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天に昇った男
著者 島田荘司
昔、天に昇ろうとした男の伝説がある九州・星里の街。昭和51年の昇天祭りの日、祭りの櫓に3人の男女の死体が吊るされた。犯人とされた門脇春男は、17年の収監ののち、死刑を執行...
天に昇った男
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天に昇った男 (光文社文庫)
商品説明
昔、天に昇ろうとした男の伝説がある九州・星里の街。昭和51年の昇天祭りの日、祭りの櫓に3人の男女の死体が吊るされた。犯人とされた門脇春男は、17年の収監ののち、死刑を執行される。ところが奇跡が起こり、彼は生き延び、釈放された。そして昇天祭りの夜、彼自身が伝説のとおりに天に昇ったが……。蛍狩りなどを詩情豊かに描き、死刑問題をからめた異色作。
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紙の本
「秋好事件」から分裂してできた小説
2002/05/22 03:59
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投稿者:カレン - この投稿者のレビュー一覧を見る
門脇春男は、九州の星里で3人の男女を殺した罪で死刑になろうとしていた。
死刑囚が絞首後5分経ってもまだ絶命していない場合死刑を免れると信じて、毎日独居房で首の筋肉を鍛え、体を軽くするため体重をおとしていた。
当日、門脇は大人しく死刑を受け入れながらも、最後に自分は本当は誰一人殺していないことを告白する。
解説にも異色作とあるが、たしかにミステリーでもないし、カテゴライズしにくい話だと思う。
「暗闇坂」、「涙流れるままに」、「竜臥亭事件」などからミステリーと人間ドラマを取り去って、地方の生活をクローズアップしたようなものか。冤罪がテーマでもあるから、「涙流れるままに」を思い出すかもしれないが、これはもっと幻想的だ。
ここでは昭和30年代、40年代の地方の人々の生活がノスタルジックに描写されている。
島田荘司はやっぱり地方の土俗的雰囲気を書くのがうまい。