紙の本
今こそ必要な水木さんの世界
2016/04/22 12:57
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みんと - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供のころからの生い立ちを
とつとつと語るこのエッセイは
自分らしくいきるには
どうしたらいいのか
という人生の大命題への大いなる回答のひとつとなっています。
自分らしさを失わないように
人にあわせすぎるのはむしろ罪であるということが
これを読んでいるとよくわかります。
不安にみている現代社会だけれど
好きなものを探す、そして自分らしくないことを
無理やりはやらない、決めたことは全力で取り組む
そんなふうにしていれば、そんなにきりきりしなくていい
と教えてくれる本です。
紙の本
あこがれる人生
2016/04/26 21:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり才能の塊のようなヒトだったのだろう。あれだけピンチが連続しても、最終的にはなんとかなってしまうのがすごい。こういう生き方にはあこがれるが、凡人である自分には無理なんだろうなぁ。それにしても、お金がなくて子供が生まれそうな嫁さんに放った一言には笑った。
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漫画家・水木しげるの「ゲゲゲの女房」前史。自伝。只者ではない。付録のオリジナルイラストカードには「好きなことをやりなさい」。でも、好きなことはやるけど、そうでないことも引き受けてしまう。長く続けることはないけど。
水木しげるは、新聞配達をしていた。魚屋をやっていた。アパート経営もやっていた。松下電器に勤めたこともある(1日ももたなかったけど)。戦地では、片腕をなくし、地獄を見た。しかし、現地の人々と特別な関係も築いていく。
飄々と生きている、というのは時代背景を考えると軽々しい言葉になるだろう。文体はそんな感じだけど、著者はあとがきでこう書く「人間、つまらんことでも骨をおっていれば、やはり、天の報いみたいなことが、あるように気がする」。本当に一生懸命に生きていた人なんだと、あまり一生懸命に生きてきたと言えない僕は深く深く、恥いるのである。
水木しげる、格好いいのである。
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水木しげるさんは
他人が見えないものが 見える
他人が聞こえない声が 聴こえる
他人が想えないことが 想える
なんでだろう?
の ベースが この一冊に
詰まっている気がする
それにしても
水木しげるさんの
記憶力の凄まじさに
脱帽です
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水木しげる氏のエッセイ。
境港でのくらしや、戦地での思い出や、学生時代、紙芝居作家、貸本漫画家、結婚からの夫婦生活…
布枝さんのゲゲゲの女房と併せて読むと面白い。
波乱万丈な経験をたくさんしているのに、水木先生が語るとなんだかユーモラスに感じてしまう。きっと天性の機知を持った方で、人たらしだったのだろう。ああ、お会いしたかった
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水木しげるさんの、半自伝。
とっても楽しく読めた。
少年時代から青年期まで、かなり“トンデモ”な人だった模様(笑)。
★3つ、7ポイント半。
2023.08.01.新
※水木しげるの自伝であるなら・・・鬼太郎の誕生秘話とかが読めるのか?とワクワクして読み進めたが、ほんのさらりとしか触れられてなくて少々がっかり。
そこが描かれていたなら★1つ増えたかな。
※鬼太郎以外の水木漫画も読みたくなった。
※だいぶ前の朝ドラ「ゲゲゲの女房」も観たくなった。
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読みやすさがあって忙しい時に数日にまたがり読んだけどすんなり入ってきやすかった。
どんな人でもその人の人生を真っ当に素晴らしく生きていけることを教えてもらえた。
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自叙伝とは、それを書く事を許される地位のある人によるものだから、どうしてもドラマチックな苦労話からの成功体験仕立てになりがちだ。だから、ストーリーの設定は違えど似たような帰結になり、挙げ句の果てに自己啓発的な売り方がされもすれば、これは、読む前から内容が分かってしまうツマラナイ感じがしてしまう。でも、成功とは何なのかという価値観が常識、というか多数派と違うものならば、顛末が変わってくる。水木しげるは、まさにその価値観が違うのだろう、一味も二味も違う自叙伝。土人の生活を理想かなと感じながら、しかし、食うために生活にしがみつく現実。紙芝居から貸本、漫画雑誌へと、戦後の漫画界における変遷と共に、その苦労話をスパイスに。生きる力と勇気を与えてくれる一冊、というと如何にも自己啓発的だが…。
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自分の好きなことに一生懸命。戦争を乗り越え、経済苦に悩みながらも、とにかく生き抜いた漫画を描き続けた水木しげるさん、日本の誇りだなぁ。
多くの人が苦しい思いをしながら、文化の面でも日本を築いてくれたんだなぁ。有難いなぁ。
焦ることなく、のびのびとー。これでもかって思うくらい笑う すごく大事なことだよね☺️
2023.6.23
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子供の頃から勉強嫌い。就職してもすぐにクビ。戦争で片腕を失い、九死に一生を得るも赤貧時代が待っていた。だけどクヨクヨする必要はない。それはそれなり、救いがあるものなのだ。激動の昭和史と重ねつつ、『テレビくん』で講談社児童まんが賞受賞までを綴ったおとぼけ自伝。読めば元気がわくこと必至!
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水木しげる「ほんまにオレはアホやろか」、1978.9刊行、2016.4文庫。1922年鳥取県境港に生まれ、2015.11没。著者が50代半ばまでの自伝です。面白かったです。読み易くてわかりやすいです。
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笑った!でも、戦前から戦後を逞しくマイペースに生き抜いて、アホみたいなのに絶対天才だと思う。前向きになれる本。
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素直さ、真っ直ぐさ、アホらしさ、
何かあついもの。
を感じた
人の生き方って本来こんなもんかも^ ^
ステキな方です。ステキな本です。
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水木しげる氏の自伝。
マイペースな幼少期、軍隊へ入り、南国での死と隣り合わせの生活、帰国後の極貧生活…どの時代もなかなか大変そうなのに、腐ることなく、淡々とマイペースに生きる姿にあっぱれ…と感じました。本当にこの時代を生き抜いた人は強いなぁ。自分の悩みなんて小さいものに思えてくる。
そりゃ朝ドラにもなるよね。
観ればよかった!と今更思ったりして。
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水木しげるの柔軟ながら逞しい人生。勉強嫌いから始まり、戦争、戦後の混乱、生活苦、様々な苦境を乗り越える。
食べていくのがやっと、という状況に遭遇したことはないが、さぞ辛いだろうと思う。しかし、水木しげるは案外苦でも無さそう?にユーモアを交えてその状況を書いている。
印象的なのが土人との交流である。
水木しげるは自然に親和性があり、その姿勢が苦難とうまく付き合うスキルに繋がっていると思う。