を聞いたことあるけどそこに至るのが大変だなぁ、と。
恨みつらみはあれども、という感じか。
そして時砂の王を彷彿とする展開。というより登場人物か。
得意だよな。
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物語が収束してきたようでいて、まだまだ
膨らんでいる感もあるのがなんともかんとも。
救世群とMMS人との未来には希望が見えてきて
少しほっとした。
けど…そうか、続きは1年以上先か。
連続リリースって言い回しからすると
最後まで書き上げてから一気刊行するっぽいから
それはそれで再来年のお楽しみで良い、か。
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―――セレス地表で世界の真実を知ったカドムら一行は、再会したアクリラとともにメニー・メニー・シープへの帰還を果たした。そこでは新政府大統領のエランカが、《救世群》との死闘を繰り広げつつ議会を解散、新たな統治の道を探ろうとしていた。いっぽうカドムらと別れ、《救世群》のハニカムで宥和の道を探るイサリにも意外な出会いが――。
あまりに儚い方舟のなか、数多のヒトたちの運命が交錯する、シリーズ第9巻完結篇
いま、日本SFで間違いなく一番熱いシリーズ『天冥の標』
その第9章の完結編
スケールは大きければ大きいほど良い、とは言わないが
銀河系の縦横奥行めいっぱいと、人と人あるいはヒトとの繊細な関係性が複雑に絡み合って、この物語を編み上げていると思うと想像力がモリモリ働く。
どのプレイヤーに感情移入しても読めるし、俯瞰した群像劇としても秀逸だし、何より根底にある人間讃歌の気持ちを感じられて最高
「待っていろ……ひっくり返してやるからな、このすべてを」
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よ、読み終わってしまった…
帯の「2018年刊行」が辛いです。来年は何を楽しみに暮らせば良いの?
ようやくセレス全球を舞台にする、と思いきやそのまま全宇宙w戦になだれ込む展開に。
ところで、ハビタブルゾーンってさあ、ほんとに有用な論なのかなぁ
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天冥の標IX PART2も、結構待ったけれど。。。
天冥の標Xは、2018年刊行。。。待つのが長い。
しかも巻数未定なんて。。。
ここに来ても、先が見えた気がしないのは、あたりまえか。
はい、楽しみにして待たせていただきます。
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待ちに待った一冊。
いきなりダーッと読んじゃったけど、これまでのいきさつをよく覚えていないところもあって、やっぱ復習してから読むべきだったな、と。
さて、何巻から読み直すか…。
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アクリラ~、良かったねっ♪いやぁ、報われないもんだとばかり思い込んでいたから意外だったわあ。それはそうと、救世群との歩み寄りが何とかなりそうな運びは、ホッとできる光明ですが、咀嚼者に恨みがある人間が足を引っ張らないかどうかが心配です。ミヒルとイサリの直接対決、カルミアン同士の合流、いろいろと話が進んで興奮しました。
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誰かが書いていたけど、読んでいると、頭の中で「愛、憶えていますか」が無限ループするようになった本シリーズ。本巻では、最終巻を前に、今までの諍いが一応の終幕を迎えます。最後の敵を前にした登場人物達に、感慨無量。
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これで今出ている シリーズ全部読みました。
後半 こいつ誰だっけの人が増えていった
人物紹介のページを度々見る
でも面白かった この方の他の作品も
ぼちぼち読もうかな
ノルルスカインが何気に好き
イサリせつない
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"「おまえが偽薬売りと呼ばれるわけがわかった(中略)そうやって思わせぶりに役に立ちそうなことを言うばかりで、何ひとつ解決しやしないからだ」
「それはね、僕が何かを解決してもーーーいや、その通りかな」
「では、あなたは実際には何もできないのね?」
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こんばんは、精神的に追い込まれ始めると、SF小説を読みたくなる。あまりにもプロセスコンサルティングな「偽薬売り」に共感したので取り急ぎ。
全10巻の第9巻、シリーズ14冊目。刊行から7年経過。物語内では、スタートからすでに800年経過。大した長さじゃないね。
800年のヒトの歴史、地球の歴史では決してなく、宇宙の歴史。スペースオペラ。ヒトとはなんだろう?進化してもヒトはヒトでいられるのか?ヒトの進化は何によって引き起こされるのか?ヒトがヒトを進化させるのか?ヒトの進化は偶然か仕組まれたものか?
来年刊行予定の最終巻にむけ、アツイ展開です。とにかく長いですが、夏休みなどまとめて時間をとれる方はぜひ没頭してみては?
個人的な趣味ですが、いままでのSFで間違いなく1,2を争います。
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愈々、ラス1。大団円に向かいエピソードを収束中。しかしながら最後の舞台には何が起こるのか全く不明。
第10巻は2018年らしい。いつもながら忘れた頃にやってくる。
かなり久しぶりの登録なり。
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今回の胸熱ポイントは、パラスのヴァンディ家の思いを成就させたユーフェミア。結局、天冥の標って何なのかな。 青葉ってあの青葉ですよね。あー、最終巻が待ち遠しい。
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非常に面白かった。
そろそろ大詰めを迎える場面となった。長い道のりだったような感じだが、今回は結構最後あたりが、一気に解決してしまえという感じもあったような...。まあ、やはりいつまでも同じ人類同士で争っていたくはないし、冥王斑の治療方法も確立したと言っても良いと思うので、太陽系の人々も含めて共に助け合いながら生きるのが最善だろう。
後は、カルミアンやセレス内部にいる2つの存在などとの関係がどうなっていくか見ものだ。それに、なにやらまた新しいキャラが出て来てるようだが...。副議長アシュムもまだ謎の人みたいだし、ミヒルもどうなるのか。カドムは最初出て来た時は、どうなることかと思ったが、ここに来てすごい活躍をしているのではないか。やはりこいつ主人公なのでは...。
続きが読みたい。