電子書籍
コロンビア・ゼロ
著者 谷 甲州
地球を中心とする航空宇宙軍と外惑星連合が戦った第一次外惑星動乱から四十年。タイタン、ガニメデ、木星大気圏など太陽系各地では、新たな戦乱の予兆が胎動していた。第二次外惑星動...
コロンビア・ゼロ
コロンビア・ゼロ (新・航空宇宙軍史)
商品説明
地球を中心とする航空宇宙軍と外惑星連合が戦った第一次外惑星動乱から四十年。タイタン、ガニメデ、木星大気圏など太陽系各地では、新たな戦乱の予兆が胎動していた。第二次外惑星動乱の開戦までを描く七篇を収録。著者のライフワーク、二十二年ぶりの最新巻
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紙の本
正統の「宇宙ハードSF」を堪能することができる本
2017/01/10 17:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とある地方の公務員 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイタン、ガニメデ、木星大気圏などの太陽系各地を舞台とした、「航空宇宙軍史」の短編集。
各編で語られる「不穏な状況」が、航空宇宙軍と外惑星の新たな戦乱を予兆させます。
いずれの編においても、外惑星又は航空宇宙軍の(政策や戦略決定に何ら関与できない)現場の一兵士又は関係者の視点から、彼らが直面した「不穏な状況」が語られています。
各編は独立した物語ですが、「ザナドゥ高地」、「イシカリ平原」、「サラゴッサ・マーケット」、「ジュピター・サーカス」は「コロンビア・ゼロ」に繋がる物語として、又、「ギルガメッシュ要塞」と「ガニメデ守備隊」は、同じ出来事を立場の異なる者の視点から読むことができます。
宇宙ハードSFを堪能するために、お勧めの一冊です。
電子書籍
22年ぶりのシリーズ再開!
2015/12/15 10:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
また航空宇宙軍シリーズを読める日が来るとは思いませんでした。
前シリーズ第一次外惑星動乱から四十年後の世界。前作では主力だった木星系(カリストやガニメデ)は敗戦の痛手からは立ち直っていませんが代わって土星系(タイタン)が台頭している時代。話は、彼らが航空宇宙軍の監視下で武器に転用できる技術の試験運用やエンジン開発、インフラ(滑走路)の整備、昔活躍した巡洋艦のデータサルベージなど第二次外惑星動乱へ向けての下準備を着々と進める様が描かれており地味ではありますが燃える設定。史実的に結果はわかっていてもそこは弱い外惑星連合を応援してしまう訳で、それぞれの技術要素が結実し開戦へと繋がる最終話まで読むとかなり報われます。
いろいろな新技術(仮想人格や光学センサ)も登場してくるのでハードSFファンも納得の内容。前作とのリンクも多数あり、巡洋艦サラマンダー、タイタン航空隊などのキーワードにピンときた人は絶対買いでしょう。かなりマニアックな話なので万人向けとは言いがたい作品ですが日本のミリタリーハードSFの質の高さには脱帽!