紙の本
「お金」は考え方。
2005/05/09 04:24
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro-tom - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の他の作品はまだ読んでいませんが、この本もタイトルについつい惹かれて読んでしまいました。また、文章も平易で、一気に読めます。
「エモーショナル」と「ロジカル」を使って「起業」という言葉が一種のはやりのようなになっているという指摘は、なるほどと思いました。「起業」の決断は、人生の大きな転機だから夢を追うからといって安易に決断ができるものでもないでしょう。しかし、今の現代日本の一面を良く表しているようにも思います。「雇用不安」+「生活不安」を「夢」を起爆材にした「起業」で一気に解決できる、簡単に解決できる、と誤解(?)する人がすでに、多数発生してしまっているのではと心配になりました。かくいう自分も「起業」については、いろいろ思案しているところですが、しっかり検討して決断しようと、自戒。
お金そのものについての著者の考え方は、素直な表現で、できるだけ本質を伝えよう、偏見やいらぬ恐れを排除しようというもので、人によっては、目からうろこが落ちるのではないでしょうか。自分自身としては、何に価値を見出し、何を信じるかを常にしっかり考えておくことだな、と決意を新たにしました。
「お金」について、少しでも向き合う気持ちがある方には、一読をお勧めします。
紙の本
内容紹介
2005/04/14 10:49
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ダイヤモンド社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「お金の専門家」である超人気実務家が真面目に書いた、お金の本。
「楽して」儲けるための方法はどこにも書かれておりません。「すぐに」儲ける方法もどこにも書かれておりません。ましてや流行の「ニューエイジ」的“すべてうまくいく”という綺麗ごとの思想も皆無です。でも、本書には、ファンタジーではなく、現実にお金持ちになるための思考法が惜しげもなく詰め込まれています。
簡単に読み始められるのに、読後は思ってもみなかった高みへ誘導されていく、「入り口は低く、出口は高く」という高い教養性とエンターテイメント性。
一見脈絡のないことを書き連ねているように見えて、最後にすべてのパズルのピースがぴたりとあってくる全体構成力。安直なノウハウ主義や「楽して儲かる」話に対する、骨のある態度。
絶大な人気を誇るビジネスとマネーのリアリスト岡本吏郎の思想と魅力がたっぷり詰まった、アンチマネー本のマネー本。
■目次
第一章 お金というもの
「よのなか」の仕組み
外食という出費のファクター
好きなだけお金を使う命令
家とお金
結婚式とお金
車とお金
趣味とお金
生活コストとお金
修繕費という目に見えないコスト
「できることでもやらない」ことの効率
税金をいつも考えている男の経営の仕方
商品と作品
第二章 お金という夢を追いかけることに夢はない
「お金を貯める方法」のナンセンス
「夢」と「現実」
「バルバラ」に生きる人を起こしてはいけない
変えられるものと変えられないもの
税金という「環境」
「環境」が大事
では、税金は単に払えばよいのか?
一見、現実的に見えるおかしなこと
金融商品の不思議
エモーショナルがロジカルで、ロジカルがエモーショナル
オオカミ少年評論家
オオカミ少年は昔からいた
ロジカルとエモーショナルの狭間に
ロジカルに考えると高い住居費
エモーショナルな男の20代後半
最も不思議な存在
最後はお金の現実
第三章 お金とは何なのか?
お金は奇跡?
バナナの交換
有名な石のお話
「そのとき」が来ることを恐れるべきなのか?
偽札という不思議な存在
お金が価値を無くすとき
商人が商品を売りづらくなるとき
保管されているお金は狙われている?
お金の保存性
隣の人が気になる……
でも、隣の人が……
価値ある物は取り引きされる
「お金。」
第四章 夢は捨てて、現実的に考える
「お金の貯め方7つの鉄則」を書かない理由
安田善次郎というモデル
本多静六「私の財産告白」
おばあちゃんのふところ
長者丸
やらなければ何も変わらない
労働寿命
知識労働社会の向かう先
知識労働社会の景色
先に新しい世界を見ている人
あれ?
同じやり方は通用しない
最も重要な長期戦略
自分の頭で考える
貯まったお金は去っていく
数字と実力の本当の関係
貯金的人生とバクチ的人生
第五章 この本での結論(お金という冒険)
実務家の夢物語
「測定」というメッセージ
「警告」というメッセージ
狂気こそが力
生け贄の必然性
「循環」という最も重要な暗示
ある粉屋の話
夢話を終えて……
時間という不思議な資産
10年たって必要なもの
「循環」のキー
もっと大きなお金の効用
お金という道具
あとがき
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正直、陰鬱な感じになったのは、事実だ。
何でだろ?確かに、お金は、たくさん稼いで、使わないようにする。コレが貯めるってことなんだけど。コレだけに終始しているからか?何か終始一貫していない?わからないねw203円の中古本だったら、正直良かったなって思います。
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実はレビューしたかったのは、この裏本。
これも読んだが、お金の現実(裏)てな本がある。
自費出版のため、検索に引っかからないのかな?
お金とはなんぞやって話しから、
岡本さんの考えるお金理論から、
理論では図れない、
岡本さんの考え方まで載ってる本。
例えばお金が出て行って損するのは、
神様がくれた一つの勉強的なことから、
一般人の税金が本当に高いのか?
