紙の本
世界の紛争の張本人が分かる本
2020/12/21 19:28
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投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中東の次のことが書かれています。
・イスラエル問題
・石油の利権
・難民問題
・アラブの春
・イラク戦争
・アフガニスタン侵攻
・イスラム教
・内戦
今回、面白かったのは、池上さんが
(パパ)ブッシュは賢い、(子)ブッシュは
中東をめちゃくちゃにした張本人だと言うことを
ハッキリ書いているところです。
是非、読んで見て下さい。
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キリスト教、ユダヤ教、イスラム教
2023/09/30 11:38
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
中東情勢の基本が驚くほどよくわかる 国際紛争の震源地ともいえる中東です。 イスラム過激派によるテロが頻発し、大勢の難民が欧州に流入して、なぜこんなことになってしまったのか。池上さんは元々中東の専門家で、取材に行きたくてTVから離れたはずですが、TV・著書ともすごい活動量です。
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最新版もほしい
2023/10/23 12:44
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズは、高校生と池上さんとの対話方式になっているので非常に読みやすい。
いま多くの命が奪われているイスラエル(ガザ地区)のそもそも問題などが語られている。「中東」という括りなので、当然、イランやイラクなど、周辺のアラブ諸国の関係などにも触れられている。欧米諸国との関わりも含め、ざっくり把握するには申し分ない。
ただ発行から5年以上たち、今まさに事態が動いているだけに、内容を更新した最新版が欲しいところ。
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混迷の理由
2017/12/14 15:40
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投稿者:本大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
中東で戦争が起こる理由、イスラム国ができた理由、などを池上彰が学校で授業、それを本に。
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結局は欧米の利権争いに翻弄し続けているのが中東諸国。それを取り戻そうという気持ちがうまれるのは仕方のないことかもしれない。
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中東はひたすら物騒な印象で、宗教に血眼で偏狭なイメージを持っていました。正直今でもそういう印象は拭い去れないです。これだけ世界中にイスラム教徒がいて身の回りには全然いないのも影響しているのかなと思います。個人に立ち返ったときに、一つの国にも色々な主張や生き方が有る事が分かるのだけれど、集団として捉えた時にはひと塊の「イスラム方面の人たち」としてしか見えないのが現状です。
国ごとの成り立ちや主張、ニュースで散々見てきた事件や戦争の意味。先進国と言われる国々がいかに他国を食い物にしてのし上がってきたか。パレスチナ問題なんて普通に考えたらまともな国がするような事ではない。ここまで火種が大きくなって誰も消せなくなっているのに、それでもまだ各国の思惑が入り乱れている。人間は愚かだと照明するような出来事です。
と、偉そうに書いては見たものの、ぼんやりととらえていた中東の問題を分かりやすく書いてくれている本書のおかげです。非常に分かりやすいうえに他の国、時間軸も整理されれ因果関係というものを実感する事が出来ます。僕のように物事よく分かっていない人間にとても効く本です。
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池上さんが主に中高生向けに書かれた本。
とにかく分かり易い。
おぼろげだった中東への知識が再確認出来た。
今の中東の状況というのは大国の翻弄がかなりのウエイトを占めているというのは新たな発見。特にアメリカ・・・。
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この本は中高生向けに書かれたということですが、それでも中東は、宗教や民族のあたりが難しく、理解しにくい箇所もありました。でも、今まで全く知らなかったことがかなり理解できました。中東を理解する1冊目の本としてはかなり良書だと思います。
第一章「混乱の始まり」から見る中東
第二章「戦争とテロ」から見る中東
第三章「地理・民族・歴史」から見る中東
第四章「イスラム教」から見る中東
第五章「石油利権」から見る中東
第六章「難民大発生」から見る中東
特に一番の問題点であると思われる「戦争とテロ」の項目のまとめを覚書のため、以下抜粋します。
ソ連が「国境を接している国に、自分たちのいうことを聞く政権をつくろう」という勝手な都合で、アフガニスタンに攻め込んだことがそもそもの発端でした。東西冷戦でソ連と対立していたアメリカは、これはソ連を叩く絶好のチャンスだと考え、アフガニスタンの反対勢力を支援した。その反対勢力の中からオサマ・ビンラディンという鬼っ子が生まれた。
湾岸戦争をきっかけに、オサマ・ビンラディンはアルカイダを使ってアメリカに対し大規模なテロを仕掛けた。それに怒ったアメリカが、アルカイダのいるアフガニスタンを攻撃し、さらにブッシュ大統領の私怨もあってイラクも攻撃し、フセイン政権を倒した。しかしアメリカのいい加減な統治で、イラク国内は大混乱し、内戦が勃発。その中からさらに過激な自称「イスラム国」が生まれ、世界中でテロを起こしてきた。
要するに、ソ連とアメリカの身勝手な思惑によって、中東の大混乱が引き起こされたということです。
とりわけアメリカの責任が大きい。
いろんな国の思惑や民族・宗教が複雑に入り混じって、理解するのは容易でないと著者も語られています。
あとは第五章「石油利権」の問題もわかりやすく、興味深かったです。
