読割 50
電子書籍
皇后さまとご養蚕
皇居の森深くにたたずむ紅葉山御養蚕所。平成26年に開設100年を迎えたこの御養蚕所で皇后さまは毎年2か月間にわたってご養蚕に取り組まれている。皇室と日本の古き良き伝統を大...
皇后さまとご養蚕
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
皇后さまとご養蚕 皇后陛下傘寿記念
商品説明
皇居の森深くにたたずむ紅葉山御養蚕所。
平成26年に開設100年を迎えたこの御養蚕所で皇后さまは毎年2か月間にわたってご養蚕に取り組まれている。
皇室と日本の古き良き伝統を大切になさる皇后さまとご養蚕をめぐる物語。
平成28年6月29日、皇后さまは皇居の中にある紅葉山御養蚕所(もみじやまごようさんじょ)で「御養蚕納(ごようさんおさめ)の儀」に臨まれ、本年のご養蚕を終えられた。
明治時代の昭憲(しょうけん)皇太后以来、皇室では歴代の皇后がご養蚕に取り組まれてきた。平成2年に香淳皇后より引き継がれた皇后さまは、ご養蚕を大切な皇室の伝統として大切に守ってこられた。御養蚕所の蚕から採れた生糸は白羽二重(しろはぶたえ/純白の絹布)に仕立てられ、宮中の儀式や祭祀に用いられている。
本書では御養蚕始(ごようさんはじめ)の儀から給桑(きゅうそう/蚕に桑の葉を与える)、上簇(じょうぞく/繭を吐く準備の整った蚕を専用の場所に移す)、初繭掻(はつまゆかき/初めて繭を収穫すること)、御養蚕納の儀まで、紅葉山御養蚕所での実際の作業を皇后さまの豊富なお写真で余すところなく紹介している
さらに、皇后さまの育てられた日本蚕種の小石丸(こいしまる)の生糸が正倉院宝物染織品の復元に役立てられた経緯と写真、フランスで行われたご養蚕の展覧会なども掲載。
フランス展で展示され、まだ日本では公開されたことのない小石丸の生糸で織られた秋篠宮家の悠仁親王殿下の御初召(おうぶめし/皇室に誕生した親王や内親王が初めて皇居内の宮中三殿に参拝し、公式に天皇・皇后両陛下に初めてご挨拶される際に身に着けるお召し物)や、天皇陛下が昭和天皇・香淳皇后より拝領され、ご幼少の頃にお召しになった「御服」(ごふく/振袖)や、佐賀錦をあしらった皇后さまのイヴニングドレスと揃いのバッグなど、この書籍でしか拝見できない貴重なお写真も多数掲載している。
巻末には28ページにわたって英文抄訳をつけている。
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。購入前にお使いの端末で無料サンプルをお試しください。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
日本の風土に根付いた古き良きものを時代に伝えようとなさる皇后さまのご姿勢が伝わる
2017/01/12 07:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「小石丸」という純日本産の蚕の繭は、楕円形をした普通の蚕の繭と違って、少し小さくピーナッツのように中央がくびれた可愛らしい形をしている。
かつては広く飼育されていたが生産性の低さから養蚕農家ではほとんど飼われなくなった。
紅葉山御養蚕所でもたびたび飼育中止が検討されていたが、古いものを大切になさろうという皇后さまの思し召しにより飼育が続けられていた。
そのご決断から数年後小石丸の繭からとれる絹糸が正倉院宝物の古代裂の復元に最適で欠かせないものである事が明らかになる。
美しい写真と格調高い文章で皇后さまが「養蚕」を大切になさっている事が伝わってくる。