の話までわっており、
ちょっとおもしろい。
でもちょっとだったかも・・・。
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岡本さんのセミナーを受けた後で読めて良かった本。この本を読んで、引越し先を選ぶ基準を根本的に考え直そうと思った。2007/09/18
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【目的】:お金に関する新たな認識を得る。
・お金を貯める方法は、多く稼いで使わないこと。
・多く稼ぐには長く働くこと。知識、変化への対応、自分の頭で考える、健康が必要。
・使わない、支出コントロールの基本は、家、車、旅行、外食、保険。
・消費はエモーショナル。ロジカルな視点を忘れないことが大切。
・お金は交換能力の信頼によってのみ価値づけられる。
・お金は材料に価値のない物、材料そのものの消費が起きない物の方が適している。
・「保存性」があるから貯蓄できるが、「循環」させることも大切。
・「経済の自立がなければ、精神の自立はありえない」「貯金は誰がやっても同じ結果になる」(本多静六)
・群れの中には、成功者はいない。成功したければ人と同じことはしない。
・お金の災厄は1−3−5で起こることが多い。
・災厄的支出は、授業料、次のステップに行くために勢いをつけていると捉える。
・実力相応の所得かどうかを考え、過剰に入っているなら自分の実力を手元のお金に合うよう努力をする。
・お金で他人の時間(頭脳、経験)を買い、コラボレーションによる化学変化を楽しむ。レバレッジをかける。
・リスクが起きたときに、平常に過ごすためにお金を使う。それがお金の最大の効用。
#投資よりも自分なりの選択での節約という本来の貯蓄と消費のあり方を考えさせられ、よい刺激を受けた。
#貯蓄を基本にしながらも、バクチ的投資・運用も楽しみとしていけたらよいと思った。
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基本的には、この日本では次の五つの支出をコントロールできれば十分だ。
家、車、旅行、外食、保険。
p.63
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・本多静六の蓄財法
一生食うに困らぬ財産を持てば、仕事は道楽になる
給料(税引き前)の1/4を貯蓄せよ
・パーキンソンの法則
お金は入っただけ出る
・お金の神様は女性
ローマ神話では女神「モネタ」。これから「マネー」が生まれた。
・トルストイ
「幸福な家族はいすれも似ているが、不幸な家族はそれぞれ違う不幸を抱えている」
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TOUCHING WORD for Future Generations : 被災した人やボランティアに行った人が口を揃えて言ったのは、「最後はお金」。この一言だった。
http://www.touchingword.net/detail.php?id=984
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小泉十三氏の本より。
アマゾンで購入
09年3月20日より更新。
久しぶりの影響を受けた本に出会った。
資本主義の世の中では、人と違った価値観を持っていると生きやすいという指摘はもっともだと思った。実際、それはとても難しいことだが、現実主義の著者はお金の現実を語る。
たくさん働けば使わない。使わないから貯まる。消費社会に毒された私たちは、昔の日本を思い出してみるといい。豊かさに憧れた昔と、満ち足りた今。
現代人は生きにくい。完成された社会こそ、閉塞感が漂っている。
ケチを奨励しているわけではないが、一時的にけちになる必要はある。車などの耐久消費財が嫌いな著者。
ディズニーランドの頭を使わず自分の頭で考えること。
資本主義の基本は自分の得意なことでかせぐ。そしてそのお金で他人に得意なことをしてもらう。p36
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09/09/27
お金について、当たり前のことを背伸びせず書いている。
多く稼ぎ、少なく使う。
・子供に小遣いを与える時に税金を意識させる
・安田善次郎などの自伝を読む。
・手取りではなく、もらった額面の4分の1を貯金する。
・変化の多い時代に30年ローンはもってのほか。
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200912/田中角栄「公営集団住宅に借家住まいさせたら、住人は共産化する。持ち家で住宅ローンを抱えれば、保守化するものだ」/子供のうちから税金を1割とる(バルタン星人)/家の購入価格の1%を年間の修繕費として積み立てる/本多清六の蓄財法は給料の4分の1を貯金するだけ/これからの知識労働中心社会では、いかに長時間働くことができる人間になるかが勝負/サーレン「人間は選択を行うまでは、群集の中のただの人である。選択を行うことによって初めて個人となる」/「人と同じことをしない」これだけでよい/日常生活でときどき起こる突然のアクシデントに対し、苛立たずにのんびりした精神を保つことを最優先する。そのためにどれだけお金がかかってもいい(そのためにお金は必要)/
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アゴラでの池尾和人先生のエントリー 『 既視感が漂うデフレ脱却論議 』 http://bit.ly/ckm49i を読んで思い出したのがこの本である。池尾先生と同じような話がこの本に書いてあったと思う。とにかく、読んだ当時の私はミーハーなビジネス本マニアだったが、この本が現実的な思考へ戻してくれた転換点になったと言える。両親も年老いてきており、上の2人の子供たちも小学校高学年に入った頃で、私も将来を考えてしまう状況だっただけに、生活の芯に持てる参考書とできた。今一度、読み返してみようと思う。
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癖がある著者です!
何がいいたいか良く掴みづらい内容で、結局最後はお金とはこう言う物だと言いきらず曖昧にしています。
要は、著者のお金の価値観・定義について書いてあります。
共感する部分が少ない分、違った考え方が得られたと思う一冊でした(^^)
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p18 世の中の仕組みを教えるための方法として、こちらを採用してます。
こずかい渡すと同時に、税金も払う仕組み。