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幻年時代
著者 坂口恭平
四歳の春。巨大団地を出て、初めて幼稚園に向かった。この四〇〇メートルが、自由を獲得するための冒険の始まりだった。忘れたランドセル、家族への違和感、名づけの秘密……。錯綜す...
幻年時代
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幻年時代 (幻冬舎文庫)
商品説明
四歳の春。巨大団地を出て、初めて幼稚園に向かった。この四〇〇メートルが、自由を獲得するための冒険の始まりだった。忘れたランドセル、家族への違和感、名づけの秘密……。錯綜する記憶の中で、母に手を引かれ、世界を解明する鍵を探す。生きることに迷ったら、幼き記憶に潜ればいい。強さと輝きはいつもそこにある。稀代の芸術家による自伝的小説。
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ランドセルは忘れるものなのですね
2021/08/25 11:37
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投稿者:タロウとハナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ランドセルを忘れる事は、頻繁には無いとは思いますが、それほど凄い事なのですね。私は 小5の時に学校の校庭にランドセルを置き忘れて家に帰った記憶があります。場所も父の会社も違いますが。柵に囲まれた大きな社宅団地に住んでいた自分の体験と重なり不思議な感覚になりました。偶然ですが、11号棟の4階までは一致しています。家族と違和感を持ちつつ、家族のバランスをとって過ごす3歳児は、珍しいのかと思っていましたが、坂口氏も同様な想いを持っていた事に安心と共感を覚えました。この本を読む2日前に「私の両親は何者だったのだろうか」と独り言を言った私へのヒントになった気がします。還暦を過ぎて、あの頃の親の倍以上歳をとっても、「わからないものは、分からないね。」と母の遺影に語りかけています。