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「存在のない子供たち」を観て中東について知りたいと思い図書館で借りました。さすが池上彰。サクッとわかりやすい。
個々の国についてはまた他の書籍で。
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2019/11/30
このシリーズも二冊目に突入しました。中東編。もともとは中田敦彦のYouTube大学で紹介されていたシリーズですが、東南アジア読んでみたらとてもわかりやすかったので、次に中東編です。
この中東編もそうですが、知らないと恥をかく世界の大問題シリーズを高校生、中学生向けにアレンジして、地域ごとにまとめ直したものがこのシリーズという印象です。知らないと〜シリーズは同時期に起きていることを世界のそれぞれの地域に着目してって感じでしたが、世界の見方シリーズは地域ごとの内容に特化しています。
中東編に関してはやはり宗教。そして冷戦のアメリカ、ソ連のつめ跡がいかに大きかったのかということを思い知らされました。
パレスチナの問題、宗教をめぐる対立、古代から続く民族の対立、侵略の歴史、植民地支配の名残、色々な問題が複雑に絡み合っているなと改めて思います。
特にイスラム教やキリスト教の文化の違いによる国同士の対立、宗教の起源をめぐるユダヤ、キリスト、イスラムの考え方の違い、でももともと崇めているものは同じだが、そこに至る考え方の違いが引き起こす、引き起こしてきた対立などは日本だから関係ない…と思うことが一番危険なんだと思いました。
池上彰さんも言ってましたが、知らないことは恐怖につながり、それが今の中東で広がってるテロリズムの原動力になってしまっているという現状を把握して、まずはどうして今のような状況になっているのか、正しい歴史を把握して問題点を考えていくことが大事だと思わされた一冊です。
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湾岸戦争の経緯
イラクによるクウェート侵攻
クウェートはもともとオスマン帝国時代、イラク南部の州だったが、そこを占領したイギリスが勝手に独立させる→もう一度自分のものにしようとイラクが侵攻
パパブッシュは多国籍軍を組んでイラクを攻撃した。これは、イスラム教vsキリスト教の構図になるのを防ぐために多国籍軍を組んだ
イラクから自分も攻められる、と思ったサウジアラビアが、アメリカに助けを求めた
このアメリカ軍駐留に猛反発し、国外追放されたのがビンラディン
アメリカがアフガニスタンのタリバン政権を攻撃したが、多くはパキスタンに逃げ込む。タリバン政権崩壊後はアメリカ軍とNATO軍がアフガニスタンに駐留。政権打倒後も、ブッシュはアフガニスタンをほったらかしにした。
その後、イラクが核査察を拒否し、核兵器を持っているのではないか?という疑惑だけでイラクを攻撃。(湾岸戦争のとき、イラクvs米多国籍軍で戦っているため、もともと仲が悪かった。)アフガンに駐留している部隊をイラクに転戦させた。
フセイン政権打倒後に、一党独裁だったバース党の党員を首にしたところ、公務員が全員いなくなり大混乱に。→その後の自由選挙で多数派のシーア派が政権を握り、スンニ派への復讐が始まる→内戦状態に
ここから、スンニ派の中で過激派組織が台頭。アルカイダが接近。こうしてイスラム国が生まれた。
お隣のシリアもアラブの春の影響で、独裁政権打倒の機運が生まれる。
アサド政権(イラン・ロシア支援)vs反政府軍(アメリカ・サウジ支援)の内戦が始まり、そこに目をつけたのがIS国。
アラブ首長国連邦→7つの首長国が集まって構成された国家だが、大統領はアブダビ首長、副大統領はドバイ首長が世襲している。
もともとあったパレスチナ国と後からできたイスラエル国で、国土の99%を占め、残りの1%はエルサレム(国連管理地)とした。中東戦争でイスラエルがパレスチナ全土を占領。ガザ地区、ヨルダン川西岸地区も奪取
1993年、イスラエルとPLOが、ノルウェーの首都オスロで秘密裏に和平交渉を行う。(オスロ合意)
この結果、ガザ地区とヨルダン川西岸地区がパレスチナ自治政府のものになる。
石油が出るサウジのような国が豊かになる一方、出ない国が貧しくなる「南南問題」が勃発
シェール革命によりアメリカが世界最強の産油国になる、世界的な石油価値の下落→米はOPECに加盟していないため、アラブ国により価格統制が効かない
ロシア(OPEC非加盟)はアラブ諸国と組んで減産方針を取ったが、アメリカは対立路線を貫いた。
→そのため、サウジと米との関係が少しずつ悪化している
日本はほぼ難民を受け入れていない。第3国定住(難民の出身地の近くの国が受け入れられた後、裕福な遠くの国に移すこと)がこれから始まるかもしれない
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中東の現状を知るためにイスラーム教への知識欲が優っていたが、「石油の利権関係に国家の発言内容が左右される」という一文(意訳)で、石油の動きなど経済的観点から中東問題(に限った話ではないが)へ目を向けることの重要性を改めて実感した。
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アフガニスタンの侵攻、タリバンとアルカイダ、
アラブの春にイスラム国・・・
一つ一つの出来事はニュースで聞きかじってはいたものの
カオスな状態で脳内に放置されていた中東問題。
この本を読むと、それらが見事につながって
あっという間に整理整頓されるという
実にミラクルな快感を味わえます。
(学ぶ楽しみが味わえると言ってもいいかも・・・)
あくまでも入門シリーズなので、それぞれの出来事はさらりと触れているだけなのですが
中東の歴史から宗教まで、手っ取り早く知ることができて
おススメです。
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中東には色々な問題があるなと。この本でその背景を知った。
いつかは訪れたいと思っているイスラム文化の国。
それまでにもっと文化を理解しておきたい。
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この一冊で、アメリカvsソ連 / ユダヤ教vsキリスト教vsイスラム教 / 過激化組織の原点 / 石油の戦い / 移民・難民が一気にわかる。いつか子供に絶対に読ませようと思う。
詳細は下記。
https://note.com/t06901ky/n/n47ae11f492e4