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図書館は、いつも静かに騒がしい
著者 端島凛
就職活動で挫折し、半年間ひきこもっていた23歳の菅原麻衣。偶然見つけた区立詩島図書館の求人に応募したところ、あっさりと採用される。いざ出勤してみると、本を手放したくないと...
図書館は、いつも静かに騒がしい
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図書館は、いつも静かに騒がしい (SKYHIGH文庫)
商品説明
就職活動で挫折し、半年間ひきこもっていた23歳の菅原麻衣。偶然見つけた区立詩島図書館の求人に応募したところ、あっさりと採用される。いざ出勤してみると、本を手放したくないと泣きじゃくる女性や何でもミステリーにしたがる男性、妙な歌を自作するおはなし会が得意な主婦など、同僚は変人ばかり。
これまで図書館に興味がなかった麻衣は周囲の情熱に後ろめたく思いながらも、仕事を通じて来館する人々と触れ合ううちに自分の気持ちが変わっていくのを感じ――。
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紙の本
図書館に興味のない人こそ読んでほしい
2018/09/30 08:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館でのお仕事をテーマにした作品は多いのですが、そこに出てくる司書さんは大抵が「本が好き」だったり、「図書館が好き」だったりしている人が多い。
「本当に本が好き!」か、あるいは「何となく好き」なのかという《好き》の程度は違っても、どこかで「好き」を感じさせる描写があるのですが…このヒロインは、図書館や本に執着をまったくと言ってもいいほど持っていない。
図書館司書の採用枠はかなり狭いため、ここまで情熱を持っていない人を雇うかどうかという疑問はありますが…物語としては大成功!
図書館や読書にまったく興味のなかった人だからこそ、図書館司書という仕事はこういうことなんだと細かく反応してくれて、図書館にまったく馴染みのない人に、見えない部分での仕事の大変さを伝えてくれます。
「図書館が好き」「読書が好き」という人が主人公となった作品の場合、多少の理想像が描かれるため、図書館素人さんは置いてけぼりにされてしまったり、思想の押しつけが感じられることもあるのですが、この本ではそういった大きなテーマはなく、図書館で働いている人には「あるある」と思ってしまうネタが満載。
図書館小説の初級編として楽しむことができました。