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天久鷹央の推理ファイル5 神秘のセラピスト
2020/04/11 16:33
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
予言者や詐欺師をあばいて真実のもとに犯罪者をあぶりだす、天久鷹央シリーズの面白さが確立されたと思いました。人間としての成長もあり、事件ファイルを読むのが楽しみです。
電子書籍
面白かったです
2021/11/19 11:12
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第5弾です。今作では、白血病にかかった娘の治療を拒否し、宗教にすがる母親の姿が描かれていました。幼い娘が、辛い治療に耐えた先の白血病の再発。苦しむ娘を見守ることしかできなかった母親が医療に絶望し、人知を超えた神の奇跡にすがろうとするのがとても生々しく感じました。
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相変わらず安定のクオリティ。今回は中短編3作が収録。主人公の成長が伺えて楽しい。それにしても過去の事件がたびたび参照されるので、そろそろ時系列表を作成しないといけないかも。
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「奇跡を起こす預言者」のお告げによって少女の命が奪われようとしている…そんな謎に立ち向かうASの天才医師・鷹央先生と助手(下僕?)・小鳥先生コンビの第5作。短編2編、続いてメインの中編。
トリックや謎の正体は医学の知識がないと解けないものが多いのだが、疾患が隠れている(もしくは隠されている)ことを感じさせずに謎を提示するテクニックは健在。
個人的には短編集の方がこの名コンビの魅力をより際立たせるような気がする。次回作も楽しみに待ちたいところ。
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鷹央先生が思ったことを口に出して言ってくれるので、物語がスムーズに進んで読んでいて気持ちがいいです。
医療の知識が全くないので途中でオチに気づくことがないのもこのシリーズの魅力だと思います。長編ものよりも今回のような短編をもっと書いて欲しいかな。
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絶好調のシリーズ第7作。宗教を相手にするのは、長編『スフィアの死天使』以来か。鷹央自身の苦い経験も絡み、事態は困難を極めるが…。
Karte.01「雑踏の腐敗」。姉を頼って上京してきた若者。想像を絶する人波に高揚感は薄れ、さらに彼の肉体が…。そりゃ焦るだろうなあ。このシリーズで初めて知った疾患は多いが、今回もまた然り。医学以外の知識に、ヒントが隠されていたとは、鷹央の守備範囲の広さに驚いた。やっかいだが、付き合っていくしかない。
Karte.02「永遠に美しく」。女性は男性よりも老いを気にする。目に見えて若返らせる、鍼灸師がいたとしたら…。そんな方法で効果があるのか、ピンとこない面もあるが、これを読んで、自分でやってみたい人もいたりして? 意外とあっさり解決かと思ったら、二重仕掛けになっているのは、さすがだ。予後が良好であることを祈る。
メインイベント、Karte.03「聖者の刻印」。二度にわたり白血病が再発した少女。骨髄移植以外に治療法は残されていないが、医療不信に陥っている母親は、骨髄移植を拒否。彼女は「聖者」を信奉していたのだ。理詰めで説得しても、母親は聞く耳を持たない。そこで、「聖者」のインチキを暴こうというのだが…。
今回も猪突猛進の鷹央だが、単に暴けばいいのではない。下手すると、母親の態度をさらに硬化させる。彼女だって、娘を助けたい。異例のタッグを組んで、鷹央が打った手段とは。プロローグでその4文字を見たときは、疑問符だらけだったが、手が込んだことを…。ある意味、この病名は意外だったかも。
医学に絶対はないし、個人の信仰は尊重されなければならない。Karte.03は、現実にあり得るケースとして考えさせられる。それでも医師は、目の前の患者を全力で助けようとする。そのために、鷹央も小鳥遊も他の医師たちも、日々成長を続けている。
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いつもの如く楽しく読みました。シリーズとして安定してますね。連作短編ですが、冒頭の一編では少し文章が上手くない感じを受けました。(気のせいかも知れません) ともあれ、刊行のペースも早いので、忘れないうちに次が読めるのは嬉しいです(笑)
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安定の面白さ。知らない病気も知ってる病気も、それが引き起こす症状までは殆ど知らないので、こういう詐欺に巻き込まれる人達を単純に非難はできないな…と思います。若返りも病気と引き換えじゃ何のこっちゃか分かったもんじゃない。年齢なりの美しさを知れる人でありたい。最後は娘ときちんと向き合えて良かった。宗教に頼るのは悪いことじゃないけど、大切な事は自分の決断を下してほしい。天久先生危機一髪な所もあり相手が少しずつ危険度を増すあたり、シリーズが重なるにつれて天久&小鳥ペアの命もいずれ危うくなるんじゃないかと不安に…。
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珍しい病気の品評会だけで終始せず,ヒロインの精神的成長を骨子に据えているのは,考えてみると現行の医学部入試制度へのアイロニーなのかと感じる.実際にペーパーテストはできるがコミュ障などという医学部生は掃いて捨てるほどいる.救いをどこに求めるのか.
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鷹央が以前から知る少女・里奈の白血病が再発した。里奈を救うには、骨髄移植のみしか手立てはない。
だが。里奈の母は移植を拒否。再発したことで病院への不信感を募らせていたところに預言者と出会ったのだという。
里奈を救いたい。その思いを胸に動き出す鷹央だったが……。
2017年4月6日読了。
診断医シリーズの最新刊になります。
以前、自分が救えなかった健太への思いを胸に立ち上がる鷹央がいじらしかったですね。
そんな鷹央の理解者が小鳥遊以外にも増えているのがまたいい感じ。
ただ、シリーズが進むにつれて、小鳥遊の派遣期間が短くなっていっているので、この先どう進んでいくのかが気になります。
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今回もまた面白かった。
短編二つに中編一つ。
腐敗と美の話なんかはなかなか真実味があって面白い。
中編は長編チックで鷹央自身の内面にも踏み込んでいて、読み応えがある。
今回は鷹央と小鳥遊にこの言葉を送ろう
「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」
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感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201704/article_5.html
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今作もトリックにしっかり医学的根拠がある“正当な”医療ミステリー。医学(科学)と宗教という難しいテーマに挑んだ『聖者の刻印』が特に面白かった。ガリレオにも似た話あった気がするけどタイトルは東野圭吾オマージュなのかな?過去作の登場人物が意外な形で再登場する展開はシリーズ化の醍醐味!
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『雑踏の腐敗』で、知らなかった疾患に、わわわ!と驚き、
『永遠に美しく』では、若返りの秘密に、げげげ!と驚き、
『聖者の刻印』の勘違い神父に怒り心頭である!!!
そして、それぞれ短編ながら堪能し、満足、満足♡
鷹央ちゃんは、いつになったら恋する乙女に成長するのかな~~???w
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今回も面白かった。詐欺師・香織は、これからも登場するんだろうか?なかなか憎めない素敵なキャラで、今後も活躍してほしい。奇病や、医療と宗教の対立など、読ませる内容だった。鷹央も人として成長してきていて目が離せない。続編が楽しみだ。