身近な自然の観察図鑑

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投稿者：七無齋　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

よく見なければ気づかない自然がいっぱいある。そんなことに気づかせてくれる良書。ダンゴムシやナメクジの世界では外来種が増えているなど問題点もある。商物や動物などまさに図鑑と言える広範囲な収録も魅力的だが自然を身近に感じさせる第一歩。

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投稿者：ゼルコバ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ほんの小さな虫たちの生きる世界。
一つの宇宙のように、そこだけで生活が成り立ち、
一生を送る。
外の世界とのつながりも複雑。
読み進むうちにだんだん楽しくなってくる。

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投稿者：銀の皿　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

これまでも沢山の自然といきものの本を著してきた著者。本書はこれまであまり自然に眼を向けていなかった人、もちろん著者の本など読んだことがなかった人に「いきもの」に興味を持ってもらうようにまとめた本と云うところです。

「食べられる草をさがせ」とか「窓辺の虫はどんな虫？」など小見出しにあるように、身近な所から自然を知っていく方法をいろいろと示唆してくれる話がたくさん。マンション住まいであっても、ベランダに来る虫もいる。家の中のゴキブリまでも自然の一部として取り上げている著者の目線はいつもすごいです。「そこ」にあるのに見えていなかっただけということに気づく生き物が結構います。

沖縄に長く住んでいる著者の目線は「あたりまえ」の盲点も教えてくれます。ほんの少し気候の違うところで育っただけで「あたりまえ」がこんなに違うとは。思い込みの怖さを何度も感じさせられました。

本書にも著者の書いた精細な生物の絵が「タンポポの図鑑」「ダンゴムシ図鑑」と云ったような形であちこちに挿入されています。ほとんどが一頁内にまとめたものなので多くの種が載っているわけではないですが、一寸近くで見たようなものの違いに気づいて「ああ、これだ」と、一歩理解を深めてくれるもの。

身近な所から始めて少しずつ距離を離しながら自然を見ること。そこにたくさんの「気づくこと」がある。インターネットで家の中からでも世界の果てまで眺めることができるようになっても、やっぱり自分で見ることが一番「身になる」気がします。